しかし最近、本当に多いですね・・・。

トリッカーズの別注モノ!

昔から柔軟なファクトリーとして知られてはいたようですが、

今やセレクトショップからドメスティックブランドまで、

やってないところのほうが少ないんじゃないか?

といったくらいによく見かけるようになりました。

ただ最近は正直言って、食傷気味になってきたのも事実。

具体例は差し控えますが、「本当にそれトリッカーズでやる意味あるの?」

といった別注モノも見かけるようになりましたね。

そして気づいたら、ベーシックなものが手に入りにくい状況に・・・。

そんな折、私が愛読しているシューリペアファクトリー

ユニオンワークスのブログ

カントリーラインの別注モデルが発売されることを知りました。

そして私が購入したのはこちら。

トリッカーズのブーツといえばウイングチップが有名ですが、

個人的には脱ぎ履きしやすいサイドゴアタイプが好み。

しかもカントリーライン特有の堅牢さ、無骨なフォルムは保ちつつも

甲から足首にかけてシュッとして見えるため、

ジーンズはもちろんスラックス、果てはスウェットパンツに至るまで

合わせるパンツのデザイン、シルエットを選びません。

そう、素晴らしい万能靴なのです。

エラスティック部分は現在出回っているものとは違い、

昔の仕様だというハニカム状のものに変更されています。

足首のほどよい締め付け感が心地いい。

インソックには

「union works」の刻印が。

早速大活躍です。

このサイドゴアのほかに、ユニオンワークスでは

●ウイングチップブーツ

●ジョージブーツ

●イミテーションキャップトゥブーツ

●グレイのフルブローグ

と、クラシックなトリッカーズがズラリと揃っていました。

別注とはいえ、余計な遊び心は盛り込まず、

あくまで普通。しかしファッションが爛熟した今こそ

「普通」に価値があります。

トリッカーズ以外にも肩パッド入りのテーラードジャケットや

2タックのチノパンにスラックスとか・・・。

かつてあった「普通」が、昨今は

なかなか見つからなくなっていますからね!

そして、そんな思いを抱いているのは私だけではないようで、

3月26日の発売日には、なんと開店前から

ユニオンワークス渋谷店(正直、分かりにくい場所ですよ?)に

行列ができたとの話・・・! 

私が思っていた以上に、「普通への渇望」は強いものだったようです。

ちなみに今回の別注モデルの売り上げの10%は、

東日本大震災への義援金となるそうです。

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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