香りの代名詞ともいえる「N°5」が、フレグランスの新しい時代の扉を開いた1921年──。コスチュームジュエリーと宝石、ジャージーと毛皮の組み合わせのように、これまでにない天然の花と合成香料アルデヒドといった組み合わせが、香りの最高傑作として認められる時代が突如訪れました。
シャネルが初めて世に送り出した香水「N°5」は、単なるフレグランスではなく、まさに香りの歴史そのもの。香りが “究極の女らしさ” を具現化するものとして、時を超えて引き継がれてきたのです。
そんなアイコニックな香りは、歴代の専属調香師たちにインスピレーションを与え続け、1924年にエルネスト ボーはN°5の2番目となるオードゥ トワレットを、ジャック ポルジュは1986年にオードゥ パルファム、2008年にオー プルミエールをクリエイト。オリジナルの香りに真摯に向き合い大切に守りながらも、それぞれの時代に即したN°5の新たな香りを提案し続けてきました。
そして時を経て2016年。現在、専属調香師を務めるオリヴィエ ポルジュは、N°5の5番目となる「シャネル N°5 ロー オードゥ トワレット」を発表。“伝説の香り” が新たなスタイルへと生まれ変わります。
最初の香り立ちから透明感を全面に打ち出した「N°5 ロー」は、オリジナルのシャープな要素を取り除き、オレンジ ピールや鮮やかなシトラス ノートがいきいきとした表情のなかに、はちみつのようなコクのある甘さをプラス。
その後、訪れる摘みたての花々のフレッシュな香りは少女のように可憐な一面を表現。パウダリーな印象を抑え、グリーンやジャスミンのニュアンスを加えることで、ナチュラルでエアリーな香りに仕上がっています。
オリヴィエ ポルジュが時代の本質を捉え、「N°5」の新たな一面を引き出した「シャネル N°5 ロー オードゥ トワレット」。これまでも、今このときも、そしていつまでも──時を超えて、女性たちに寄り添う「N°5」の新たなクリエイションの誕生です。
問い合わせ先
- シャネル(香水・化粧品) TEL:0120-525-519
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- クレジット :
- 写真/©CHANEL 文/渋谷香菜子