1994年の映画「スピード」でのキアヌ・リーブスは格好良かった。鍛えた体に映える時計はカシオのG-SHOCK! 以後、シンプルな角形の5600系は「スピードモデル」として人気を確実なものにした。当時、わざわざ海外仕様を手に入れて愛用するも、ここ10年ほどはタンスにしまいっぱなしだったという本誌スタッフが、年相応にG-SHOCKを楽しむ術を伝授する!

フランスの名門でレザーバンドをオーダー!

シンプルなデザインで今も大人気の5600系。映画「スピード」でキアヌ・リーブス」がはめているのを見て、海外仕様を購入したという本誌スタッフのS。15年以上の時を経て、オーダーのレザーバンドを装着して大人仕様に蘇った!
シンプルなデザインで今も大人気の5600系。映画「スピード」でキアヌ・リーブス」がはめているのを見て、海外仕様を購入したという本誌スタッフのS。15年以上の時を経て、オーダーのレザーバンドを装着して大人仕様に蘇った!

 カシオ・G-SHOCKが誕生して35周年を迎えた2018年。「名品モノ語りマガジン」をうたうわがメンズプレシャス編集部にも愛用者は多い。そのひとり、Sはこう語る。

「今年はフルメタル仕様や人気ブランドとのコラボモデルが続々と登場して、物欲をそそられるけど、家のタンスを掃除したら古いモデルがたくさん出て来て…。もちろん全部電池は切れてるんだけど、それをスルーして新作を買うのはどうかと思ってね〜」

 そこでSは秘蔵(!?)のコレクションから、一番好きなモデルだという角形のスタンダード、5600系をもう一度使うことにしたという。

「電池交換でばっちり動くようになったけど、バンドが劣化していて、装着不能。そこで、知り合いに教わったお店でレザーベルトをオーダーすることに」

 そのお店とは、時計のベルトを始めとする革小物作りで知られる、フランスのジャン・ルソー。Sはそこの銀座店へG-SHOCKを持ち込んだ。

「実はここ、G-SHOCKのレザーバンドをフルオーダーできるんだよね。もう年だし、大人仕様につくり変えようと思い、オーダーしてみましたよ!」

 素材はカーフとワニ革が選べ、Sはリーズナブルなカーフをチョイス。と言ってもオーダー価格は3万円だったとか。

時計本体よりも高いだけのことはある!

G-SHOCK本体とぴったりはまるのは、オーダー品ならでは。革はしっかりしていて、多少ラフに扱っても問題なさそうだ。
G-SHOCK本体とぴったりはまるのは、オーダー品ならでは。革はしっかりしていて、多少ラフに扱っても問題なさそうだ。
渋いオリーブレザーに、ステッチはこだわりのゴールド仕様。革が馴染んで緩くなることを見込んで、穴はひとつだけに。お店に行けば追加の穴を開けてくれる。
渋いオリーブレザーに、ステッチはこだわりのゴールド仕様。革が馴染んで緩くなることを見込んで、穴はひとつだけに。お店に行けば追加の穴を開けてくれる。
パッと見はそうとわからない仕様。これぞ、大人のカスタマイズなり!(写真の時計やアクセサリーはすべてスタッフの私物です)
パッと見はそうとわからない仕様。これぞ、大人のカスタマイズなり!(写真の時計やアクセサリーはすべてスタッフの私物です)

「時計本体よりも高いけど、革は数十種類から選べるうえ、サイドや腕に当たる裏側の仕様、ステッチも指定できるのだから、決して高くはないと思う」

 そして先日、Sは納期1か月を経て完成した新生G-SHOCKを腕にはめ、ドヤ顔で見せつけた。う〜ん、確かに変わったけど、激変という印象はあまりない。

「そこがいいんだって! 派手な色とかカモ柄もよぎったけど、あくまでもシックに見せたいから、オリーブカラーのカーフを選んだこのこだわりを、理解してほしいね! ほら、ボタンやロゴの色調に合わせて、ステッチもゴールドにしてあるし。なかなかかっこいいでしょ?」

 言われてみれば、とても自然な感じだし、これならドレススタイルにも合いそうだ。

「まだ革が硬いから、経年変化が楽しみ。その前に時計本体の寿命が心配だけど、G-SHOCKならきっと大丈夫でしょ。90年代に買い漁ったG-SHOCKを眠らせている皆さんも、ぜひお試しあれ!」

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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