それでは満を持して、

テーラーケイドで仕立てた

コーデュロイスーツのご紹介!

生地はブリスベン・モス。

非常にいい雰囲気のキツネ色です。

すでに毎日のように着ているので、

いい味が出てしまっていますね。

こういったお約束のディテールは

完備していますが、

今回は狙ったのは

いわゆるアイビースタイルではない、

70年代後半〜80年代初頭の

N.Y.トラッド。

つまり、

アンソニー・パーキンスとか

ポール・ニューマンではなく

ウディ・アレン

『アニー・ホール』

とか

ダスティン・ホフマン

『トッツィー』

の世界なのです!

なので肝はパンツの太さ。

すそ幅18㎝も珍しくないこのご時世にあって、

なんとこちらのすそ幅は

23㎝

ひざから下がストーンと落ちていて、

はくと前回のブログのように、

少しフレアっぽくも見えてきます。

絶妙なワンクッションで。

この作為が感じられない中途半端さ。

そして野暮ったさ。

たまんないなぁ!!

実際に着てみるとこんな感じです。

この日はシャツはギットマン、

靴はチャーチを合わせていますが

足元はちょっと悩みどころ。

いわゆるドレス系の靴だと、

このスーツの良さが活かされないんです。

理想はウディ・アレンがよく履いていた

どうしようもなく

安っぽいモカシンなのですが、

それがなかなか見つかりません。

ラッセルモカシン、

パラブーツやウエストンにも

近いのはあるのですが、

3万円以上する靴だと

ちょっと洒落臭いんだよなあ・・・。

というわけで、

理想のダサいモカシンが

見つかるまでは

ウディ・アレンは封印。

グッチやボナフェのビットローファーで

ダスティン・ホフマン方向の

着こなしを楽しんでいます。

もうちょっと寒くなったら、

M-65を羽織ってもいいですね。

早くウディ・アレンに

なりたーい!!

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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