今回は、私のミラノ出張の日々をご紹介。

私がミラノに入ってまず行く場所。

それがERAL 55というセレクトショップです。

20124 Milano (MI) 14, Piazza Venticinque Aprile tel: 02 6598829

こちらはスティーブ・マックイーン好きのオーナーがはじめた

老舗のセレクトショップ。ヴィンテージテイストのアメカジウエアが

多いのですが、お店のスタッフ自ら既製の商品に

ヴィンテージ加工を施し、唯一無二のアイテムに昇華させています。

その完成度の高さは、既に業界内では周知の事実。

近頃日本のバイヤーさんたちは、こぞってここが発信する

ブランドを買い付けています。セレクトショップでおなじみの

AVIOベヴィラクアがその代表格ですね。

 
こちらがERALチーム。
右が日本人スタッフのジュンペイくん。
彼も自ら商品の企画などを手がけています。
右から二番目がデニス。彼はLEONなどのスナップによく登場する、
お店のスタイルセッター。
実は「サルトリアラッザリン」
というサルトリアを主催するデザイナーでもあります。
彼のスーツはいわゆるハンドメイドのビスポークなのですが、
そのスタイルはエッジが効いていて、猛烈に格好いい。
まるでラポ・エルカンが着そうな雰囲気です。
私も近々仕立ててみたいサルトのひとつですね。
で、一番左はオーナーのエルマンノ氏。
業界では本当に信望者の多いカリスマです。
 
 
 
お次はヴィンテージショップ、
Cavalli e Nastri(カヴァッリ・エ・ナストリ)。
via gian giacomo mora 3 e via gian giacomo mora 12
 
こちらは1800年代後半~70年代くらいまで、
幅広い年代の欧州ヴィンテージがそろっています。
エルメス、グッチ、プラダなどのシルク小物類、
革靴、バッグなどのレザーグッズなど品ぞろえはかなり豊富。
そして、なかでもマニアな皆様におすすめしたいポイントは、
イタリアンサルトヴィンテージです!
名もなき街の仕立て屋からカラチェニなど名門まで、
素晴らしい仕立て技術が奢られたスーツやジャケットが、
ここでは大量に手に入るのです。
日本のバイヤーさんも「これは資料価値としてすごい」と唸っていました。
比較的英国のヴィンテージは手に入りやすいですが、
イタリアのそれは、日本においてはほぼ入手困難。
オール手縫いのジャケットが70eu~手に入るのですから、
行かない手はないですね。
レディース2店、メンズ1店の計3店舗。
女性陣もぜひ行ってみてください。
 
 
それにしても、
今回のイタリア出張では、素敵な出会いがいっぱいありました。
 
 
超人気ブランド、ハイドロゲンデザイナーの
アルベルト・ブレーシとの再会。
 
そして韓国や香港、そしてドバイなど
非欧米圏のバイヤーやカメラマン、ジャーナリストたち・・・。
彼らの活躍を見ていると、自分も頑張ろう!と
勇気が湧いてきます。
 
 
そしてミラノで行われたマッシモ・アルバのショーでのこんな光景。
 
 

ヨーロッパのファッション文化の奥深さ、素晴らしさに

 
 
 
 
 

打ちのめされると同時に、

 
 
 
 

もっともっとそれらを吸収したい! と思いを新たにするのでした。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 
この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
TAGS: