イタリアの伝統技術が込められた本格バッグ「フォンタナ ミラノ 1915」
今年で創業 111 年を迎える、イタリアのラグジュアリーレザーバッグブランド「フォンタナ ミラノ 1915」。素材から製造まで、すべてがイタリア製で、ひとつのバッグをひとりの職人が⼿作業で仕上げることで、本格的なバッグを生み出しています。
今回、3代⽬オーナーとなるミケーレ・マッサさんとパオロ・マッサさん兄弟が、日本への本格上陸を記念して来日。老舗としての誇りやバッグに込められた想いを、語ってくれました。
私たちはトレンドではなく、スタイルを創造してきた
──「フォンタナ ミラノ 1915」は、今年で創業111年を迎える、イタリアでも有数の老舗ブランドだそうですね。
ミケーレさん(以下敬称略) はい、もともとは私たちの祖父であるグイド・ピエラッチが、フィレンツェで皮革製品の製造会社として創業しました。
パオロさん(以下敬称略) その後1945年にミラノに拠点を移し、今は市の中心地に、アトリエ兼ブティックを構えています。職人は約500人、アトリエも約1万平方メートルほどの広さがあるんですよ。ほかにそういったブランドはないので、私たちの誇りですね。
──ミラノの中心地で、それはすごいですね! 長く続けていくために、大切にされてきたことはなんでしょう。
ミケーレ お客様に真摯であることですね。素材も技術も、とにかくクオリティは絶対に下げない。これまで、息子を含めて4世代で事業を継承していますが、どんなに会社が大きくなっても、この姿勢を崩すことは一度もありません。
パオロ 1954年に、最初のバッグコレクション『エー』を発表したのですが、多少改良を加えてはいるものの、今でもアイコンとして残っています。コレクション数も、歴史がある割にそれほど増やしてはいません。それぞれのバッグに強い想いがあるので。私たちはトレンドではなく、スタイルを創造してきたという自負があります。
ミケーレ トレンドは時代によって変わってしまうけど、スタイルというものは変わらないですから。
パオロ “ストーリー”というのは、バッグの背景のことを指します。アトリエ兼ブティックを構えているのにも理由があって、うちでお買い物される方には、アトリエも見学していただくんです。なぜならバッグが完成するまでの、すべての製作工程を知ってもらいたいから。
「フォンタナ ミラノ 1915」では、バッグを買っていただくというより、経験をお持ち帰りいただきたいという気持ちがあるんです。だからミラノの中心地にアトリエを構えることは、とても大切です。
伝統技術を継承する、若い職人の育成にも尽力
──バッグはすべて、ひとりの職人がひとつのバッグを最後まで完成させるそうですね。そのこだわりは、どういうところにあるのでしょう。
ミケーレ いわゆる“マエストロ”と呼ばれるような職人になるには、ひとりひとりが、すべての工程を担えるようにならなくてはならないからです。私たちは最高品質の製品をつくる職人を、育てることも大切にしています。
職人のなかには、自分の子供に技術を教えている人もいて、親子で職人になってくれていることは、ブランドとして自慢のひとつですね。アトリエで実践しながら学んでいって、ひとつのバッグを完成させられるようになるには、少なくとも10年はかかりますが、ほかにも若い職人はいっぱいいるんですよ。
──ちなみにバッグのデザインは、どのように生まれたのですか?
パオロ 私たちのブランドにはデザイナーはおらず、社内で商品開発をしています。昔は皮革職人がデザインを起こしていたという文化があり、それを踏襲しています。
ミケーレ 先ほどの『エー』は、約70年前に誕生していますが、当初はなかったレザーライニングを加えるなど、改良を重ねて2008年に現在の形になりました。というのは、私たちは世代を越えてバッグを愛用してもらいたいので、堅牢性が大事なのです。
それは技術面にも表れていて。バッグはすべて手縫いでつくられており、場所によっては何枚も革が重なっているところがあるんです。これを、ここまで丁寧に美しく仕上げるには、本当に熟練された技術を必要とします。
パオロ 素材も、最高級のものを使用しています。レザーは名だたるラグジュアリーブランドのバッグと同じものですし、金具についても、変色しにくいものを採用しているんですよ。
パーソナライズ・サービスで味わってほしい、「自分だけのバッグをつくる」という経験
──バッグは、パーソナライズも可能だとか。
ミケーレ はい。レザーの種類から色、金具、スタッズの有無、イニシャルの刻印など、さまざまなアレンジができます。レザーはパーツごとに色を変えることも可能です。かなり細かいオーダーにも、なるべく対応するようにしています。
──このサービスは、イタリア以外では日本が初と聞いて驚いたのですが、その理由はなんでしょう。
ミケーレ それは、私たちが日本の文化を愛しているからです。日本人は、私たちの歴史や伝統を理解してくれる国民性があると思います。私は日本食が大好きなのですが、美味しいだけでなく盛り付けの美しさもすばらしい。素材のクオリティを生かしているという部分にも、共感するものがありますね。私たちのバッグを、ぜひキモノに合わせてもらいたいです!
──それは素敵ですね! でも、どうパーソナライズしたらいいか、選択肢が多すぎて迷ってしまいそうです。
パオロ これが正解、というものはありません。バッグのデザイン自体は決まっているので、あとは素材や色などをひとつずつ組み立てていけば、最後に気に入った組み合わせが完成するのではないでしょうか。
その組み立てる過程そのものが、すごく楽しい経験になると思います。スタートは、好きな色でもいいですし、どんな着こなしに合わせたいかでもいい。「今から自分だけのバッグをつくる」というワクワクする気分を、持ち帰ってほしいですね。
ミケーレ そして完成したバッグを、ゆくゆくは次の世代に引き継いでもらうというのが、私たちの理想です。
※バッグをパーソナライズする場合は、完成までに3〜6か月かかります。
※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 湯口かおり
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)

















