昨年の12月に旅したN.Y.で、

最も気になったお店のひとつが、

イタリア最古の銃器メーカーにして

アウトドアブランド、

ベレッタでした。

気になってHPを調べてみると・・・

銃器メーカとして最古のベレッタ社(正式名称:Fabbrica d'Armi Pietro Beretta S.p.A.)は、1526年にガルドーネ・ヴァル・トロンピアで事業を開始しました。伝説的人物とされるパルトロメオ ベレッタ(1498〜1565)が創設者であり、その後ピエトロ(1791〜1853)が事業拡大を始めます。そして、息子ジウセッペ(1840〜1903)は、イタリア国内から国際的視野へと事業推進を図り、ピエトロ(1870〜1957)はそれまでの職人だけによる少量生産から最新の製造技術を用いた生産ラインへと移行します。息子ジウセッペ(1906〜1993)とカルロ(1908〜1984)は、軍用と一般市場で成功を収め、約500年という長い年月を経て、今日までベレッタは世界中で繁栄を遂げてきました。20世紀後半には10,000㎡ほどだったベレッタの工場も、今日では76,000㎡以上に増築されています。1990年代初期、伝統的な競技銃の生産に加え、あらゆる種類のアクセサリー、ハンティング・クレー射撃・アウトドア用アパレルの販売を始めました。

というほどに由緒正しき名門だったのでびっくり。

そんなバックボーンを聞いたら、

寅壱で売ってそうなチョッキだって

なぜだか往年のアバクロを彷彿させる、

お洒落なベストに見えてしまうから不思議。

結局ファッションエディターなんて

そんなもんさ・・・。

リアルワーカー御用達

「寅壱」¥3,377

 

 
リアルハンター御用達

「ベレッタ」$139

しかしこれが買ってみるとなかなかの優れもの。

なぜならこの状態で、

これだけの量の荷物が入っているんですから!

ドーン!

身頃のスリットに

トラベラーズノート。

身頃の脇にサングラス。

左のポッケに名刺入れ。

身頃のスリットに

ディガウェルの長サイフ。

右のポッケに筆記用具。

内ポケットにモレスキンのノート。

身頃のスリットに

週刊文春。

背中のポケットに

ニュートラル。

とどめに

あぶさん!

1着で私の休日の必需品を

ぜーんぶ収納できる、

バッグ要らずの一着だったのです。

購入時はどう着こなすか悩ましいところでしたが、

意外にもコーデュロイスーツと好相性。

身頃の素材も風格のあるオイルドコットンなので

暖かいし、まるでエンジニアドガーメンツのような

雰囲気が出ているような、いないような・・・。

というわけでこのベスト、

こりゃあ便利!と

ガシガシ使っているところなのですが、

ポケットがあまりに多すぎるため、

どこに何を入れたか

さっぱり分からなくなる

トラップにハマっています。

コンビニのレジの前でモタモタしている

オレンジ色のニクいヤツ・・・

山下英介を暖かく見守ってください。

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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