目に見える変化は総じて我々の目を奪うものだ。ただ、時としてモノへの愛着と心酔を生むのは、目に見えないこだわりや利便性だったりもする。ここでは、そんな一本を集めてみた。

ビジネスカバンと扱いは同等! おしゃれで高機能な頼もしい傘

雨はもちろん、難敵だった風への対策に一筋の光明を見た

 左(NAVY)¥8,000・右(GRAY)¥7,500(ブラントアンブレラ〈サエラ〉)
 左(NAVY)¥8,000・右(GRAY)¥7,500(ブラントアンブレラ〈サエラ〉)

 傘の一番の大敵はというと、雨ではなく実は風なのではないかと思う。雨天後に街を歩いてみれば、そこらに傘が落ちている光景をよく目にするが、その大半は骨の部分がひん曲がったものばかり。全ては風の仕業である。ただ、パラシュートを想像するとよく分かるように構造上致し方ないのかもしれない、というのが専らの考え。だが、それを改善した一本だとしたら興味深くはないだろうか。こちらの傘は、空気力学も視野に入れ製作した丈夫な点蓋構造を持つ。そのため、強風に煽られても「あ〜れ〜」とはならない。これは何気に嬉しいことである。

人にも地球にも優しい理想的な傘

¥2,300(SMV JAPAN mabu事業部〈mabu〉)
¥2,300(SMV JAPAN mabu事業部〈mabu〉)

傘の強度を高めたければ骨数を増やせばいい。実際、江戸時代などで使われていた傘を見てみると、多くの骨で構成されているものをよく目にする。ただ、問題はそう単純ではない。増やすことで強度が高まる分、重量もアップする。強度をとるか、使いやすさをとるか、まさに究極の二択。そこにベストな回答を示したのがmabuの多間傘である。グラスファイバー製の超軽量骨を使い、強度を保ちながら軽さも実現。しかも、国内で消費されたペットボトルを再利用して作られているため、地球に優しく、発色も美しいのだ。

優しさが溢れるビジネスマンに嬉しい傘

左から¥6,500・¥6,500・¥5,800(ドウシシャ お客様相談室〈トーツ〉 )
左から¥6,500・¥6,500・¥5,800(ドウシシャ お客様相談室〈トーツ〉 )

ビジネスマンたちにとって折り畳み傘は都合のいいアイテムだ。コンパクトに畳めるというのがその大きな要因で、持ち運びに便利で使わない時にはバッグへしまっておける。ただひとつ、難点をあげるとするならば、やはり開閉時の手間なのではないか。畳んでストラップで閉じる。折り畳む関係上、各骨の中間地点にパーツがつくため余計に手間取る。だが、その面倒も〈トーツ〉のアイテムならさほど苦にはならないだろう。なにせ開閉が全自動式。ワイドストラップによりすんなりコンパクト化できる。

※価格はすべて税抜です。

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PHOTO :
小林孝至(itarustudio)
STYLIST :
水野陽介
WRITING :
菊池 亮
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