トレンドに左右されないのが男のファッションであるが、どうしても他人の目は気になってしまう。そんな時は無地のロングコートを選んでみるのはどうだろうか。流行り廃り関係なく10年100年と着ることができるのがコートの醍醐味といえよう。今からでも遅くはない!一生使えるコートを探してみてはどうだろうか。

スーツスタイルが格好良く見えるコートは、無地でロングが絶対条件!

サンヨーの知恵と技術が詰まった100年先も使えるザ・スタンダード「100年コート」

コート¥106,000(SANYO SHOKAI カスタマーサポート〈サンヨー〉)※サイズ:L・着丈109.5cm、ライナー付き
コート¥106,000(SANYO SHOKAI カスタマーサポート〈サンヨー〉)※サイズ:L・着丈109.5cm、ライナー付き

本当にいいものとは、まさにこんな王道のコートなのかもしれない。それが三陽商会が作り出す「100年コート」だ。コットンの中でも最高級と謳われるエジプトコットン「GIZA」の高密度先染め素材を使用した生地に、撥水加工を施し、堅牢性にも優れている。ポケットは、スーツやジャケットなどにも手が伸ばせるよう貫通式ポケットを採用しており、クラシカルなディテールも盛り込んだ。世代を超えても使えるようデザインされたコートだからこそ、今手に入れるべき1着といえよう。

フランスらしい上品な佇まいが美しい「デ ボン ファクチャー」のロングコート

コート¥157,000(シップス 銀座店〈デ ボン ファクチャー〉)※サイズ:48・着丈114cm 編集部調べ
コート¥157,000(シップス 銀座店〈デ ボン ファクチャー〉)※サイズ:48・着丈114cm 編集部調べ

フランスの古き良き物作りをリスペクトし、現代に落とし込んだブランド「デ ボン ファクチャー」。起毛感のあるウール100%のソフトな風合いと落ち着いたブラウンが上品で大人らしい。やや低めのゴージラインやラグランスリーブ、ゆったりとした丸みのあるシルエットなど、随所にクラシカルなディテールが見受けられる。10年20年と長く着続けることで愛着が増す1着である。

枯れ専? ヴィンテージコートこそ大人の風格である!

コート¥92,000(デイビッズ クロージング〈ヴィンテージ〉)※サイズ:38・着丈113cm 編集部調べ、1点物につき要問い合わせ確認
コート¥92,000(デイビッズ クロージング〈ヴィンテージ〉)※サイズ:38・着丈113cm 編集部調べ、1点物につき要問い合わせ確認

1950年代のコットンギャバジンのヴィンテージコート。長年使い込むことで色褪せたブラウンカラーは、ヴィンテージだからこその風合い。ラグランスリーブでゆったりとしたシルエットのロングコートは、スーツや厚手のアウターなども着込むことが可能だ。スーツがクタっているのはだらしなく見えてしまうが、きちんとしたスーツにネクタイを絞めヴィンテージのクタったコートを羽織れば、なんだか映画俳優のような気分だ。現代では再現されることの少ない、ヴィンテージならではのディテール・サイズ感・色合いなどを楽しんで欲しい。自分に合う一着が見つかった時の嬉しさはこの上ないはずだ。

クラス感の漂う「フォルテラ」のロングコート

コート¥108,000(ビームス 六本木ヒルズ〈フォルテラ〉)※サイズ:48・着丈115.5cm
コート¥108,000(ビームス 六本木ヒルズ〈フォルテラ〉)※サイズ:48・着丈115.5cm

イタリアファッション界の重鎮、アレッサンドロ・スクアルツィ氏が手がけるブランド「フォルテラ」。1950年代に仕立てられたカラチェニ(ミラノにあるサルトリアの名門)のコートをベースに再現された重厚感のあるコートは、どこか粗野な男らしさとエレガントが共存する。フラップ式の直線的なポケットやその上にとられたダーツ、袖の本切羽などは、サルトリアのジャケットを彷彿とさせるディテールだ。

以上、無地のロングコートを紹介した。時代とともにトレンドは変化していくがロングコートの魅力は着たときの風格だろう。いつしかこんな男になりたい!そう思いを馳せながら選んでみるのも悪くないだろう。

※ここでのロング丈の定義は、およそ180cmの身長で膝丈の長さになる105cm以上とし、日本サイズL、イタリアサイズ48、UKサイズ38を基準としている。※価格はすべて税抜きです。

問い合わせ先

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク
PHOTO :
島本一男
STYLIST :
河又雅俊
EDIT&WRITING :
河又雅俊