伝統と格式と、女傑と。
スパイアクション映画の金字塔『007』シリーズの主人公、ジェームス・ボンドも愛飲する、フランスの名門シャンパーニュ・メゾン「BOLLINGER(ボランジェ)」をご存知でしょうか。1829年、メゾン名にも冠されるジャック・ボランジェによって創設以来、メゾンは息子と孫の手により徐々に規模を拡大していきました。しかし第二次世界大戦が訪れると、ドイツからの占領などメゾンの運命は未曽有の危機に陥ったのです。その難局を見事に乗り切ったのは…一族の女傑、エリザベス・リリィ・ボランジェでした。
どんな厳しい状況にあっても、メゾンはその後もボランジェ一族の手による伝統的な醸造法を守り継承することで、“完璧”ともいえる高度なシャンパーニュ醸造の品質管理に成功。世界的な名声を確立し、現在も変わることなく、最高級の基準で生産が保ち続けられています。伝統と格式を守るその一貫したスタイルこそ、狙いを定めて完璧な仕事を完遂する名スパイ、ジェームス・ボンドの心をも見事に射貫き、多くのセレブリティーに愛されつづけている理由なんですね。
数少ない女性醸造家が手がける、「伝統と革新」
そんな名門シャンパーニュ・メゾン「ボランジェ」ですが、いくつかのグループメゾンが存在します。なかでも今回ご紹介したい注目メゾンが、シャンパーニュでは数少ない女性の醸造家が活躍する「Champagne AYALA(シャンパーニュ アヤラ)」です。
「アヤラ」もまた、グラン・クリュの中心地であるアイ村に1860年に設立されて以来、長きに渡り同族経営により受け継がれてきたインディペンデントなメゾン。現在は、女性醸造家のカロリーヌ・ラトリヴがセラー・マスターに起用され、彼女ならではの豊かな感性や若さ、コンテンポラリーな精神を取り入れ、メゾンの「伝統と革新」に取り組んでいます。名門シャンパーニュ・メゾン界における女性の活躍は、そのときどきの世相を映し出すエポックメイキングなタイミングと、どこかでリンクしているのかもしれないですね。
現代のボランジェグループにおける“新たな女傑”、カロリーヌ・ラトリヴ女史の手によりつくり出されるエレガントなシャンパーニュは、名門メゾンの伝統と格式を受け継ぐ高い品質とともに、華やかなシーンやお料理とのマリアージュ、お祝い事やギフトなど、女性らしい気遣いが至る所に込められた「特別な1本」としての存在感があります。
季節は秋から冬へ。一年の中でももっとも華やかなシーズンを彩る「シャンパーニュ アヤラ」のプレスティージュなミレジメ・シャンパーニュ「Le Blanc de Blancs(ル・ブラン・ド・ブラン)」シリーズには、今回、新たにヴィンテージの「Le Blanc de Blancs(ル・ブラン・ド・ブラン 2012)」が登場。2018年10月1日より全国で発売開始となります!
「AYALA - Le Blanc de Blancs 2012(アヤラ ル・ブラン・ド・ブラン 2012)」
メゾンを象徴する品種のシャルドネ100%でつくられる「Le Blanc de Blancs(ル・ブラン・ド・ブラン)」は、エレガンスとフィネスに満ちた、まさに「アヤラ」のスタイルを象徴する一本。特に優れた当たり年に限って、少量で生産されるル・ブラン・ド・ブランは、コート・デ・ブランの最良の畑で育てられた、素晴らしいシャルドネの気品を余すところなく表現されています。
今回新発売となる2012年のヴィンテージは、特異な気象条件のなかでも収穫した果実が非常に健全であったことから、特に「凝縮感」が増して産地の特徴がよく現れているそう。ミレジメにするのには相応しい年とのことで、2002年の「芳醇さ」、2008年の「緊張感」に続き、最良のヴィンテージとして、この先も長くその名を刻むことになりそうですよ!
外観は、輝きのある明るい黄色。非常に細かく豊富な泡立ちで、レモン、白い果実、インドソケイなど繊細ながらも表現力のあるフレッシュなアロマも楽しめます。セラーでの6年間の長期熟成を経た味わいは、率直で軽やかでありつつ、官能的で力強さも感じさせるシルキーなテクスチャー。柑橘類や杉、白い花の香りも楽しめて、フィニッシュは長く、コート・デ・ブランの特徴である石灰によるミネラル感もあります。
お料理に合わせるなら、グルメなアペリティフに最適。レモンのコンフィ風味のホタテのソテーや、海草を加えたブール・ブラン・ソースのヒラメ、などもおススメ。
優美さをたたえた気品あふれるボトルシェイプや、ホワイト×ゴールドでまとめたエレガントな印象の化粧箱も、女性醸造家が手がけるAYALAらしい、最上級のシャンパーニュに仕上がっています。特別なお祝いごとやギフトにも、喜ばれること間違いなしです!
お求めは、全国百貨店、ワインショップ、および各オンラインショップにて。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 飯塚美穂