【目次】

「ドレッシングの日」とは? 制定の由来と8月24日になった理由

■8月24日は「ドレッシングの日」

マヨネーズやドレッシングなど、野菜料理まわりの製品を製造販売するケンコーマヨネーズ株式会社が制定したのが、8月24日の「ドレッシングの日」です。2026年は制定から10周年を迎えます。

■何のため?

食欲不振に陥りがちな暑い時期でも、ドレッシングをかけた野菜(サラダ)を食べて健康に過ごしてほしい、との思いから記念日を制定しました。また、ドレッシングはパスタソースやタレ、料理の味付けにも使われるなど、利用方法が多様化していることから、幅広い活用方法やドレッシングを使用したメニューを提案し、より豊かな食生活を提案するために制定したのだとか。

■なぜ8月24日?

カレンダーを見てください。「8(や)3(さ)1(い)」の語呂合わせから8月31日は「野菜の日」と言われていますが、8月31日の1週間前、カレンダーでちょうど真上にくるのが8月24日です。ドレッシングは野菜の上にかけることからこの日に制定されたというわけ。さらに「野菜にかける」=「8×3×1」=「24」というところからもこの日に制定されたのだとか。


【ドレッシングとは? 名前の意味や日本で広まった歴史を解説】

「ドレッシングとは?」と聞かれて正確に答えられるでしょうか。ドレッシングについての基礎知識を解説しましょう。

■ドレッシングとは?

『世界大百科事典』によると、【サラダドレッシングの略で、フレンチドレッシングやマヨネーズなど、サラダの調味に用いるソースの総称であるが、一般にはフレンチドレッシングを単にこの名で呼ぶことが多い。】とのこと。基本的には野菜サラダにかけるソースの総称、ということですね。

■名前の由来

英語の[dressing]は、「服を着せる」「飾る」を意味する[dress]に由来しています。服を着て美しく装うように、野菜やシンプルな料理に味つけしたり味を調えたりして「見た目や風味を華やかに整える(=着飾らせる)」という比喩から、このソースは「ドレッシング[dressing]」と呼ばれるようになりました。

英語でサラダにドレッシングをかけることを[dress the salad]と言うんですよ。

■新鮮な生野菜の普及とともに…

日本で野菜を食べるといえば、蒸したり茹でたり焼いたり煮たりと加熱するか、塩漬けやぬか漬けにして食べる根菜類が主流でした。

戦後、洋食文化の広がりとともに生野菜を使ったサラダが徐々に身近な存在に。1958(昭和33)年に、キユーピー株式会社が日本初の国産ドレッシング「キユーピー フレンチドレッシング(赤)」を発売。これが日本における市販ドレッシングのパイオニアとなりました。

そして1970年代後半になると、サラダが日本人の食生活に浸透し始めます。市販はフレンチドレッシングが主流でしたが、1978(昭和53)年には、しょうゆベースの和風ドレッシングや中華ドレッシングも登場。和食の献立にもなじんでドレッシングは食卓に欠かせないものとなったのです。


【ドレッシングとマヨネーズの違いとは? 原料や使い方を比較】

■マヨネーズとは?

『世界大百科事典』に【ドレッシングの一種。食酢と植物油を、卵黄のレシトプロティンを乳化剤として乳化した調味料で、主としてサラダや冷たい魚貝料理や肉料理に用いられる。】 とあるように、日本の食品表示基準においてマヨネーズは「ドレッシング類」という大きなグループに属します。マヨネーズはドレッシングの一種、というわけです。

■ドレッシングとマヨネーズの違い

マヨネーズは卵と油で乳化させたものであると、JAS(日本農林規格)によって厳密に定義されています。

■ドレッシングのJAS規格

必須原材料に食塩、砂糖類、香辛料等を加えて調製し、水中油滴型に乳化した「半固体状」もしくは「乳化液状」または「分離液状」の調味料のこと。 

■マヨネーズのJAS規格

半固体状ドレッシングにあたり、卵黄又は全卵を使用し、食用植物油脂の重量の割合が65%以上のものを言います。

■使い方の違い

液状のドレッシングは、食材全体に味を馴染ませたり、肉や魚料理を酸味でさっぱり仕上げたりするときにも活用できます。肉や魚の下味付けや、マリネにも利用できます。

マヨネーズは粘度が高いため、コクと濃厚さを加えたいときに。水分が出やすい食材をまとめるのも得意です。加熱すると焦げ目がつきやすく香ばしさがプラスされるため、焼く・炒める調理にも特徴を発揮します。


【ドレッシングにはどんな種類がある? 定番の味や特徴を紹介】

■ドレッシングの代名詞「フレンチドレッシング」

洋食の需要とともに広まったドレッシングの本家的存在が「フレンチドレッシング」。酢や植物油に、塩やコショウなどを加えたシンプルな味わいです。

■さっぱりとした味わいの「和風ドレッシング」

醤油やだしなどの和風調味料をベースに、酢や植物油を合わせたもの。醤油やポン酢、煎り酒、天つゆなどの伝統的な和食の調味料との融合で誕生しました。青じそやしょうが、大根おろし、すりおろし玉ねぎ、すりごまなど、馴染みの風味が人気です。リケンの「ノンオイルドレッシング」など、ヘルシー志向の商品も。

■世界のさまざまな味に「各国のドレッシング」

かけるだけ、和えるだけで一気にそれらしくなるのが、各国料理のドレッシング。いくつか挙げてみましょう。

◆韓国の「チョレギサラダ」のドレッシング

サンチュや白菜などちぎった葉物野菜に、キュウリや玉ねぎのスライス、わかめなどを合わせた、サラダというより和え物感覚の韓国料理。醤油、ごま油、酢、にんにく、粉唐辛子などでつくります。

◆カリフォルニア発祥の「コブサラダ」のドレッシング

1930年代に、ハリウッドの人気レストラン「ブラウン・ダービー」のオーナー、ロバート・H・コブ氏によって考案されたコブサラダ。サイコロ状に切りそろえられた材料(野菜だけでなく、鶏肉やベーコン、卵、ブルーチーズなども!)にかけるもので、チリパウダー、クミン、パプリカ、ニンニクなどのスパイスいりのスパイシー&クリーミーな味が特徴です。

◆メキシコのチポトレを使ったドレッシング

熟したハラペーニョを燻製にした「チポトレ」を使ったドレッシング。スモーキーな香りとまろやかな辛みが特徴で、タコパ(タコスパーティのほうです)人気とともに注目されています。マヨネーズやサワークリームと合わせると辛みが和らぎ、クリーミーで食べやすくなります。


【「ドレッシングの日」に知っておきたい豆知識|ノンオイルや分離型の違いも紹介】

■日本で広がった「ノンオイルドレッシング」文化

  • 理研ビタミン株式会社が開発した商品「リケンのノンオイル(R) 青じそ」は、海藻をおいしく食べるための調味料をということで生まれたのだとか。海藻サラダだけでなく、さまざまな料理に使える調味料としての汎用性が受入れられ、1989年の発売と同時に大ヒット。「ノンオイルドレッシング」という、それまでにない新しいジャンルを確立しました。

  • ドレッシングの「コク」や「満足感」は油脂分が担っていますが、ノンオイルでも満足が行く味わいになるよう、食品科学の技術が詰まっています。例えば「リケンのノンオイル(R) 青じそ」には、しょうゆや醸造酢をベースに、ほたてエキス、かつお節エキス、かつおエキスなどのうま味素材を使用。さらに梅肉やりんご、レモン果汁などを組み合わせることで、油を使わなくても味に奥行きが出るよう仕立てられています。

  • ■ドレッシングは何回振るのが正解?

  • 油と酢が分離しているセパレートタイプのドレッシングは使用前にボトルを振りますが、何回くらい振っていますか? 2~3回? 5回くらい? 振る目的は油と酢を乳化させて馴染ませるためなので、実は数回振ったくらいでは足りないのだそう。しっかり乳化した状態で味わっておいしいように設計されているので、全体が混ざるまで振りましょう

  • 開けたてはボトル内に空間が少ないので混ざりにくいもの。そんな場合は上下に振るのではなく、ボトルを左右に細かく振ると混ざりやすくなるのだとか。

  • ■ドレッシングはいつかける? おいしい使い方

  • サラダにドレッシングをかける基本のタイミングは、食べる直前。特に葉野菜やトマトなどは、ドレッシングをかけて時間がたつと水分が出やすく、せっかくの食感が損なわれてしまいます。

    一方、マリネのようにドレッシングの味を食材にしっかり馴染ませたい場合は、食べる15分ほど前に和えておくのもおすすめです。キュウリや根菜、ゆでた野菜などは、少し時間を置くことで味がなじみ、ひと味違ったおいしさに。シャキッとした食感を楽しみたいサラダは直前に、味を含ませたいマリネは少し早めにと、料理によってタイミングを使い分けるのがコツです。

  • ■自作のドレッシングには「つなぎ」を

手づくりドレッシングは、油分と酢が混ざりにくいもの。少量のマスタードやマヨネーズ、はちみつ、すりおろした玉ねぎなどを「つなぎ」として加えると馴染みやすく、よく乳化したドレッシングになります。

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8月24日の「ドレッシングの日」のころ、二十四節気では「処暑」にあたります。まだ暑さが厳しく食欲が低下しがち――という人も、酸味のあるドレッシングならさっぱりといただけそうですね。好みのドレッシングを数種類用意して、飽きないよう工夫しながら食べてみてはいかが?

この記事の執筆者
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