定番」と呼ばれるモノほど、

一着では飽き足らずいっぱい買ってしまいます。

デニム、軍パン、スウェット、チノ・・・。

なんというか、自分の思い描く理想像を、

ひたすら追い求めちゃうんですよね。

で、トレンチコートもそんな「定番」のひとつ。

05年/クラシックなコットンギャバ素材、ゆったりめの「バラクータ」。

07年/オイルド素材でピッタピッタの「マーカ」。もう手放しちゃいました。

09年/バーバリーの古着。これも手放しちゃったな・・・。

11年/バーバリープローサムのウールギャバ。

と、この6年で4着購入していました。

いつも買うときは、これこそ決定版!と思っているんですけどね・・・。

で、なんでこんなに買ってしまうのかというと、

私の中にはトレンチの2大理想像がありまして、

私の気分がそのふたりの間でいったりきたり揺れ動くのです。

ひとりは、言わずと知れた、ボギー師匠

私は『カサブランカ』より『ボギー! 俺も男だ』が好きです。

で、もうひとりは"モッド・ファーザー"こと

モッズのカリスマ、ポール・ウェラーです。

私はリアルタイムではなく、90年代後半に一世を風靡した

ネオモッズムーブメントの際に彼の洗礼を受けました。

で、今は断然後者の気分

新たな一着を探索中です。

タイトめで、シンプルで、軽やかで、清潔感があって・・・。

これがなかなか見つからないんだ!

でも、偶然訪れた展示会で発見しました。

to ku riという合同展に出展していた新ブランド Smith&Hardy (スミス&ハーディー) 実に英国的なブランド名!

  写真を撮り忘れたので、ルックでお届け。 うん、タイト、シンプル、軽やか、でもって清潔感あり!   最近の日本ブランドはディテールにこだわるあまり カワイくなりすぎてしまうモノも多いのですが、 これはシンプルなところがいいですね。 どこかNYっぽい雰囲気もあります。  

で、着こなしはこうなると・・・。

これは、まさに、ウェラー的ですね! 

実はこのブランドのデザイナーは、

あの「WHEREABOUTS」を手がけていた福薗英貴さん

なんと現在はあの「タケオ キクチ」のディレクターも務められているとか・・・。

新ブランドとは思えない完成度の高さも納得です。

シャープでクリーンな定番ワードローブがほしい方は、

ぜひチェックしてみてください!

TRIPLE.ARCH.WORKS
0334965951

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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