長らく更新をお待たせしてしまい、すみません。

ビームスの中村さんやら

リングヂャケットの奥野さんやら

イタリア出張中もせっせとブログを更新されている皆様には、

なんとも後ろめたい気持ちでいっぱいでした・・。

というわけで、遅ればせながら

今回はピッティウォモ&ミラノ展示会について書きたいと思います。

ざっと来春夏のトレンド傾向について申し上げますと、

いまだボリオリに代表される、ウォッシュドアンコンジャケットの

大隆盛は続くと思われます。あの楽チンさ、気軽なおしゃれ感を捨てて

いきなり肩パッド入りの構築的ジャケットに戻れるはずもありません。

ということで、まずはこんなインナーで変化をつけるのがおすすめ。

「バグッタ」のブースで見た柄シャツ

しばらく無地&チェックシャツ人気が続いていましたが、

これはきれいですね! 

「バグッタ」はデザイナーを一新してクリーンかつ華やかなイメージに。

同じ洗いの紺ジャケットでも、こんなシャツを

差し込むだけで新鮮な印象になるでしょう。

こんなド派手な色も使えそうですね!

で、少々変化に乏しい印象をもったジャケットですが、

もちろんネクストブランドも登場してきています。

中でもミラノの展示会「ホワイト」で私がもっとも心に残ったのは

この新ブランド「WD-MAN」です!

カタログのスキャン画像なので少々荒いですが、ご容赦を。

このブランド

A CLEAN WELL-DRESSED MAN

をテーマにした新しいブランドでして、

その名の通りいっさい洗いなし!

ピッグステッチなど、サルト的ディテールは極力排除されており、

とてもさっぱりとしたルックス。しかしショールカラーや

8つボタンダブルなど、ちょっぴり変態的なディテールにそそられます。

生地はヴィンテージや日本製の打ち込みの強いものを中心に使い、

ソフトコンストラクションながらシャープで精悍な雰囲気。

素人目には英国的スタイルとイタリアンテーラリングの

融合といったところでしょうか?

私の英語力では理解しきれないのですが、

どうやらアーネスト・ヘミングウェイの文章からも

影響を受けているようですよ・・・?

しかもコレクションはジャケット6型にそろいの生地の帽子、

そしてエスパドリーユだけ! という潔さも気に入りました。

この方がデザイナーのサルヴァトーレ・バテッロさん。

以前ピオンボにいたそうです。

コレクションの通り誠実かつクリーンな人柄で、

とても感銘を受けました。

正直いって山下、全モデルほしいです!

バイヤーさんたちの意見をお伺いすると、

日本では10万円オーバーということでちょっと高いらしいのですが、

これは本当にいいジャケットだと思います! 新しい可能性を感じます!

ぜひ皆様、HPを見てください!

皆様に知ってもらいたい、というか僕が着たくてたまりません・・。

鼻血が出そうなほど興奮してしまったゆえ、

ちょっと肩入れしすぎなのはご容赦ください。

あと、シューズのトレンドですが、

昨夏私がブログでも紹介しました、

チャーチのシャンハイモデル

(シャンガイと呼ばれてるみたいですけど)、すごい人気です。

 

ピッティでは飽きるほどみましたし、

ミラノコレクションでも大流行。ほら、写真右と左をご覧ください!

今夏の靴トレンドは、こちらとプラダのジュートソール製

ウイングチップの2大アイテムが席巻しておりました。

チャーチもその勢いに乗って、

シャンハイシリーズを続々登場させております。

来秋から日本でもたくさんセレクトショップで

見かけるようになるはずですよ。

そういえば昨年私が購入した際は、

「限定モデルだから今年しか買えないよ!」

と言われたはずなのですが・・・。く、くそぉ!

ちなみに個人的に欲しかったのはこちら!

ハイ、来春絶対買います・・・!

ということで今回はここまで。

次回は、もうちょっと軽いトピックをつづろうと思います。

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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