無地のステンカラーもいいが、仕立てのいいスーツには少し遊びを効かせてもいいだろう。コートでお洒落をするのは秋冬の楽しみのひとつでもある。派手めな柄や色も素敵であるが、スーツを着る前提で考えるなら少し抑えめでアレンジの効いたものがいいだろう。
スーツスタイルにぴったりな派手すぎずちょうど良いロングコート
「パルト」の英国調ロングコート
パルトを代表するモデル「BARTOLOMEO」のベージュのバルマカーンコートは、ボルドーとブラックのガンクラブチェックで今季のトレンドである英国調を表現。ラグランスリーブも相まってクラシックな印象のコートだ。絶妙なAラインの緩やかなシルエットは、ベルトを絞ることで自由にアレンジが効くので自分らしい着こなしが楽しめる1着になるだろう。写真では見えないが、襟裏はブラウンのコーデュロイ生地のため、襟を立ててニュアンスをつけるのも良い。
バーガンディーのチェックが鮮やかな「コヒーレンス」のロングコート
全体に配された大胆なチェックが目を引くコヒーレンスのコートは、デザイン性だけでなく、確かな物作りと優雅なシルエットにも注目だ。希少性の高いインド超長綿(綿の中でも繊維が細く、手触りの良さとシルクのような光沢を持つ)を糸の段階で染色・防水加工を施し、日本のコート専業工場で縫製。サイドポケットはヴィンテージに見られる貫通式を採用し、コートの上からパンツのポケットにも手が伸ばせ、ポケット自体もハンドウォーム用とA4サイズがらくらく入るマガジンポケットの2層と機能性も盛り込んだ。コート本来のディテールを継承しながらも、クラシックとモダンを融合させた大人のためコートである。ライナーは別売り。
買った時からヴィンテージ!?「アクアスキュータム」のロングコート
パッと見はベージュのシンプルなバルマカーンコート。しかし、よく見ると生地は使い込んだような風合い、ところどころにあるパッチワーク風のステッチ、生地端の擦り切れ具合など、長年着古したコートのような佇まいだ。そう、これは加工によるもの。ゆったりした身幅に着丈の長い「FILEY」を、先染めコットン100%に素材変更を行い、ウォッシュ加工、アタリやタタキなどのダメージを加えている。
以上、少しアレンジの効いたおしゃれなロングコートを紹介した。定番の無地もいいがヴィンテージや柄ものなど少しデザイン性のあるコートもいいだろう。1着と言わず無地のコートと合わせて持ちたいものである。
問い合わせ先
- アマン TEL:03-6805-0527
- コヒーレンス
- レナウン プレスポート TEL:03-4521-8190
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男
- STYLIST :
- 河又雅俊
- EDIT&WRITING :
- 河又雅俊