都会から離れた自然あふれる場所に別荘を持ちたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、最近では土地や家そのものを持たない別荘、つまり会員制リゾートホテルの会員権を得る流れへとシフトしているようです。

そこで今回は、全国各地に25ある東急ハーヴェストクラブという会員制リゾートホテルを運用する東急不動産の担当者さんに、会員制リゾートホテルと別荘の違いなど、今さら聞けないことを教わります。

メリットだらけの「会員制リゾートホテル」の魅力

そもそも会員制リゾートホテルって?

池がある庭園
会員制リゾートホテルって?

最近よく耳にする、会員制リゾートホテルとは、どのようなものなのでしょうか?

東急不動産株式会社で東急ハーヴェストクラブの開発を担当する大空 功さんによると、「会員制リゾートホテルとは、別荘を持つ贅沢さを手軽に便利に楽しむためのシステム」だといいます。

会員制リゾートホテルとは、会員権を購入し、年会費や宿泊費を払いながら、別荘のような滞在地を持つことができるもの。通常、別荘というと土地から建物まで自身で手配し、以後のメンテナンスも必要です。その点、購入するのは「会員権」だけの会員制リゾートホテルは、まさにモノや土地を持たず、手間をかけず、手軽さを追求する現代人のニーズに合った存在といえます。

別荘とは何が違うの?

それでは具体的に、会員制リゾートホテルと、昔からある一軒家スタイルの別荘との違いを大空さんに教えていただきましょう。

シックなロビー
別荘とは何が違うの?

■1:生活環境を整える必要があるかどうか

「別荘を所有する方の多くは、まず生活環境を整えることから始めなくてはなりません。しかし会員制リゾートホテルはそのわずらわしさから解放されます。基本的にホテルですので、水道・ガス・電気・インターネットは整備されていますし、メンテナンスも不要です」

■2:気軽に出向けるかどうか

「別荘を所有する方は、別荘に長期滞在されるケースが多いですが、現代人はそうも言っていられません。週末だけ、お盆や年末年始だけといった短期間でも気軽に行くことができる点は会員制リゾートホテルならではといえます」

■3:セキュリティー面について

「会員制リゾートホテルは、周りに人がいない時期がないため、セキュリティー面でも安心できます。別荘は自身でメンテナンス、セキュリティー面も考慮する必要があります」

会員制リゾートホテルのメリットとは?

室内にあるブール
会員制リゾートホテルのメリットとは?

近い将来、別荘を持ちたいと考えていた方は、会員制リゾートホテルも候補に入れてもよさそうです。そこで、会員制リゾートホテルを選んだ場合のメリットを教えていただきました。

■1:「不動産資産」になる

「会員制リゾートホテルは、ホテルとは異なり、不動産資産になります。そのため、会員権の相続も可能です」

■2:年間を通して宿泊費が均一

「お正月やゴールデンウィークなどの繁忙期でも同一料金で利用することができます」

■3:複数の施設を楽しめる

「年間30枚(1泊1枚)の利用券のうち、購入した施設で年間18枚、残りの12枚はそれ以外の全国の施設で利用できます。色々な場所の施設を楽しみことができるのは会員制リゾートホテルだからこそできることでしょう」

■4:福利厚生施設として利用できる

「会社の福利厚生施設としても利用できますので、経営者の方にとって利用価値があります」

■5:スタッフとの人間関係が生まれる

「リゾートホテルとはいえ、ホテルですから、いつもホテルのスタッフがいます。リピートするうちにスタッフとの人間関係が構築できるのもメリットとしてお声が挙がっています」

新しい会員制リゾートホテルの充実ぶりがスゴイ!

SPAの入り口
 

新しい会員制リゾートホテルは、人々のさまざまなニーズに応え、進化しているようです。その最新の会員制リゾートホテルをチェックしてみましょう。

先日、東急不動産の会員制リゾートホテルである東急ハーヴェストクラブに新しい施設がオープン。その東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VAILAは、軽井沢の塩沢エリアに位置しています。このエリアは比較的新しいグルメ通りとして近年、脚光を浴びており、別荘族御用達のレストランも数多くあるといわれることから、別荘地としては申し分ない場所。

さらに軽井沢タリアセンという美術館や、湖が集まるエリアが隣接しているため、そこでのアクティビティーも滞在時に楽しむことができます。

そして施設にはワインテラスがあり、長野県産のワインから、普段はグラスで飲めないような高級ワインを飲むことができるのだそう。温浴施設も露天風呂のみ軽井沢の温泉、小瀬温泉からの運び湯となっているそうで、軽井沢をとことん味わえる内容になっています。

ワインセラー
東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VAILAのワインテラス

「ペットと泊まれる部屋もご用意しています。そのお部屋のあるエリアはペット連れでないお客様とは出入口から別となっており、ペットが好きな方もそうでない方も快適に過ごすことができます。また、VIALAのペット棟は1階にあるため、専用のドッグランが部屋についています」(大空さん)

別荘を持ちたいと考える人は、愛犬を大事にする人も多いでしょう。そういう人にも配慮がきいているようです。

別荘を持つ歓びは、きっと誰もが共通。会員制リゾートホテルも、別荘の選択肢として大きなものになっていきそうです。今後の充実した機能やサービスに期待が高まりますね。

大空 功さん
東急不動産 ウェルネス事業ユニット ホテル・リゾート事業本部 開発推進部事業企画グループ 課長
(おおぞら いさお)1999年 東急不動産入社。入社当初よりリゾート部門にてリゾート施設開発および運営業務を担当。これまでに東急ハーヴェストクラブVIALA箱根翡翠、有馬六彩&VIALAなどを手がけ、今夏開業の東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALAの開発を担当した。

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WRITING :
石原亜香利