表参道や銀座のショップウインドウを見ては、

いつもその素敵なディスプレイにため息をついていた

Paul Stuart

マジソン・アベニュー45番地にある

その本店に行ってみました。

クリスマス仕様のウインドウディスプレイは、

やっぱりロマンティック。

そして、お店に入ってみると・・・?

で、デカい!

まるでデパートのようにデカい!

それもそのはず。

だって圧巻の1700坪!

ネクタイを売るスペースだけでも、

小さなセレクトショップくらいの広さです。

そして・・・

セーター!

靴下

ほかにも帽子、杖、コートなどなど・・・

メンズの全てのアイテムが、

専門店以上の品揃え。

このお店はケタが違う!

ところどころに飾られたアンティークも、

きっとすごいモノばかりなのでしょう。

クロージングを扱う2階に昇ると、

こんなダンディなコンシェルジュがお迎え。

やっぱり広い!

なんとこのお店だけで

1万着

のスーツを扱っているそうです。

そして、2階の奥には

今季日本に初上陸したニューブランドにして

(アメリカでは2007年に誕生)

メンズプレシャスでもおなじみ、

フィニアス・コール

のコーナーが!

この濃厚なクラシックディテール・・・。

エグい色使い・・・。

相当好き嫌いが分かれるスタイルですが、

大好物です。

これぞアングロ・アメリカン!

すると店内でハアハア唸っている

東洋人の噂を聞きつけたのか、

偉い人がやってきてくれました。

チーフマーケティングオフィサーの

トーマス・マストラナルディさん(左)と

フィニアス・コールのデザインディレクター、

ラルフ・オリエンマさん(右)。

そう、フィニアスコールを立ち上げ

ポール・スチュアートを革新した立役者ふたりです。

なかでもラルフさんは、かつてインコテックスや

ラルフローレン パープルレーベルなどで大活躍した

アメリカファッション業界の超有名人。

そんな彼にメンズプレシャス冬号をお見せしたところ、

えらく気に入っていただきました。

そして

「私のデザインも昔の映画スターのスタイルを

現代流にアレンジしたものなんだ」

てな感じで・・・

 

お直しなどを手がけるテーラリングルームや
デザインスタジオなどを案内してくれました。
「日本の媒体では初めてだよ!」
す、すみません。
こんなふざけたアドレスのブログで!

デザインスタジオの写真は

残念ながらお見せできないのですが、

様々な年代のヴィンテージウエアや

往年ダンディの写真といった

資料が展示されており、

彼はそれらをインスピレーション源として

デザインを手がけているとのことでした。

来秋冬のサンプルも少し見せてもらいましたが、

たまらない洋服がいっぱいでした。

日本ではクロージングがほとんどですが、

本国ではセーターやパンツなど、

カジュアルアイテムアイテムも多数。

ぜひ日本にも、もっといっぱい

入って来ていただきたいなあ!

N.Y.では色々なお店を見てきましたが、

このお店の広さ、格好よさには本当に驚きました。

勤続50年の方を筆頭に、年配のスタッフさんが多いのも

このお店ならではですね。

アイビーやトラッドとはちょっと違う、

N.Y.クラシックの真髄をしっかり味わえた、

ポール・スチュアート探訪でした。

いやー。それにしても広かった。

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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