あなたは、朝目覚めてから出勤するまでの間、どのように過ごしていますか? 朝はなるべくゆっくり寝ていたいから、身支度は最短時間で慌しく済ませる。朝食もそこそこに追いたてられるように家を出て、満員電車に乗り込んでは「やれやれ」とため息……。

そんな毎日では、あなたがビジネスで成功する可能性はどんどん低下する恐れがあります。朝を制する者は1日を制するといわれるように、仕事で成果を出せる人とそうでない人とでは、朝の過ごし方に大きな違いがあるのです。

女性ビジネスブランディングの専門家で『成果を出す人、出せない人との大きな違い その『1分』を変えなさい!』の著者である後藤勇人さんから、成功者はやらない朝の残念な習慣について教えていただきました。

可能性を失うので成功者は絶対にやらない「朝の悪習慣」7選

■1:朝出かける寸前まで寝ているのはNG

成功者は寝坊しない

朝はなるべく出かけるギリギリまで寝ていたい……という人は多いはず。ところが、その習慣は、あなたが成功する可能性をどんどん引き下げているかもしれません。

「私の知る限り、朝、出かけるギリギリまで寝ている成功者はほぼいません。朝というのは、その日の方向性を決める大切な時間。出かける寸前に飛び起きて、朝の準備に15分ほどしかかけられない人と、早起きしてじっくり60分ほどかける人を比較すれば、その日のパフォーマンスの差は歴然とします。

ビジネスでもプライベートでも人の第一印象は非常に重要。ですが、ギリギリまで寝ていると、歯磨きしながら慌しく寝癖を直すなど、心の余裕を持って身支度ができないので、最高の自分をプロデュースすることができません。

また、最低限度の身支度だけで精一杯という状態では、その日のスケジュールのチェックなどもおろそかになり、思わぬミスを招く恐れもあります。

成功者に近づくためには、起床してから出かけるまでの時間をしっかり確保しましょう。例えば、私の場合は、出かける1時間前にはシャワーを浴びて、身支度をスタートします。身支度を始めるのが1時間前なのであって、それ以外にもストレッチなど別のことはやっているので、起床時刻はもっと前です。

出かける何時間前に起きるのがよいかは人それそれなので一概に言えません。ただ、毎朝、追いたてられるように身支度をしている人は、まず、今よりも30分早く起床することを心がけましょう。30分の余裕が生まれれば、それだけで朝の過ごし方がかなり変わってくるはずです」(後藤さん)

朝寝坊派にとっては少々耳の痛い話……。ただ、“段取り八分”ともいわれますし、その日1日を有意義に過ごせるかどうかは、朝の準備しだいといっても過言ではありません。成功者の習慣を身につけるには、まず今より30分早い起床を目指しましょう。そのためには、夜の就寝時間も30分早めることが大切です。

■2:洗面所の鏡だけで身支度をするのはNG

顔や上半身だけチェックして満足しないように

さきほど、成功するには朝の身支度に十分な時間をかけるべきだ、というお話がありましたが、ただ時間をかけるだけでなく、朝の身支度ではどのような点に気をつけるべきなのでしょうか?

「ビジネスパーソンにとっては、自分自身がいわば商品。自分という商品のプロデューサーになったつもりで、客観的な視点をもって自己の容姿をチェックすることが不可欠です。そのためにも、おすすめしたいアイテムは全身を映す鏡。洗面所の鏡を見ながら身支度する人は多いかと思いますが、洗面所の鏡では、せいぜい自分の上半身しかチェックできません。

しかし、実際には、他人からはあなたの全身が見られているのです。全身のバランスなどを確かめるためには、全身鏡を活用しましょう。それから、残念な身だしなみとして、正面から見るとビシッと決まっているのに、後頭部で髪の毛がはねているなど、後ろ姿にまで気が回っていないケースがよくあります。合わせ鏡などを用いて、後ろ姿のチェックもお忘れなく」(後藤さん)

一つひとつのアイテムは素敵でも、トップスとボトムスがちぐはぐだったり、正面と後ろ姿のギャップがあったりすると、見た目印象がかなり残念になってしまいますよね。360度どの角度から見られても大丈夫なように、全身鏡と合わせ鏡でしっかりチェックしましょう。

■3:朝活で自分に高すぎるハードルを課すのはNG

無理そうな目標を設定していない?

成功者は朝の時間を有効活用する“朝活”で、スキルアップをはかっているイメージがありますよね。ただ、成功者に倣って、朝から読書や勉強に励もうと一念発起してはみたものの、朝活が長続きしなかった……という経験のある人は多いはず。朝活に挫折してしまう理由や、長続きさせる秘訣はどこにあるのでしょうか?

「朝活に挫折してしまう最大の理由は、はじめから自分に高すぎるハードルを課してしまうことでしょう。例えば、これまで全く勉強や読書の習慣がなかった人が、いきなり毎朝60分の英会話講座を受講しよう、1日1冊本を読もうなどと意気込んでも、継続するのは無理があります。

それで、挫折すると『自分はダメな奴だ』と落ち込み、朝活に挑戦すればするほどどんどん自分に負のレッテルを貼ってしまうという悪循環にも陥りかねません。

朝活を長続きさせる秘訣は、まず1分間から始めること。1分間であれば、無理なく続けられますし、慣れてくると物足りなくなって3分、5分と徐々に延ばすこともできます」(後藤さん)

例えば、1分だけ、1ページだけ読書、というように低いハードルから始めると、続きが気になって、ついつい翌朝も早起きしちゃいそうですよね。いきなり自分を追い込むのではなく、毎朝ちょっと物足りないくらいで切り上げるのが長続きさせる秘訣だといえそうです。

■4:寝不足の状態で朝活に取り組もうとするのはNG

寝不足の朝活は自己評価を下げるだけ

後藤さんによれば、“自分に高すぎるハードルを課す”以外に、もうひとつ朝活に挫折する要因があるとのことです。

「寝不足の状態で、無理に朝活に取り組むことはおすすめしません。朝活は、すがすがしい気分で取り組んでこそ効果が期待できるもの。例えば、夜型生活の人が、無理やり早起きして3時間睡眠で朝活してみても、頭に何も残らないばかりか、ただ“朝は辛いものだ”というネガティブなイメージが強化されるだけです。朝活をするなら、逆算して、まず前の晩に早く寝ることから始めるべきでしょう」(後藤さん)

気合いや精神論では、寝不足の辛さを克服することなど不可能。朝活が続かないのは、根気がないせいではなく、生活スタイルのほうに問題があるのかも!? “朝=爽やかで仕事がはかどる”というポジティブなイメージを自分に定着させるためにも、まず早寝を心がけましょう。

■5:血糖値の上がりやすいものを朝食にとるのはNG

朝は手軽にとれるフルーツがおすすめ

朝食は、1日のスタートダッシュをかけるうえで重要だといわれますが、朝食に関しては、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか?

「朝の時間を有効活用するためには、手早く食べられるものであるかどうかがひとつのポイントです。ただ、手早く食べられるもののなかでも、菓子パンなどは食後に血糖値が上がりやすく、集中力の低下やイライラを招く恐れがあるのでおすすめできません。

パンを食べるのであれば、血糖値の上昇がゆるやかなライ麦パン、米食であれば五穀米にするなどメニュー選びにはひと工夫しましょう。なお、朝食での私のイチ推し食材はフルーツです。フルーツに含まれる果糖は、菓子パンなどの精製された糖よりも、食後に血糖値が上がりにくいので、限られた時間で効率よくエネルギーをチャージすることができます」(後藤さん)

朝、食欲がなくても、口当たりのよいフルーツならば食べやすそうですよね。なんとなく朝の気分がすぐれない人は、朝食メニューを見直しましょう。

■6:通勤電車内でネガティブな考え事にとらわれるのはNG

ネガティブ思考は現実化する?

朝の通勤電車って誰しも憂うつになりますよね。そんな通勤電車内での過ごし方に、成功者とそうでない人の違いはあるのでしょうか?

「たしかに、朝の通勤電車は、ただ乗っているだけで不快な気分にさせられるもの。しかし、1日の起点である朝からネガティブな考えにとらわれていると、そのネガティブ思考が現実化して、その日を台無しにしてしまう恐れがあります。

例えば、その日に自分の出世がかかった一大イベントを控えている場合、ただ失敗したらどうしようと不安に苛まれているだけでは、そのイメージ通りに失敗しやすくなるでしょう。他方、仕事で成果を出す人は、理想の自己像やその日の成功をイメージすることに意識を向ける傾向があります。ここが、成功者とそうでない人の大きな違いです。

もちろん、ネガティブな考えが浮かんでしまうのは仕方がない面もありますが、大切なのはネガティブをネガティブなまま終わらせないこと。例えば、失敗しないようにどうすればいいか、もし失敗したらどうフォローすればいいかを考える。もしくは、失敗しても大したことはないと開き直ってみる。

ほかには、対人関係の悩みがある場合も、ただ『今日もあの上司と顔を合わすのは嫌だな』などと文句や愚痴で済ますのではなく、ちょっと相手の立場にもなってみる。そうすれば、『嫌味なことを言われたけど、あの人にもこんな事情があったのでは?』という気付きがあるかもしれません。ネガティブ思考が浮かんだら、そういった発想の転換を図って、着地点はポジティブにしましょう」(後藤さん)

あなたは朝の通勤電車のなかでどんないつもどんな考え事をしていますか? 例えば、空模様が冴えない日も、雨のデメリットに意識をフォーカスするのではなく、「最近晴れ続きだったから、農作物にとっては恵みの雨」などメリットにも目を向けてみましょう。 

■7:SNSにネガティブな書き込みをするのはNG

その書き込みはネガティブorポジティブ?

朝からネガティブ思考はNG……ということで、SNSの使い方にも要注意です。

「朝はまずスマホでニュースやSNSをチェックするという人も多いかと思いますが、その際に絶対に避けたいのは批判的な意見などネガティブな書き込みをすること。SNSでネガティブな書き込みをすると、その意見に同調するにせよ反発するにせよ、いずれにしてもネガティブなコメントばかりが集まり、ますます負のエネルギーが増幅していきます。

他方、さきほど述べたように、成功者は理想の自己像などポジティブなイメージに意識を向けようとするので、朝からネガティブな書き込みをするような人物からは自然と距離をおくでしょう。つまり、SNSの書き込みしだいで、よくも悪くも人間関係が規定されてしまうのです」(後藤さん)

類は友を呼ぶ。自身が成功者になるには、互いに高め合えるような成功者と関わることが近道であるのに、ネガティブな書き込みはそのご縁をつぶす行為にほかなりません。何かと暗いニュースやゴシップが蔓延する世の中ですが、もしネガティブな情報が目に触れても、それに釣られて自分までマイナスの情報を発信してしまわないようにしましょう。

日中、人一倍がんばっているつもりなのに、なぜか成果が出せない……という人は、今回ご紹介したNG習慣に心当たりがあるのでは? 成功者への第一歩を踏み出すべく、この機会に朝の過ごし方を改善しましょう。

後藤勇人さん
朝1分の成功習慣トレーナー、ブランディングプロデューサー、女性ビジネスブランディングの専門家
(ごとう はやと)専門学校卒業後、24歳で独立し、ヘアサロンを開業。順風満帆のスタートを切ったが、まもなく社員の謀反や横領など数々の試練を経験。精神的に挫折する。その後、多くの成功者の姿から朝の大切さに気づき、朝の過ごし方を変えたところ、初の著書が出版され、32歳でヘアサロン・日焼けサロンなどグループ4店舗に拡大し、年収2,000万円や1億円の自社ビル建設など、次々と夢を実現。現在は、有限会社BKプロジェクト、一般社団法人「日本女性ビジネスブランディング協会」の代表を務め、「夢を叶える朝の成功習慣ワーク」をはじめ、「最速夢実現」を可能にする独自ノウハウを教える各種のセミナーや講演を全国で行い、多くの人から支持されている。
『成果を出す人、出せない人との大きな違い その『1分』を変えなさい!』後藤勇人・著 実業之日本社刊
この記事の執筆者
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WRITING :
中田綾美
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