期間限定で顧客向けに行われたBVLGARI(ブルガリ)のハイジュエリーフェア「JOURNEY INTO GEMSTONES」では、約260点もの希少なハイジュエリーやタイムピースが一堂に集結。イタリアのエスプリを感じさせる大胆なカラーストーンの共演や、勇壮なローマの精神が息づいた独創的なデザイン、そして歴史あるメゾンが誇る卓越した職人技を肌で感じることのできるエクスクルーシブな顧客向け展示会を、編集部が特別に潜入取材しました。
「JOURNEY INTO GEMSTONES」というテーマを体現すべく、宝石の中を旅する気分を味わえるよう贅沢に展示されたマスターピースの数々。最新のハイジュエリーコレクションのイメージソースでもあるイタリアの「色、光、表現力」が、3つのインスピレーションのなかに解釈された、コンセプチュアルな空間演出が施された場内への入り口で出迎えたのは、なんと、44カラットを誇るエメラルドカットのダイヤモンド! 紫、赤、青、黄色、白などさまざまな色彩空間に変化する会場で輝きを放っていました。
GIAに認定されている30カラット以上のダイヤモンド自体、全体の3%に満たないと言われているほど、なかなかお目にかかれない代物ですが、なかでも「水を湛えたダイヤモンド」と称されるほど純度の高いこちらのダイヤモンドは、ジュエリー界でも有数の逸品です。実際には、98.65カラットの原石を磨き上げ、エメラルドカットに仕上げられたダイヤモンドの輝きは、50カラット以上の大きさに認識されるほど完璧なプロポーションを保っているというので驚きです。まるで水を見ているかのように純度が高く、ピュアな輝きは、見る人の心をも浄化させるような不思議な力を放っていました。
さらに奥に進むと、テーマ分けをされたブースが登場します。今回は、メゾンのヘリテージを感じさせる比類なきピースのなかから、名品と呼ばれる代表的なシリーズを厳選してご紹介します。
情熱に満ちあふれた「イタリア式 エクストラヴァガンザ」
まずは、ブルガリのジュエリーの特徴のひとつでもある、色鮮やかで情熱的なコレクションをご紹介します。イタリアのライフスタイルそのものを映し出すかのような、おおらかで表情豊かなジュエリーはどれも、歓びに満ちあふれ、見る人にパッションを感じさせます。
なかでも世界中のセレブリティを魅力した「ディーヴァ ドリーム」コレクションの美しさは格別。魅惑、優雅、そして洗練の代名詞とされるこのコレクションは、故郷、ローマへの敬愛も感じさせます。現代ではレッドカーペットの常連としても注目される、女性の魅力を最大限に引き出す最高峰のジュエリーの象徴とも言えます。
生命の息吹を感じさせる「メディタレニアンエデン」
次に、自然のもつ躍動感をテーマに、しなやかで力強いジュエリーを展開したのがこちらのブース。まず目を引いたのが、古来より英知、生命力、永遠のシンボルとされた「蛇」をモチーフにした、ブルガリ不朽の「セルペンティ」コレクションです。ローマの神話にも登場するこの生き物はいつしか美しさと強さの象徴とされるようになり、古代エジプトの美の代名詞とされたクレオパトラをも魅了したと伝えられています。着けた人だけが感じることのできる、しなやかに巻きつくその独特な感触。
今回は、ネックレスやブレスレットをはじめ、口の中に文字盤を配したタイムピースなど、時代とともに変化を遂げる麗しきセルペンティの名作が一堂にそろいました。
可憐に咲き誇るロマンティックなコレクションもお目見え。純真無垢な子供心を宿したフラワーモチーフからは、初々しさが光ります。
歴史的建造物へ敬意を示す「ローマンヘリテージ」
最後のブースでは、ローマが誇る歴史あるアートや建築物からインスパイアされ、1970年代後半に誕生した「パレンテシ」コレクションが登場。モジュラー式ジュエリーの先駆けとなった革新的なジュエリーには古代の伝説や神話性が秘められています。
130年以上の時を経た今でも、新しい素材やデザインに挑戦しながら現代に再解釈し続けるアイコンは、ゆかりの地、ローマへの敬意と確固たる威厳、そして力強さを感じさせます。
歴史あるメゾンのクリエーションが集結した幻想世界の一端をご紹介しました。イタリアの色、光、そして表現力を現代へと紡ぐ、可憐で優美なジュエリーの存在感。時代を超えタイムレスなアイコンとして輝き続ける名品の数々はいかがでしたか? その真髄を感じさせるハイエンドなマスターピースは、世界中の女性を魅了し続けることでしょう。
お問い合わせ先ブルガリ ジャパン
TEL:03-6362-0100
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- クレジット :
- 構成/石原あや乃