連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People
明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する「Precious」連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、東京を拠点に活動を続けるドキュメンタリー監督の山崎エマさんにインタビュー!
独自の視点で日本文化の特異性に光を当て、世界に発信している山崎さん。『小学校~それは小さな社会~』から生まれた短編版『Instruments of a Beating Heart』が第97回アカデミー賞の短編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされるなど、ますます注目を集めています。山崎さんの制作活動について詳しくお話をうかがいました。
【Tokyo】独自の視点で日本を見つめ、世界に伝える。新進ドキュメンタリー監督が歩く道
高校野球をモチーフに、勝負だけではなく、人間形成を大切にする教育を取り上げた映画『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』。東京の公立小学校に密着し、日本特有の教育制度と子供の成長に焦点を当てた映画『小学校〜それは小さな社会〜』。独自の視点で日本文化の特異性に光を当て、世界に発信しているのがドキュメンタリー監督の山崎エマさん。世界の人々はもちろん、日本人にこそ大切な “気付き” を与える作品を発表している。
「ニューヨーク大学の映画制作学部を卒業し、現地で編集アシスタントとして働き始めたとき、私の仕事ぶりが高く評価されました。それは『勤勉で責任感があって、チームワークを重視し、遅刻しない』というもの。海外生活で “日本人である自分” に気付いたことから『この特性はどこで培ったのか』を振り返ることになりました。すると小学校時代に全員で取り組んだ給食配膳や掃除から、規律や責任まで学んだことを思い出し、小学校を舞台にした作品を撮ろうと考えたのです」
寿司やアニメなどの文化とは違う、日本人の本当の資質とそこから派生する可能性や課題。それを掘り下げるのは自分だからこそできること。そう考える山崎さんは、つねに「私ありき」の目線でテーマを探している。
「今、気になっているのは、日本の大人たちのこと。20代の新入社員と60代の管理職とではあまりに価値観が違いますよね。そんななか、これから日本はどこへ向かうのかを、希望をもって考えてみたい。過去作品と併せた3部作として取り組みたいと思っています」
まだ舞台は定まっていないというが、その過程にはたくさんの困難があるように思える。
「許可取りなどは『NO』と言われるのが当たり前なので慣れっこです(笑)。それでもドキュメンタリー制作をいい機会と思ってくださる方たちがいるはず。私が願っているのは、作品を観た人の心に “気付き” がもたらされること。変わることは時間がかかっても、気付くことは一瞬でできるから。自分がそのきっかけになれたらと思うのです」
◇山崎エマさんに質問
Q 朝起きていちばんにやることは?
息子に「おはよう」の挨拶をする。
Q 人から言われてうれしいほめ言葉は?
「作品を観て、気付きが得られました」
Q 急にお休みがとれたらどう過ごす?
家族3人でカフェで朝ごはんを食べて、動物園へ行く。子供の成長はあっという間なので、少しでも時間をつくって見守りたい。
Q 仕事以外で新しく始めたいことは?
キックボクシングを始めたので、体を動かし、いいことも悪いこともリセットする。
Q 10年後の自分は何をやっている?
今の仕事を続けている。また同僚とスクールを立ち上げたので、ドキュメンタリー制作をもっと浸透させたい。
Q 自分を動物に例えると?
カメレオン。いろんな環境に染まって、どう生き残るかを考えるスキルが高いので。
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- PHOTO :
- 望月みちか
- EDIT&WRITING :
- 喜多容子・木村 晶(Precious)
- 取材・文 :
- 本庄真穂

















