今もっとも「アガる」デザイナーは誰でしょうか?
・・・あの人もこの人も素敵ですが、
ファッション好きならこの人を挙げる方も多いのでは?
その名は・・・ウミット・ベナン!
今年トラサルディ1911のディレクターに就任して、
一挙その名を世間に広めた彼ですが、
実はまだ若干30歳の若手デザイナー。
私が彼の名を初めて知ったのは、2年前のピッティでした。
その時は「変わった名前だなぁ」なんて思ったくらいで、
正直琴線に触れるものではなかったのですが、
今夏のスタイリングには正直言ってやられました!
彼のルーツのひとつである、
トルコ文化をダイレクトに反映した11SSコレクション。
イタリアンクラシックをベースに、
モダンとエキゾチック趣味が混然一体となったこれらのスタイル。
今までどこにもなかった、新しいモードの訪れを感じたのです。
具体的にはビッグラペルのジャケット、
カフタンシャツ、サルエルパンツなどに惹かれました。
そして、なかでもファッション業界人のハートをつかみ、
彼のアイコン的アイテムとなったのは......
そう、ロングシャツ!
一部で物議を醸したこのスタイルですね。
でも、実は私が着ているのはシャルベのもの。
実はウミット・ベナンのロングシャツは、
「ちょっと長すぎるかな?」なんて躊躇して、
買いそびれてしまったのです。
もちろん大後悔。。。。
ということで、私は誓ったものです。
秋冬は速攻で手に入れてやる!と。
ということで、待ちに待ったその日がやってきましたよ。
各セレクトショップでまちまちに入荷していたのですが、
ユナイテッドアローズで特設コーナーが設けられるとの情報を入手。
そのオープンの日に狙いを定めるという、
35歳社会人として、果たしてどうなのか?という行為に手を染めながら。。。
購入したのはネイビーツイードのテーラードジャケットと、
最大のお目当て、ロングシャツ!
値段が高すぎないのがイイね!
シャツは洗いをかけたロンドンストライプ生地で、
着てみるとこんな感じ。ちょっと不思議な雰囲気ですね。
横から見るとその仕組みが分かります。
なんと、ベーシックなシャツに別のストライプ地を
つなぎ合わせることで、
シャツを腰に巻いている風を演出しているのです!
この雰囲気ならロングシャツに抵抗のある人でも
着られるんじゃないかな?
ジャケットは浅めのネイビー、素材は軽めのツイードです。
製造はすべてイタリア。
かなりクラシックな風情ですが、
ゴージがやたら広い!低い!
着丈も長いので、何やら70年代のオッちゃんが
着ていた古着のようですね。
肩パッドもビシッと入っているので、大人っぽい印象。
そう、ここが大事なところなのですが、
ウミット・ベナンは
ギラギラのホスト風モードでも
貧相なガキんちょモードでもない、
清潔感がある、大人のためのモードだと
私は思うのですよ!
合わせてみるとこんな感じ。
意外とコンサバ・・・ですよね? ね?
同じジャケット+ロングシャツスタイルも、
やはり「本家」は一味違いますね!
着ているだけでウキウキします......。
長年着られるクラシックも魅力的ですが、
「今これ着なくちゃ!」と思わせてくれるモードの世界には、
心を躍らせる力があります。
それがこんな、クラシックベースなデザインなら
大人にはなおさらうれしい。
メンズプレシャス世代のみなさんも、
ぜひ覚えてください。
ウミット・ベナンの名前を!
今季は
などで展開していますので、
モード好きならずとも、ぜひチェックしてみてくださいね。