暖冬でコートが売れないと言われていますが、

私の近年の買い物といえばコートばかり。

今冬もすでに3着ほど購入していますが、

来冬もいっぱい買ってしまいそうです。

なぜなら2016年秋冬のピッティウォモで、

こんな素敵なモノを見つけてしまったから。。

ミリタリーカーキのモーターサイクルコート。

これはエアフォース系のジャケットでしょうか。

アルパカのダッフルコート。

そしてコイツは変わり種。

トレンチコートとツイードジャケットを

組み合わせたような一着です。

どれもこれも実にトラディショナル。

しかしそれでいて、モードブランドのコレクションとも

組み合わせられそうな、

力強いアウターばかりです。

さて、このブランドとは

                                       なんと、グレンフェル!

このアウターを専業とする老舗ファクトリーは

ピッティにも長年出展していますが、

どちらかというとコンサバなイメージだったので

今まで完全にノーマークでした。

まさかこんな格好いいアウターがあるとは、不覚也!

正直言って、この4着ぜんぶほしいです・・・。

ちょっと話を聞いてみると、

どうやらグレンフェルは

今年からデザインチームが替わって

イメージを刷新したということ。

チーフは真ん中の方のようですが、早速新作を着用。

この写真を見るだけでも、期待度大であります。

 

ミリタリーをアレンジしたコートは

世に腐るほどありますが、

ハードになりすぎたり、

逆にディテール過多で子供っぽくなりすぎたりと

結構アレンジの塩梅が難しいのです。

その点グレンフェルは、そもそも英国軍にコートを

納入していたブランドだけあって、

どんなに遊んでも本物。

語弊を恐れず言いますと、

洗練されすぎていないところが

逆にノーブルなんです!!

歴史という絶対的なアドバンテージに

ついに気づいたグレンフェル。

その他の老舗ブランドが一斉に目を覚ましたら

ロンドンのファッションは

とんでもなく面白くなりそうです!

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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