イタリアの伝統技術が込められた本格バッグ「フォンタナ ミラノ 1915」

今年で創業 111 年を迎える、イタリアのラグジュアリーレザーバッグブランド「フォンタナ ミラノ 1915」。素材から製造まで、すべてがイタリア製で、ひとつのバッグをひとりの職人が⼿作業で仕上げることで、本格的なバッグを生み出しています。

今回、3代⽬オーナーとなるミケーレ・マッサさんとパオロ・マッサさん兄弟が、日本への本格上陸を記念して来日。老舗としての誇りやバッグに込められた想いを、語ってくれました。

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ブランドを象徴するコレクション『エー』。さまざまなカラーやサイズを展開している。
名前 例:ミケーレ・マッサさん&パオロ・マッサさん
「フォンタナ ミラノ 1915」3代目オーナー
兄弟の二人ともが社長として、家業である「フォンタナ ミラノ 1915」に代々受け継がれてきた職人技と家族経営の精神を守りながら、ブランドの発展を支えてきた。日本文化への敬愛も篤く、20年以上にわたり空手や合気道に親しみ、日本の哲学や美意識への理解を深めている。特にパオロは錦鯉の愛好家としても知られ、自ら育てた錦鯉で国際品評会優勝を果たした経験をもつ。

私たちはトレンドではなく、スタイルを創造してきた

兄のミケーレさん(左)と、弟のパオロさん(右)。
兄のミケーレさん(左)と、弟のパオロさん(右)。

──「フォンタナ ミラノ 1915」は、今年で創業111年を迎える、イタリアでも有数の老舗ブランドだそうですね。

ミケーレさん(以下敬称略) はい、もともとは私たちの祖父であるグイド・ピエラッチが、フィレンツェで皮革製品の製造会社として創業しました。

パオロさん(以下敬称略) その後1945年にミラノに拠点を移し、今は市の中心地に、アトリエ兼ブティックを構えています。職人は約500人、アトリエも約1万平方メートルほどの広さがあるんですよ。ほかにそういったブランドはないので、私たちの誇りですね。

──ミラノの中心地で、それはすごいですね! 長く続けていくために、大切にされてきたことはなんでしょう。

ミケーレ お客様に真摯であることですね。素材も技術も、とにかくクオリティは絶対に下げない。これまで、息子を含めて4世代で事業を継承していますが、どんなに会社が大きくなっても、この姿勢を崩すことは一度もありません。

パオロ 1954年に、最初のバッグコレクション『エー』を発表したのですが、多少改良を加えてはいるものの、今でもアイコンとして残っています。コレクション数も、歴史がある割にそれほど増やしてはいません。それぞれのバッグに強い想いがあるので。私たちはトレンドではなく、スタイルを創造してきたという自負があります。

ミケーレ トレンドは時代によって変わってしまうけど、スタイルというものは変わらないですから。

「フォンタナ ミラノ 1915」の『エー』バッグ
フロントのフラップポケットが特徴。見た目の美しさだけでなく、機能性も配慮している。『エー』。[縦26×横31×マチ11㎝]各¥803,000
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スマホなど、最低限の荷物を収納できると人気なのが『ミニ エー』。[縦9×横17×マチ7㎝]¥429,000
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『エー』をミニマムに解釈した『ミナ』は、よりやわらかい雰囲気。『ミナ』[縦18.5×横25×マチ10㎝]¥638,000

パオロ “ストーリー”というのは、バッグの背景のことを指します。アトリエ兼ブティックを構えているのにも理由があって、うちでお買い物される方には、アトリエも見学していただくんです。なぜならバッグが完成するまでの、すべての製作工程を知ってもらいたいから。

「フォンタナ ミラノ 1915」では、バッグを買っていただくというより、経験をお持ち帰りいただきたいという気持ちがあるんです。だからミラノの中心地にアトリエを構えることは、とても大切です。

「フォンタナ ミラノ 1915」のアトリエ
ミラノのアトリエの様子。

伝統技術を継承する、若い職人の育成にも尽力

──バッグはすべて、ひとりの職人がひとつのバッグを最後まで完成させるそうですね。そのこだわりは、どういうところにあるのでしょう。

ミケーレ いわゆる“マエストロ”と呼ばれるような職人になるには、ひとりひとりが、すべての工程を担えるようにならなくてはならないからです。私たちは最高品質の製品をつくる職人を、育てることも大切にしています。

職人のなかには、自分の子供に技術を教えている人もいて、親子で職人になってくれていることは、ブランドとして自慢のひとつですね。アトリエで実践しながら学んでいって、ひとつのバッグを完成させられるようになるには、少なくとも10年はかかりますが、ほかにも若い職人はいっぱいいるんですよ。

──ちなみにバッグのデザインは、どのように生まれたのですか?

パオロ 私たちのブランドにはデザイナーはおらず、社内で商品開発をしています。昔は皮革職人がデザインを起こしていたという文化があり、それを踏襲しています。

ミケーレ 先ほどの『エー』は、約70年前に誕生していますが、当初はなかったレザーライニングを加えるなど、改良を重ねて2008年に現在の形になりました。というのは、私たちは世代を越えてバッグを愛用してもらいたいので、堅牢性が大事なのです。

それは技術面にも表れていて。バッグはすべて手縫いでつくられており、場所によっては何枚も革が重なっているところがあるんです。これを、ここまで丁寧に美しく仕上げるには、本当に熟練された技術を必要とします。

「フォンタナ ミラノ 1915」の『エー』バッグ
レザーを幾重にも重ね、美しいカーブを描きながら縫うのには、匠の技を要するという。

パオロ 素材も、最高級のものを使用しています。レザーは名だたるラグジュアリーブランドのバッグと同じものですし、金具についても、変色しにくいものを採用しているんですよ。

パーソナライズ・サービスで味わってほしい、「自分だけのバッグをつくる」という経験

──バッグは、パーソナライズも可能だとか。

ミケーレ はい。レザーの種類から色、金具、スタッズの有無、イニシャルの刻印など、さまざまなアレンジができます。レザーはパーツごとに色を変えることも可能です。かなり細かいオーダーにも、なるべく対応するようにしています。

東京・青山のセレクトショップ「IZA TOKYO」で行われたイベントの様子。色とりどりのバッグが並ぶ、楽しい空間。

──このサービスは、イタリア以外では日本が初と聞いて驚いたのですが、その理由はなんでしょう。

ミケーレ それは、私たちが日本の文化を愛しているからです。日本人は、私たちの歴史や伝統を理解してくれる国民性があると思います。私は日本食が大好きなのですが、美味しいだけでなく盛り付けの美しさもすばらしい。素材のクオリティを生かしているという部分にも、共感するものがありますね。私たちのバッグを、ぜひキモノに合わせてもらいたいです!

──それは素敵ですね! でも、どうパーソナライズしたらいいか、選択肢が多すぎて迷ってしまいそうです。

パオロ これが正解、というものはありません。バッグのデザイン自体は決まっているので、あとは素材や色などをひとつずつ組み立てていけば、最後に気に入った組み合わせが完成するのではないでしょうか。

その組み立てる過程そのものが、すごく楽しい経験になると思います。スタートは、好きな色でもいいですし、どんな着こなしに合わせたいかでもいい。「今から自分だけのバッグをつくる」というワクワクする気分を、持ち帰ってほしいですね。

ミケーレ そして完成したバッグを、ゆくゆくは次の世代に引き継いでもらうというのが、私たちの理想です。


※バッグをパーソナライズする場合は、完成までに3〜6か月かかります。
※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

イザ

TEL:0120-135-015

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WRITING :
湯口かおり
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)