昔の人は、“人の美しさ”の形容にも、いい意味で遠回しに、どこか文学的な言葉を使った。この「水も滴る…」という表現もそのひとつ。広辞苑には「“美男美女”のつやつやとして色気のあるさまの形容」とある。
言葉のルーツは諸説あるけれど、艶っぽい歌舞伎役者を“水も滴るいい男”と言ったのが始まりという説が有力。しかしやがて、“美しい女”を形容する言葉としても使われるようになっていったと言われる。
文字通り、水が滴るような“みずみずしい輝き”を意味するのは確かだし、艶が色気の代名詞であることも確か。でも実はその奥にもっと重要な意味合いが潜んでいるのだ。“水も滴るいい女”…それは、男の本能に訴えかけ、ほとんど瞬時に惹きつけてしまう女であるというふうに。
そう、男は本能的に、水をたっぷりたたえた女に惹かれる。
なぜだかわかるだろうか? ずばり、人間は水なしには生きていけない。水のそばにいないと安心できない。そもそもが、水から生まれたと言ってもいいからなのだ。
しかも、人は母親の胎内で羊水に包まれていたその記憶を、今もかすかに残していると言われる。だいたいが、人の体の70%近くは水でできていて、そのうち10%の水を失ったらもう生きていけないほど、人は水に浸っていないといけない生き物なのである。
だからもう理屈抜きに、人間は水を切望する。水に近づきたいのだ。もちろん女だって同じ。だから、“水も滴るいい男”に心惹かれるわけだが、異性を選ぶ上で、大なり小なり打算的になりがちな女に比べ、男はもっと生き物としての本能の赴くままに異性を見ているからこそ、水をたっぷりたたえた女に強く強く引っ張られていくはずなのだ。
だから、濡れたような印象を放つ女は、いつの時代もモテまくる。肌の一枚奥にたっぷりと水を含んでいて、文字通り水が滴るような透明肌を持った女、瞳がうるうる濡れている女、つやつや濡れた唇を持つ女、声までが濡れている女、濡れ髪の女も…。
そう、“ひと目惚れ”される女は、みな濡れている。
映画『タイタニック』を観ただろうか? ディカプリオ扮する青年が船の甲板でひと目惚れする良家の令嬢を演じたケイト・ウィンスレットは、まさに肌も瞳も唇も、そして声も濡れていた。画家の卵である青年の絵のモデルとなった時の全裸の柔肌も…。なんというか、彼女にカメラを向けたら、肌の蒸気でカメラが曇ってしまいそうなほど…。一瞬で人を虜にするその引力は、濡れ感にこそあることを物語ったのだ。
じゃあ、まさにそういう“水も滴るいい女”をつくる潤いとはどんなものなのか、考えてみた。少なくとも単純な保湿じゃない。もっともっと深いところから人を潤すような化粧品。潤いの泉をつくるような化粧品。
たとえば2014年のベストコスメ賞を総なめにしたエスティ ローダーの『マイクロ エッセンス ローション』は、発酵由来の成分が“強い肌”をもたらし、どんな環境でも常に潤いを纏ったような艶めく肌をキープしてくれるが、今年そのミストタイプが登場。潤いの滴を超微細にした霧のごときミストは、まさに“水の滴る肌”をつくってくれる。
そしてベアミネラル初のスキンケアも、当然のように究極のミネラルケアとなり、細胞ひとつひとつを濃密に潤すような働きで、もぎたての果実のような“鮮度の高い水肌”をもたらしてくれる。肌の“健康寿命”に働きかけるから、肌の冴えが違うのだ。まずは“寿命”という意味合いを持つ美容液、その一品から始めてほしい。
そして一方、カネボウ80年の歴史の集大成とも言うべき新ブランドKANEBOは、一日一月一年一生と、キレイになるためのさまざまなリズムに働きかける「時間美容」を提案。中でも朝時間のクリームと夜時間のクリームは、赤ちゃんを優しく包んでいる“胎脂”にヒントを得たベビーソフトオイル処方で、朝と夜、それぞれのタイミングに必要な潤いを送り込み、一日中うるうるしたハリに包まれた肌へ導いていく。ちょっと上気したような肌印象は、まさに“水も滴るいい女”の証。ひと目惚れされる美しさへの近道である。
かくして大人は、ひとつ上の潤いを。この際本気で、異性を虜にする潤いをまとってほしい。そしてひとめ惚れを狙ってほしい。
肌をじっくり育てていく、発酵系成分を霧にしてまとう毎日
単なるミストではない、潤いの粒子をミスト用に改めてつくり直した高機能が、今までのミスト化粧水とはまったく違う満足度と、うっとりするような心地よさをくれる。発酵系成分は、肌質を根本から変えてくれる働きがあると信じていい。自ら潤いを生み出す肌へ、まさに“水も滴る肌づくり”の毎日のために。
がむしゃらなエイジングケアに疲れた人に、地球の恵みで鮮度の高い冴え肌へ
ベアミネラルがつくったスキンケアラインは、まさにミネラルケアの真骨頂と言えるもの。沖縄に自生する長寿草をベースにした働きかけは、究極のミネラルケアと言える決め手。肌の健康寿命そのものを伸ばすような地球の恵みが、そのまま肌で日々感じられるスキンケアとなった。
赤ちゃんの肌を守っていた“胎脂”を再現。水も滴る肌艶を生む、朝と夜
カネボウ80年の歴史の集大成とも言える新ブランドKANEBOは、カネボウが長年取り組んできた肌のリズムに改めて着目。デビューシーズンでは、一日の肌のリズムを丁寧に見つめ直して、朝時間クリームと夜時間クリームを主役にした。どちらも、赤ちゃんがお母さんの胎内で包まれていた“胎脂”に着目。うるうるとうるむような潤いを一日中保ってくれる。
問い合わせ先
- エスティ ローダー TEL:03-5251-3386
ベアミネラル TEL:0120-24-2273 - カネボウインターナショナルDiv. TEL:0120-518-520
- TEXT :
- 齋藤 薫さん 美容ジャーナリスト
- BY :
- 広辞苑第6版(岩波書店)
- クレジット :
- 撮影/戸田嘉昭・宗髙聡子(パイルドライバー) 文/齋藤 薫 構成/渋谷香菜子