【目次】

【「ソフトクリームの日」とは? 意味・いつなのか解説】

■「何日」?

「ソフトクリームの日」は7月3日です。

■「いつ」「誰が」決めた?

1990(平成2)年に、日本ソフトクリーム協議会が制定しました。

■「意味」

夏の訪れとともに、日本で長年愛されてきたソフトクリームの歴史を振り返り、その魅力を再発見する日として親しまれています。


【なぜ7月3日? 「由来」は?日本初販売の歴史とは】

■ソフトクリームのルーツは?

ソフトクリームのルーツは約4000年前の中国にあるともいわれています。当時、煮詰めたミルクを雪で冷やして食べる氷菓がつくられており、現在のシャーベットに近いものだったといわれています。

13世紀ごろには、シルクロードを通って中国の氷菓文化がヨーロッパへ伝わったともいわれ、16世紀には冷却技術の発達によってシャーベットづくりが進歩します。1686年にはイタリアのシチリア島出身の菓子職人がパリに「カフェ・プロコープ」をオープン。現代のアイスクリームの原型ともいえる、乳脂肪をたっぷり含んだ新しいタイプのアイスクリームを提供したといわれています。

■アイスクリームフリーザーが登場!

1846年にはアメリカのナンシー・ジョンソンが手回し式アイスクリームフリーザーを発明。家庭でもアイスクリームがつくれるようになりました。当時の製品は現在のアイスクリームよりも柔らかく、ソフトクリームに近い食感だったといわれています。

さらに1931年には、同じくアメリカで「オートマティック・ソフトサーブマシン」が開発され、機械から直接やわらかいアイスを提供できるようになりました。これが現在のソフトクリームの始まりとされています。

■日本にソフトクリームが上陸!

一般の日本人に初めてコーンスタイルのソフトクリームが販売されたのは、1951(昭和26)年。明治神宮外苑で開かれた進駐軍主催のカーニバルで初めてコーンカップに盛られたソフトクリームが販売されたのです。その後、百貨店や喫茶店を中心に広まりました。

1954(昭和29)年頃には早くも第一次ブームが巻きおこります。1970(昭和45)年の大阪万博をきっかけに第二次ブーム、1996(平成8)年ごろからは北海道の牧場ソフトやご当地ソフトの人気による第三次ブームが訪れ、現在に至っています。

■なぜ7月3日?「由来」は?

1990(平成2)年、ソフトクリームの品質向上と消費者への認知拡大を目的に、ソフトミックスおよびフリーザーメーカーが集まり、日本ソフトクリーム協議会が誕生しました。同協議会は、1951(昭和26)年7月3日に、明治神宮外苑で開かれた進駐軍主催のカーニバルで日本に初めてソフトクリームが登場したことを記念し、7月3日を「ソフトクリームの日」と制定しました。

つまり、記念日の日付は、日本で初めてソフトクリームが販売されたことに由来します。


【ソフトクリームとアイスクリームの違いをわかりやすく解説】

ソフトクリームとアイスクリーム、どちらも牛乳を原料とした冷たいデザートですが、その違いをご存知ですか?

■大きな違いは「保管温度」

ソフトクリームは、お店に設置された専用の機械(ソフトクリームフリーザー)でつくられます。その機械で5~7℃前後にフリージングされ、そのままやわらかな状態で提供されます。「なめらかな口あたりのよさ」と「できたてのフレッシュ感」が大きな特徴です。

一方、アイスクリームは専用の工場でつくられ、容器に詰めてから-30℃以下で急速に固め、-25~-30℃で保管されます。お店で売られる際も-18℃以下です。ソフトクリームとアイスクリームは、この温度差によって、口どけや甘みの感じ方が変わってくるのだそうです。

■お店で「できたて」をいただくのがソフトクリーム

ソフトクリームもアイスクリームも、乳製品や砂糖などを主原料としてつくられています。ただし、ソフトクリームはフリーザーから絞り出した直後が最もおいしいとされる「できたて」の食品。対してアイスクリームは、冷凍保存を前提に製造されている点が大きく異なります。ソフトクリームは店舗でできたてを味わう楽しみがある一方で、アイスクリームは家庭でも長期間保存できるというメリットがあるのですね!


【ソフトクリームはなぜ柔らかい? 製法と温度の秘密】

■柔らかさの秘密は「温度」

ソフトクリームは、フリーザーの中で冷却しながらつくられ、一般にマイナス5~7℃前後という比較的高い温度で提供されます。この製法が、ソフトクリーム特有のやわらかさとなめらかな口どけを生み出しています。だから、のんびり食べていると、ポタポタと溶け落ちてしまうのですね!

■空気を含ませ攪拌することで、ふんわり食感に

もうひとつ、製造の工程で行われる「攪拌」も、大きなポイントです。ソフトクリームは、液状のミックスをフリーザーのなかで攪拌しながら冷却し、適当量の空気を取り込みつつ凍らせてつくられます。こうすることで含まれる細かな気泡が、軽くふんわりとした食感を生み出すのです。

この、微妙な空気の混入度合いを「オーバーラン」といい、でき上がりのソフトクリームの味覚に大きな影響を及ぼします。一般的にオーバーランが低すぎると、ソフトクリームは重くなり、風味がくどく、口のなかでの溶けも悪く、組織も粗く硬いものとなります。また、逆にオーバーランが高すぎると、気泡が大きくふかふかした食感で空気が多いため風味も弱く、冷たさも少ないものとなります。バランスが大切なんですね!

■「フリーザー」がおいしさの決め手

ソフトクリームづくりに欠かせないのが「ソフトクリームフリーザー」です。この機械は、ミックスを冷やしながら攪拌し、適度に空気を含ませた状態で連続して押し出す仕組みを備えています。その場でつくってその場で味わう「できたて」のおいしさこそが、ソフトクリームならではの魅力といえるでしょう。


【コーンの由来とは? 食べられる器が生まれた背景】

■そもそも「コーン」って?

ソフトクリームを入れる「コーン」は、英語の[CONE(円すい形)]に由来する言葉です。つまり、コーンカップは「円錐形の容器」という意味になります。「コーン」という響きから、「トウモロコシ[CORN]」を主原料としていると思う人も多いようですが、主原料は小麦粉です。生地を焼き上げる際に内部に細かな空気の層ができることで、独特のサクサクした食感が生まれます。

■コーンにもさまざまな種類が

コーンには、昔ながらの「レギュラーコーン」、砂糖を加えて甘みを出した「シュガーコーン」、格子模様が特徴の「ワッフルコーン」など、さまざまな種類があります。ソフトクリームとの組み合わせによって、風味や食感の違いを楽しめるのも魅力のひとつです。

■日本初のソフトクリームも「コーンカップ」だった

1951年に日本で初めて販売されたソフトクリームも、コーンカップに盛られていました。当時の人々にとって、渦巻き状のソフトクリームと食べられるコーンの組み合わせは、さぞかし新鮮な驚きだったことでしょう。


【「ラクトアイス」「ジェラート」との違いも確認】

■「ラクトアイス」との違いは乳成分の量

実はアイスクリームは、乳成分の量によって、「種類別アイスクリーム」、「種類別アイスミルク」、「種類別ラクトアイス」、「種類別氷菓」の4つに分けられています。これらの定義と成分規格は、食品衛生法にもとづく法律によって定められています。

種類別 アイスクリーム(乳固形分15.0%以上 うち乳脂肪分8.0%以上)

乳固形分と乳脂肪分が最も多く含まれています。

種類別 アイスミルク(乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪分3.0%以上)

乳固形分と乳脂肪分はアイスクリームに比べて少なくなっていますが、牛乳と同じくらいの乳成分を含んでいます。植物油脂が使われることもあります。

種類別 ラクトアイス(乳固形分3.0%以上)

乳固形分は種類別アイスミルクよりさらに少なく、植物油脂が使われることもあります。

種類別 氷菓(上記以外のもの)
乳固形分はほとんどありません。果汁などを凍らせたアイスキャンディーやかき氷などがあります。

「ラクトアイス[lactice ]」は、乳固形分が3.0%以上のアイスクリーム類を指す、食品表示上の分類です。乳脂肪分が少ないため、植物油脂などを使って軽い口当たりに仕上げられている商品も多く、比較的さっぱりとした味わいが特徴。一方で「ソフトクリーム」は成分による分類ではなく、「やわらかい状態で提供される形態」を指す名称です。そのため、ソフトクリームの中にも「アイスミルク」や「ラクトアイス」など、さまざまな種類があります。

■「ジェラート」との違いは製法や食感

イタリア語であるジェラート[gelato]は「凍ったお菓子」を意味し、イタリアではアイスクリーム類や氷菓を指すことが多いようです。日本では「イタリアンジェラート」とも呼ばれますね。一般に乳脂肪分が少なく、空気の含有量も控えめ。そのため、素材の風味を感じやすく、なめらかで濃厚な味わいが特徴です。また、ソフトクリームよりやや高めの温度(-8℃~-10℃くらい)で提供されることが多く、口どけのよさも魅力のひとつ。果物やナッツなど、素材の個性を生かしたフレーバーが豊富にそろっています。

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ソフトクリーム独特の、あの渦巻き状のフォルムには、子供も大人もワクワクさせられる、不思議な力があるようです! 何といっても、できたてならではのなめらかな口どけが、ソフトクリームの魅力。7月3日の「ソフトクリームの日」には、この記事に書かれた豆知識を思い出しながら、お気に入りをじっくり味わってくださいね!

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:日本ソフトクリーム協議会(https://www.softcream.org) /根室振興局「7月3日はソフトクリームの日です」(https://www.nemuro.pref.hokkaido.lg.jp/ss/num/193421.html) /一般社団法人 日本アイスクリーム協会(https://www.icecream.or.jp) /笑顔のみなもと NISSEI(https://www.nissei-com.co.jp/softcreamland/) /日本ジェラート協会(https://italiangelato-kyokai.com) :