ここ5年における、イタリアの所謂「ファクトリーブランド」の躍進には
目を見張るものがあります。"ボリオリ"、"カンタレリ"、"ラルディー二"・・・。
ご存知の方も多いと思いますが、これらのブランドは、
もともと有名コレクションブランドのスーツやジャケットを手がける
いわば下請け工場としての役割が主でした。
しかしこれらの製作を手がける中で磨き抜かれた実力は、
彼らが細々と手がけていた自社ブランドのセンス、
表現力を著しく向上させる結果に。
そして今や、ファッション業界の表舞台を華々しく飾る
「ブランド」としての地位を確固たるものにしたのです。
そして今回紹介するのも、そんな出自をもつブランドです。
"ロイヤルヘム"。
2年前のピッティウォモで初めて見たときは驚きました。
ミリタリーをテーマにしたそのコレクションは、
モードブランドばりにシルエットがタイトで、しかも美しい。
聞けばこちらを手がける「コペン」社は、
アレッサンドロ・デラクアの生産を手がけていたとのことです。
その格好良さは瞬く間に日本人バイヤーや
編集者の間でウワサになりました。
しかもヨーロッパ生産なのに耳を疑うほどのお値ごろプライス。
特に写真のサファリジャケットは素晴らしい出来。
日本でごく少量販売されると同時に、急ぎ購入しました。
ナローラペルが中心の昨今にあって、
男らしい幅広ラペルを提案していることにも好感が持てました。
こちらはかなり着込み、洗濯機で洗い込みましたが、
アイロンをかけるとまたいい雰囲気が出るんです。
そんなこのジャケット、是が非でもメンプレで紹介したかったのですが、
残念なことに即完売。涙を呑むことに・・・。
そして時は過ぎ、メンズプレシャス11年春号。
「イヴ・サンローラン」的な上品な着こなしを掲げる
サファリジャケット特集を編集するにあたって、
やはり、どうしても外せなかったのがこのジャケットでした。
ということで代理店のアマンさん、
そしてデザイナーのパオロ・ペンネイジ氏に無理を言って
急遽復刻してもらいました!
詳しくは誌面を参照!
5名様プレゼントもありますよ!
今季のトレンドカラーである、
ロイヤルブルーのシャンブレー地に載せかえて
そのまま2011年に蘇らせた、名づけて「ロイヤルサファリ」。
この雰囲気で48,300円は、お得すぎるのでは?
(問い合わせ先:ユナイテッドアローズ原宿本店メンズ館)
個人的にはこの機会にこの形、定番になるといいなと考えています。
ネイビーウールとかスエードとか、
色んな素材で着てみたい素晴らしいデザイン、
そしてシルエットだと思いますから。
・・・実は今回、このデザインに落ち着く前に
議題に上がった素材が、
少しモードっぽいデニム地。
ショップでの展開はロットや納期の問題で諦めたのですが、
個人的に入手しちゃいました。
身体になじませるために洗濯機で洗ってしまったので、
少々形に歪みがありますが・・・。これもあり!
メンプレ一押しの「紺スラ」と合わせて、
少しモードっぽいネイビーグラデーションを楽しもうかと思っています。
裏地はギンガム。
おっと、こんな粋な計らいまで・・・。
とにかくロイヤルヘム、
そして限定着数の
「ロイヤルサファリ」注目です。
36着限定なので、注文はお早めに!