もう9月。秋冬のお買い物計画を立てている読者も多いことだろう。今季は大物の買い物は10月まで待たれたい。というのもザ・ロウが設立から10年以上を経てついにこの2018秋冬、メンズコレクションをローンチするだ。2006年の設立から上質で知的なレディスコレクションを披露してきたザ・ロウ。そのソフィスティケートされたラグジュアリーな佇まいにパートナーがファンという読者諸氏も少なくないだろう。

男性服への敬意とも言えるザ・ロウのメンズウェアクリエーション

高いテーラーリング技術を詰め込んだスーツに注目!

公開されたイメージビジュアル。ラぺル裏には手作業の星止めが見える
公開されたイメージビジュアル。ラぺル裏には手作業の星止めが見える

ファーストコレクションでは、スーツ、コート、ジャケット、シャツ、ニット、デニム、Tシャツと男のワードローブを揃える。中でも注目すべきなのはやはりスーツだ。というのもブランド名、ザ・ロウの由来はメンズ服の聖地、サヴィル・ロウから取ったもの。その時点でテーラードスーツへの意気込みと敬意を感じられる。

仕立ては軽やかさを出すためにハンドステッチを用いたライトキャンバス仕立て。アイコニックなピースはノーベントのシングルブレステッドスーツだ。合わせるトラウザーはハイライズでストレートレッグのシルエットと、一筋縄ではいかないスタイルを提案してくる。トラウザーのウエストバンドにはハンドステッチも取り入れ、仕立てにこだわっている。

注目なのは、テーラードピースはメイドインジャパンということ。各アイテムを最適な製造地で生産するポリシーを掲げ、シャツはフランス、ニットはイタリア、デニムとTシャツはアメリカというこだわりようだ。

今までのレディスコレクションを想起すると期待しか生まれない。メンズもレディス同様、本物を知るジェントルマンのためのワードローブになることは間違いないだろう。10月より限られたショップにて発売。しばし続報を待たれたい。

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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WRITING :
海老原光宏