ターコイズ色の季節が訪れたら、旅へ出よう。荷物なんて、小さなボストンバッグひとつとお気に入りのシャツで十分。憂いとしがらみで重たくなったジャケットなんて、アスファルトの街へ置いてくればいい。ここで紹介する8枚のシャツこそは、そんな旅の相棒にふさわしい存在だ。それはきっと夏の日の涼風のように、私たちの心をさわやかに洗ってくれるだろう。
旅の記憶を1枚のシャツと共に・・・
「ジル・サンダー」の心地よい生活を約束する7枚の白いシャツ
ジル・サンダーが最も得意とする、上質なポプリン生地の白シャツ。そのなかでも曜日ごとに異なるコンセプトのデザインを取り入れた『7daysシャツ』は、男のミニマルなライフスタイルに寄り添う、気高き名品だ。写真は胸ポケット付きのバンドカラーで、男っぽく着こなせる『WEDNESDAY(水曜日)』。
「イッセイ ミヤケ」の肩の力を抜いてくれる極上のリラックスシャツ
前立てが2重になっており、ボタンの留め方しだいで様々な表情を楽しめる、凝ったデザインのスタンドカラーシャツ。コットンの強撚糸にシワ加工を施した生地は、ソフトだが肌にまとわりつかず、実に気持ちいい。リネンコットンのワイドパンツと合わせて、究極のリラックス感を味わおう。
「トム フォード」の知性と野性が同居する現代版サファリシャツ
サファリシャツというカジュアルなデザインを、最高の素材、仕立てでアレンジしたトム フォードの定番的シャツ。味わい深いカーキのコットンリネン生地は、男らしいアースカラーで着こなすのがおすすめ。すそはタックインして、あくまで品よく装うのがポイントだ。
「ブルネロ クチネリ」のソフトな生地でつくった柔らかいサファリシャツ
半そでシャツに、ハーフパンツ。少年の日を思い出させるような着こなしだが、大きく違うのはそれが上質なリネンコットン素材であることと、今の自分がそのラグジュアリーな肌触りを実感できるだけの、知性を備えていることだ。さわやかなリネンストールを無造作に巻けば、成熟した男の悦びをさらに堪能できる。
ブルーの濃淡で楽しむ「ラルフ ローレン パープル レーベル」のリネンシャツとパンツ
両胸にフラップポケットをつけたリネンシャツは、少しざっくりめに織った厚手の生地が、深く鮮やかなネイビーブルーの秘密。同色のリネンパンツと合わせて、その清々しいカラーリングを楽しみたい。
存在感抜群! 「ジョルジオ アルマーニ」のリネンプルオーバーシャツ
鮮やかなリネンのシャンブレーでつくったプルオーバーシャツは、美しいドレープが楽しめるリラックスシルエット。スエットのような汗止めつきのネック、サイドに施した深めのスリット、カフス付きのそで口といった、凝ったディテールも魅力的だ。化繊のプリントパンツと合わせて、徹底的に軽やかに装いたい。
リネンのイメージを覆す「エルメネジルド ゼニア」のラグジュアリーなバンドカラーシャツ
リネン100%の風通しのよさはそのままにソフトな肌触りを実現した、このブランドならではの贅沢なバンドカラーシャツ。肌寒くなったら、同系色のカシミアコットン製ストールをひと巻きして。ブルーのグラデーションが、実にシックだ。
真夏の旅を楽しくする「エルメス」のダブルジップシャツ
ダブルジップの半そでシャツは、真夏の着こなしの幅を広げてくれる、今までにないデザイン。そのモダンなムードと、旅への思いを搔き立てるシナモンカラーとの組み合わせが、実に印象的だ。都市にもリゾートにも映えそうな、これからの旅に欠かせない一枚である。
以上、夏旅に最適なリネンシャツを紹介しました。一枚のシャツと共に思い出を刻んで見るのはいかがでしょうか。リネン特有の風合いがあなたの旅を優雅な気分にしてくれることでしょう。
※価格はすべて税抜です。※2018年夏号掲載時の情報です。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2018年夏号 真夏のエレガンスはここからはじまる、夏の風、1枚のシャツより
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- クレジット :
- 撮影/熊澤 透 スタイリスト/櫻井賢之 ヘア&メーク/MASAYUKI (the VOICE) モデル/Trayko 構成/山下英介(本誌) 撮影協力/ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道