成田空港にて帰国する外国人観光客向けに設置したところ、大人気となり成功をおさめている「ガチャガチャ」。こうした事例から近年、日本のカルチャーのひとつとして、広く認知されてきました。

最近では、なかなか手に入らない高級品やアート作品まで1回数百円の「ガチャガチャ」として、カプセルに詰めて販売しています。どれが当たってもうれしい、高級品がつまったガチャガチャ。今回はその一部をご紹介していきます。

■九谷焼はしおき/1回¥500〜

2016年に誕生した九谷焼はしおき、現在のラインアップは100種類以上!
2016年に誕生した九谷焼はしおき、現在のラインアップは100種類以上!

石川県が誇る360年の歴史を持つ伝統工芸、九谷焼。高級品というイメージがありますが、地元では日常的に使われる焼き物のひとつです。

もっと気軽に九谷焼を手に取ってもらいたいという思いから、九谷焼作家が絵付けをおこなった色とりどりの「九谷焼はしおき」をカプセルに詰め、ガチャガチャとして販売!

どのデザインが出るかはハンドルをぐるりと回してからのお楽しみ
どのデザインが出るかはハンドルをぐるりと回してからのお楽しみ

ガチャガチャは石川県名内のホテルやお土産屋さんなど約30か所に設置されていますので、旅先で見かけた際はぜひ回してみましょう。旅を終え家に帰ってからも、食卓でふと北陸を思い出しそうです。

問い合わせ先

■小さな小さな益子焼/1回¥400

ひとつずつ手びねりでつくられた益子焼は、すべて異なる味わいがあります
ひとつずつ手びねりでつくられた益子焼は、すべて異なる味わいがあります

有名な焼き物の益子焼にもガチャガチャが。手のひらサイズの小さな益子焼は、折越窯(おっこしがま)として知られる窯元・大塚幸内(おおつかこうない)商店による手づくりです。通常サイズとまったく同じように、職人がひとつひとつ手びねりで成形、素焼き、絵付け、釉薬という工程を経て焼き上げました。

湯飲みやお皿、小鉢など、どれも職人の手で焼き上げています
湯飲みやお皿、小鉢など、どれも職人の手で焼き上げています

益子焼史上初となる同店限定のカプセルトイは、丹波屋栃木銘店限定にて取り扱っています。

問い合わせ先

  • 丹波屋栃木銘店
  • 営業時間/8:00~21:00
  • 定休日/なし
  • TEL:028-627-8486
  • 住所/栃木県宇都宮市川向町1-23 宇都宮パセオ2F とちぎグランマルシェ内

■日本全国まめ郷土玩具蒐集シリーズ/1回¥400

おばあちゃんの家に飾ってあるような、懐かしい表情の郷土玩具たち
おばあちゃんの家に飾ってあるような、懐かしい表情の郷土玩具たち

奈良の老舗ブランドとして、日本の工芸品をはじめ幅広い雑貨を扱う中川政七商店が手掛ける「日本全国まめ郷土玩具収集」。各地に伝わる伝統ある玩具をカプセルトイで忠実に再現しました。制作を手掛けているのは、ハイクオリティーな造形製作で知られる海洋堂。

東京都の犬張子。47都道府県、それぞれの郷土玩具がそろっています
東京都の犬張子。47都道府県、それぞれの郷土玩具がそろっています

木製の玩具は木目の美しさを再現し、張子の玩具は胡粉(ごふん)で塗られた表面をマットな質感で表現しています。海洋堂のノウハウが結集したさまざまな表情をもった郷土玩具は、47都道府県すべて集めたくなりそうです。

問い合わせ先・取り扱い店舗情報

■カプセルQミュージアム 若冲の花 伊藤若冲・花卉立体図 全5種/1回¥400

若冲の作品を大胆に立体化。あらゆる角度から眺めたくなるクオリティー
若冲の作品を大胆に立体化。あらゆる角度から眺めたくなるクオリティー

「奇想の画家」として高い評価を得ている伊藤若冲。2016年に上野の東京都美術館で開催された『若冲展』は、連日行列が絶えない空前の人気展示となりました。

細部にまでこだわって立体的に表現。飾り台に映る影も魅力です
細部にまでこだわって立体的に表現。飾り台に映る影も魅力です

こちらは、若冲が金刀比羅宮の奥書院に、襖絵として描いた花丸図をフィギュア化。本来平面に描かれた絵画を、レリーフ状に立体制作しています。円形の虫食い穴やしみなど細部にこだわって若冲の世界観を忠実に再現し、フィギュアそのものが芸術作品のよう。飾り台は襖絵と同様、金色に塗装されています。

奥書院の花丸図は通常非公開となっている貴重な作品。そんな「若冲の花」を、インテリアのアクセントとしていかがでしょうか。

問い合わせ先・取り扱い店舗情報


どれが当たるか楽しみにしつつ、ドキドキしながらカプセルを開けて出会った一品は愛着もひとしおです。手のひらに乗るほどの可愛らしいサイズ感は、いくつもそろえて並べて飾りたくなりそう。海外の方へのお土産にもオススメです。ぜひトライしてみてくださいね。 

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2019.2.10 更新
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
EDIT&WRITING :
伊藤七ゑ(東京通信社)