【目次】
- 「ジェットコースターの日」とは? いつ・意味・由来を解説
- 日本初のジェットコースターはどこ? 後楽園ゆうえんちの歴史
- 世界初のローラーコースターはいつ誕生した?
- ローラーコースターの仕組み|なぜ坂を上り、スピードが出るの?
- 日本の有名ジェットコースター|絶叫マシンの歴史と進化
【「ジェットコースターの日」とは? いつ・意味・由来を解説】
■7月9日は「ジェットコースターの日」
「後楽園ゆうえんち」をご存知でしょうか? 現在は「東京ドームシティアトラクションズ」と名称が変わっていますが、1955(昭和30)年7月9日に東京都文京区に誕生した、日本初の本格的大規模遊園地です。株式会社東京ドームはこの開園日を「ジェットコースターの日」と制定、日本記念日協会に認定されています。
【日本初のジェットコースターはどこ? 後楽園ゆうえんちの歴史】
■なぜ「ジェットコースターの日」?
開園日を記念したのなら「後楽園ゆうえんちの日」とか「遊園地の日」でもよさそうですが、「ジェットコースターの日」としたのにはとても大きな意味があります。
「ジェットコースター」は、かつて後楽園ゆうえんちにあった遊具の名称です。アメリカからやってきたこの遊具は[roller coaster(ローラーコースター)]と呼ばれていましたが、後楽園ゆうえんちがこれを「ジェットコースター」と名付けたことから、日本では「ジェットコースター」が一般名称化したのです。
日本初の大規模遊園地で開園時から運営されていたこのジェットコースターは、いわば後楽園ゆうえんちの象徴。だから「後楽園ゆうえんちの日」ではなく、この遊具を広めたことに由来して「ジェットコースターの日」としたのです。
■日本初は「花やしき」?
後楽園ゆうえんちよりずっと歴史が古い遊園地が、東京都台東区の浅草にある「花やしき」です。1953(昭和28)年に、「読売ロケットコースター」が設置され、これが現存する日本最古のローラーコースターです。
実は…ローラーコースターの日本初上陸はそれよりずっと前、1890(明治23)年に上野公園で開催された「第3回内国勧業博覧会」での臨時設置です。しかし、和装が主流だった当時は着衣が乱れると不評で、この遊具が全国に広まるには至らなかったようです。
■「後楽園ゆうえんち」の歴史は野球場から始まった!
ここで、後楽園ゆうえんちの歴史をさくっとご紹介しましょう。
・1936年12月25日 東京巨人軍(当時)など、次々に誕生するプロ野球球団のために新しい野球場が求められ、野球場建設と経営を行う株式会社後楽園スタヂアムを創立。
・1937年9月11日 「後楽園スタジアム」開場(1987年閉場)。
・1949年10月31日 「後楽園競輪場」開場。1973年の都営競輪廃止後は、「後楽園競技場」と改称して夏期はプール、冬期はゴルフ練習場として営業(1984年閉場)。
・1950年7月5日 「後楽園スタジアム」にナイター設備完成。
・1955年7月9日 「後楽園ゆうえんち」(現「東京ドームシティ アトラクションズ」)開場。
・1962年4月16日 「後楽園ボウリング会館」(現「後楽園ホールビル」)全館開場。
・1988年3月17日 日本初の全天候型多目的スタジアム「東京ドーム」開場。初試合は翌18日の巨人・阪神戦(9対4で巨人軍が勝利)。
・2000年6月1日 「東京ドームホテル」開業。
・2003年5月1日 天然温泉によるスパを中心とした複合施設「LaQua(ラクーア)」開場。「後楽園ゆうえんち」を「東京ドームシティ アトラクションズ」に名称変更。
・2011年8月19日 屋内型キッズ施設「ASOBono!(アソボ〜ノ!)」、ファミリー向けフードコート「 GO-FUN(ゴファン)」開場。
その歴史を野球場から始めた後楽園ゆうえんち。お父さんは野球観戦、お母さんと子どもは遊園地――という構図もうかがえますね。アイススケート場やローラースケート場の開業や、1971年には第1回ヒーローショーを開催するなど、スポーツ観戦から、アトラクション、レジャー、イベントなど、都市部で多角的に楽しめる施設として長年親しまれています。なんと、戦時中にサーカスを開催したり、大相撲の興行を行ったりもしているんですよ。現在はコスプレーヤーの聖地のひとつとしてもにぎわっています。
【世界初のローラーコースターはいつ誕生した?】
起源は17~18世紀のロシアの貴族の氷滑り遊びであるとか、19世紀になってフランスで車輪付きの座席をレールの溝にロックして走らせるものだとか諸説あり。
商業用として開発・運営された本格的なアミューズメント用ローラーコースターは、1884年にアメリカのニューヨーク・コニーアイランドに誕生したもの。これが第一号と言われています。
【ジェットコースターの仕組み|なぜ坂を上り、スピードが出るの?】
ジェットコースターに乗り込み、最初にカタカタとゆっくり上っていくときのドキドキ感――好きな人にはたまりませんよね。ジェットコースターには動力となるエンジンやモーターは設置されていません。その仕組みをさくっと解説します。
■エンジンではなくチェーン
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ジェットコースターがまず坂を上がっていくのは、レールにあるモーターと金属チェーン(あるいはローラー)のおかげ。車両を頂上まで引っ張り上げているというわけです。その際、高いところにあるものがいずれ落ちようとするために「位置エネルギー」というパワーを貯めていきます。頂上に着いた瞬間がエネルギー貯金が満タンになった状態。そこから一気にエネルギーを放出して走り出す、という仕組みです。走り出してしまえば上ったり下りたりはこのエネルギーが行き来するようなものなのです。
■遠心力が大活躍!
空に向かって円を描くジェットコースターでは一瞬完全に逆さになりますが、車両や人、物が落ちないのは遠心力のおかげ。円の中心から外側に向かって働く力ですね。遠心力は速度が速くなると大きくなるという性質をもちます。水が入ったバケツのハンドルを持って速く回すと、逆さにしても水が落ちないのと同じ原理です。
【日本の有名ジェットコースター|絶叫マシンの歴史と進化】
ジェットコースターは遊園地の花形アトラクション。全国のジェットコースターをめぐるマニアもいるようですね。よく知られている人気ジェットコースターをご紹介しましょう。
■FUJIYAMA(富士急ハイランド/山梨県)
1996年の登場以来、世界中の絶叫マニアを唸らせてきた「富士急ハイランド」のエース。最高時速130km/h、最大落差70m、最高部79m、全長2,045mという、ジェットコースターの「王道」を行く巨大さを誇ります。座席が回ったり急加速といったギミックに頼らず、高さ、速さ、長さというコースターの基本構造だけで勝負! 約3分半の乗車時間中、息つく暇のない2分間の恐怖は、もはや伝説級!
■スチールドラゴン2000(ナガシマスパーランド/三重県)
2000年のデビュー以来、国内屈指のスケールを誇ります! 頂上までは遊園地内や伊勢湾の景色をゆっくり楽しみ、頂上に達すれば一気に最高速度153km/hの異次元へ。すぐさま2回目の大落下に連続カーブ、キャメルバック(ラクダの背中のような連続のコブのこと)と、恐怖を感じる間もないほどの展開が。97mから傾斜角度68度で落下すると、体感はほぼ垂直に落ちるように感じるそう!
■ハイブリッドコースター 白鯨 -HAKUGEI-(ナガシマスパーランド/三重県)
木製と鋼が融合したハイブリッドコースター。2種の組み合わせにより、カーブで車両が90度外側を向くといった複雑でスリリングなコースレイアウトが可能になったそう。白い木組みと青い鋼のレール構造は、巨大な現代アートのようで、ジェットコースターに乗らずとも楽しめます。
■ええじゃないか(富士急ハイランド/山梨県)
走行しながら座席が前や後ろにグルグルと回転し、さらに走る方向も前向きや後ろ向きにチェンジする、体験しないと意味不明な新感覚ジェットコースター。総回転数14回でというスリルと、大空を飛んでいるような爽快感がやみつきになるようです。
■ザ・フライング・ダイナソー(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン/大阪府)
国内に2機しかないという、うつぶせで乗車するフライングコースター。暴走する恐竜に背中をつかまれたような状態でホールドされますが、なんと体はむき出し! スタート直後の大落下では、頭から真っ逆さまに振り落とされるようなありえない状況に大興奮とか。
■インバーテッドコースター ピレネー(志摩スペイン村/三重県)
ピレネー山脈をモチーフにした、足元の踏ん張りが効かず、重力に逆らうような体験ができるコースター。見た目の優雅さとは裏腹に、スピード感と浮遊感、曲がりくねったコース展開…と、身震いすること間違いなしです。
■水上木製コースターレジーナⅡ(東武動物公園/埼玉県)
世界的に珍しい、水上に建設された木製コースター。木製ならではの軋みや横揺れが、恐怖心を増幅させます。後半の渦に吸い込まれたかのような渦巻き状のコースが特徴的です。
■ZOKKON(富士急ハイランド/山梨県)
全身で風を感じられる、バイクライド型コースター。ハンドルを握って前傾姿勢で乗車すれば、まさにバイクを操縦しているような感覚に。地面すれすれを駆け抜けるスリルと疾走感で人気です。
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「ジェットコースター」が、後楽園ゆうえんち(※)が付けた名称だったとは知りませんでした!「ジェットコースターの日」をきっかけに、その歴史や名前の由来に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。もちろん、乗車する際は施設の利用ルールを守り、安全に楽しみたいですね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『デジタル大辞泉プラス』(小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)/株式会社東京ドーム( https://www.tokyo-dome.jp/ )/花やしき( https://www.hanayashiki.net/ )/ルスツリゾート( https://rusutsu.com/ )/じゃらんニュース( https://www.jalan.net/news/ ) :

















