テーラードジャケットやライダースジャケットなど、冬に着たいジャケットのカジュアルな着こなし方を、ファッション誌『Precious(プレシャス)』より16パターンご紹介いたします。ジャケットを主役にしたい平日の装いに、休日のスタイリングに、ぜひお役立てください。

【目次】

レディース冬のカジュアルなジャケットコーデ


【1】黒ジャケット×黒タートルニット×グリーンワイドパンツ

【1】黒ジャケット×黒タートルニット×グリーンワイドパンツ
ジャケット(リビアナ・コンティ)、ニット(トラデュイール)、パンツ(ウィークエンド マックスマーラ)、その他/スタイリスト私物 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious12月号』小学館、2018年

鮮やかなグリーンも、たっぷりとした分量感も今年らしいウィークエンド マックスマーラのパンツで、ジャケットの華やぎスタイルをアップデート。ボリュームボトムをバランスよく見せる秘訣は、ウエストを意識させること。トラデュイールの黒タートルをインにし、リビアナ・コンティの黒レザーのショート丈ブルゾンをはおってコントラストをつけると、理想のメリハリが生まれます。

【2】キャメルジャケット××白カットソー×デニムパンツ

【2】キャメルテーラードジャケット××白カットソー×デニムパンツ
スエードのジャケット・カットソー・デニム・バッグ『ショッピング・テディ』・靴(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious12月号』小学館、2018年

レザーのライダースに細身のパンツと太めヒールのブーツを合わせた、ハンサムなコーディネート。リネン地にコーティングを施した軽やかな質感が、カジュアルに上質なこなれ感を運んでくれるトートバッグを合わせて。

【3】黒ジャケット×黒ニット×黒パンツ

【2】黒ジャケット×黒ニット×黒パンツ
ニット(コロネット〈アバティ〉)、ジャケット・パンツ(マディソンブルー〈マディソンブルー〉)、ピアス・バングル(showroom SESSION〈ヒロタカ〉)、バッグ(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)112 撮影/長山一樹(S-14) BY:『Precious12月号』小学館、2018年

タキシードジャケットを、黒のタートルネックニットで着崩す、女らしくかっこいいハンサムウーマンスタイル。一見ストイックなタキシードジャケットも、黒タートルをインすることで、肩の力の抜けたこなれ感が実現します。ジュエリーのようなミニバッグで、個性を添えて。

カシミヤのハイゲージニットは、暖かな空気をまとっているかのような軽い着心地。体につかず離れず絶妙なシルエットで、ボディをほっそり見せる効果もあります。

【4】ライダースジャケット×黒ワンピース

【1】ライダースジャケット×黒ワンピース
ジャケット(ゲストリスト〈アッパーハイツ〉)、ワンピース(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)、バッグ(ジョルジオ アルマーニジャパン〈エンポリオ アルマーニ〉)、靴(JIMMY CHOO) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious10月号』小学館、2018年

くつろいだシーンにもふさわしい、ウールカシミヤのワンピース。ライダースジャケットやスタッズ付きのパンプスで、辛口なテイストをトッピング。仕上げにファーのバッグで遊び心をオンしましょう。

【5】ラムスキンジャケット×白タンクトップ×デニムパンツ×ストール

【2】ラムスキンジャケット×白タンクトップ×デニムパンツ×ストール
ラムスキンのジャケット・タンクトップ・パンツ(コロネット〈ザ ロウ〉)、ストール(チェルキ〈カングラ〉)、ピアス・リング(ジュエルズ・オブ・ストラスブルゴ〈ハム〉)、バッグ(JIMMY CHOO)、靴(トッズ・ジャパン) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious10月号』小学館、2017年

ここではおっていたのがニットアウターだったら…この洗練感は生まれなかったはず。カットソー×デニムというおなじみの合わせも今どきに導く、レザーアウターの実力を感じて。袖口を開け、素肌をのぞかせてラフさを加味すると、デニムのカジュアル感とちょうどいいバランスに仕上がります。

【6】レザージャケット×グレーワンピース×ストール

【3】レザージャケット×グレーワンピース×ストール
ワンピース(ストラスブルゴ〈ハイアリン〉)、ジャケット(トラデュイール)、ストール(ドゥロワー 丸の内店〈ジョシュアエリス〉)、バッグ(アノア〈リビアナ・コンティ〉)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious10月号』小学館、2018年

レザージャケットでキリリとした辛口スパイスを添えて、キャリア感を演出。女性らしい一着が新鮮でこなれた表情にと変わります。

【7】黒ジャケット×白Tシャツ×黒パンツ

【4】黒ジャケット×白Tシャツ×黒パンツ
ジャケット(クリスチャン ディオール〈ディオール〉)、Tシャツ(ストラスブルゴ〈ザ ハイアリン〉)、パンツ(サザビーリーグ〈カレント エリオット〉)、ピアス(エストネーション〈ホリー ライアン〉)、バッグ(コロネット〈フォルテ フォルテ〉) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious1月号』小学館、2018年

小粋に構築的な美シルエットを気負いなく見せるタッセル使いを生かして、カジュアルダウン! Tシャツを合わせて前を開けても品格が失われないのも大人好みです。

【8】ライダースジャケット×黒タートルニット×タイトスカート

【5】ライダースジャケット×黒タートルニット×タイトスカート
ジャケット(ゲストリスト〈アッパーハイツ〉)、ニット(ブラミンク)、スカート(ebure)、サングラス(オリバーピープルズ 東京ギャラリー〈オリバーピープルズ〉)、バングル(ヴァンドームヤマダ〈ロバート リー モーリス〉)、バッグ(J&M デヴィッドソン 青山店)、靴(アマン〈ペリーコ〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious10月号』小学館、2017年

ライダースのインに黒のタートルニットを着て、波打つような艶をたたえたタイトスカートを合わせた装い。配色でコントラストを効かせつつも、アイテムの組み合わせでも緩急をつけると奥行きが生まれておしゃれ感が倍増します。

レディース冬のカジュアルなテーラードジャケットコーデ


【1】グレーテーラードジャケット×黒ジョグパンツ

【1】グレーテーラードジャケット×黒ジョグパンツ
パンツ(ブルネロ・クチネリ)、その他/スタイリスト私物 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious12月号』小学館、2018年

しなやかなグレーのジャケットとビーズ刺しゅうが施されたパンツは、ブルネロ クチネリ。着心地がよく、長時間着ても疲れ知らずのジョグパンツは、リラックスしながらも華やぎたい日にぴったり。艶めくネックレスとバッグで光沢感を加えたら、足元は黒のショートブーツでスッキリと。この「盛りすぎない小物使い」が、老けない、コンサバにならない秘訣です。

【2】グレーテーラードジャケット×白ブラウス×黒パンツ

【3】グレーテーラードジャケット×白ブラウス×黒パンツ
ジャケット(インドゥエリス)、ブラウス(ストラスブルゴ〈バルバ〉)、パンツ(トヨダトレーディング プレスルーム〈チルコロ1901〉)、スカーフ(クルチアーニ 銀座店)、ネックレス(アルテミス・ジョイエリ)、バッグ(和光〈マウロ ゴベルナ〉)、靴(トッズ・ジャパン) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious12月号』小学館、2018年

伸縮性のあるソフトジャケットに、ヒモで調整するイージーパンツとの組み合わせ。きちんと感がありながら、実は楽ちんという優れもの。飛行機での移動や出張など、移動時間が長い日を想定したコーディネートです。ストールは空調の強い海外では大活躍してくれる、欠かせない出張アイテムです。

【3】グレーテーラードジャケット×カットソー×デニムスカート×ストール

【1】グレーテーラードジャケット×カットソー×デニムスカート×ストール
ジャケット(三喜商事〈アルト〉)、カットソー(VINCE 表参道店〈VINCE.〉)、スカート(GALERIE VIE丸の内店〈GALERIE VIE〉)、ストール(ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 表参道店〈バフジェイズ〉)、バッグ(ストラスブルゴ〈ニナ リッチ〉)、靴(ファビオ ルスコーニ 六本木店〈ファビオ ルスコーニ〉)、ピアス・リング(ボンマジック サロン〈ボン マジック〉) 撮影/唐澤光也・宗高聡子(パイルドライバー) BY:『Precious1月号』小学館、2018年

重く見えてしまいがちなブリティッシュ系のトラッドカジュアルに、パールの優しい彩りを。

【4】ネイビーテーラードジャケット×ニット×黒パンツ×スヌード

【2】ネイビーテーラードジャケット×ニット×黒パンツ×スヌード
ジャケット(東レ・ディプロモード〈セブンティ〉)、ニット(HAUNT代官山/ゲストリスト〈HAUNT〉)、パンツ(エスカーダ・ジャパン〈エスカーダ〉)、スヌード(コロネット〈アバティ〉)、グローブ(リーミルズ エージェンシー〈デンツ〉)、靴(ウールン商会〈ファビアナ フィリッピ〉)、バッグ(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイアンソニー・ヴァカレロ〉) 撮影/宗髙聡子(パイルドライバー) BY:『Precious2月号』小学館、2018年

ハリウッド女優をお手本に、ネイビーのスヌードを取り入れて、ジャケットスタイルを小粋に演出。

【5】ネイビーテーラードジャケット×白シャツ×グレーパンツ

【3】ネイビーテーラードジャケット×白シャツ×グレーパンツ
シャツ(サン・フレール〈レ・コパン〉)、ジャケット(ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈エンポリオ アルマーニ〉)、パンツ(アクリスジャパン〈アクリス〉)、バッグ(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)、靴(ピエール アルディ 東京)、トランク(サン・フレール〈ファブリカ ペレッテリエ ミラノ〉) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious10月号』小学館、2018年

ジャケットを主役に、ネイビー&グレーのシックカラーで端正にまとめたぶん、足元はスニーカーでフレッシュな抜け感を。レザーの白スニーカーなら、大人のきちんとした装いにも浮かず、1足あれば、幅広いシーンで頼りになります。

【6】黒テーラードジャケット×黒ニット×デニムパンツ

【4】黒テーラードジャケット×黒ニット×デニムパンツ
ジャケット(アオイ〈マントゥ〉)、ニット(ストラスブルゴ〈アリクアム〉)、パンツ(サザビーリーグ〈カレント エリオット〉)、チョーカー(ジュエルズ・オブ・ストラスブルゴ〈サイモン アルカンタラ〉)、バッグ(JIMMY CHOO)、靴(ブラミンク〈J.M WESTON〉) 撮影/小池紀行(パイルドライバー)  BY:『Precious11月号』小学館、2017年

主役のジャケットはウエストを程よくシェイプした、小気味のよいシルエット。光沢のあるサテンを効かせた王道のデザインです。大人のデニムスタイルに格をもたらすスモーキングジャケットに、シルバーなどのクールな輝きを添えれば、華やいだ場にふさわしいスタイルが完成します。

【7】赤テーラードジャケット×白Tシャツ×黒パンツ

【5】赤テーラードジャケット×白Tシャツ×黒パンツ
タウンよりにドレスダウンさせる熟練のテクニック

インパクトあるジャケットに着られないためには、やっぱりファッション経験値が必要です。

「こちらのマダムは、程よいオーバーサイズ感とか、ブラックでコンパクトにまとめたボトムスとか、おしゃれの引き算をマスターした着こなしが素晴らしいんです。ドレスシャツやヒールを選ばず、あえて白Tとローファーでドレスダウンしている。この感覚は、おしゃれを楽しんで着た大人女性だからこそできるテクニックですよね」(スタイリスト大西陽一さん)

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【8】グレーテーラードジャケット×白Tシャツ×デニムパンツ

【6】グレーテーラードジャケット×白Tシャツ×デニムパンツ
品格あるサイズ選びがポイント

定番をトレンド感あるストリートテイストにアレンジするなら、サラ・ハリス(Sarah Harris)の着こなしを盗みましょう。デニムはワイドタイプを選ぶとカジュアル過ぎてしまう可能性が高いので、彼女のようにストレートタイプを選ぶのが正解。そしてジャケットは、お尻が隠れるくらいを目安に、少し長めにするのが美脚へと導く好バランスポイントです。

正統派なジャケットとカジュアルなロゴTシャツを合わせた「ギャップ」のあるスタイリングを、レディーに仕立ててくれるのが「靴」の存在。ここでは、あえてドレッシーなムードある、レース素材の黒パンプスを選ぶことで、上品さを醸し出しています。

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