メンズプレシャス2016年春号、好評発売中でございます。
巷で物議を醸し出しているギラッギラのゴールドの表紙、
もうご覧になりましたか?
TOKYO GENTLEMAN特集では林信朗さんの筆力に圧倒されるとともに
加賀まりこさんの格好よさに惚れ惚れし、
アルマーニ特集では美術解剖学の布施英利さんの見事な考察に唸らされ、
イスラエル特集では生涯決して忘れられないであろう景色を目撃し・・・。
編集者として、この上なく貴重な体験ばかりをさせてもらいました。
そんな私の興奮が伝わる号になっているのではないかと思うので、
ぜひともご覧になってください!
そしてもうひとつ記念すべきは
山下英介の写真、誌面デビュー!
昨年よりライカにどハマりし、最上位機種の「M」を購入するという
暴挙に出た私ですが、その成果がP271の「タイユアタイ特集」における
フランコ・ミヌッチさんのポートレートに結実しております。
それにしてもその日は暗かった・・・なんて言い訳できない環境下で、
日々カメラマンさんたちは戦っているんだな、と
改めてプロの過酷さを知った次第。

こちらはアザーカットです。これも使いたかった!
いわゆるファッション業界に入ったばかりだったペーペーの僕にも、
いつだって親切に接してくれたフランコさん。
本当に温かな人です。また東京で会いたいな。


この号で撮った僕の写真は改めてアップしたいところですが、
近頃はそんなウキウキ気分を打ち消す地震のニュースがあり、
大好きな熊本のことばかり考える毎日です。
まだ数回しか行ったことがないのにね。
喫茶アローのおじさんや、
親切だったタクシーの運転手さん、
セレクトショップ、パーマネントモダンの有田さんは元気かな?

なんて思いが募って、駆け込んだ先は
東京にある熊本スポット、
パーマネントモダン青山。
こちらはウィメンズ中心のセレクトなのですが、
メンズのシューズもちょっとだけ取り扱いがあるのです。
近況を伺うとともに、かねてより欲しかった
OTOPEのシューズを購入してきました。

ベージュのガルーシャ、ホワイトのポニー、
ブラックのスエードというかなり攻めたコンビネーションですが、
この「世界一早い」と噂されるショップにおいては
コンサバの部類に入るという、凄まじさ。

もともと矯正靴を修行した職人さんのブランドだけあって、
そのエッジィなルックスからは想像もつかないくらい、快適な履き心地です。
ソールはミッドセンチュリーのアメリカ靴によく見られるような、
コバを尖らせたスペードソールで、
ラウンドトウのアッパーと好対照。
土踏まず部分はビスポーク靴のようなフィドルバック仕様で、
接地面にはドイツのジョーレンデンバッハ社の
オークバーグソールを貼っています。
外出するのをためらうような、素敵な仕上がりですね。
こいつを履いて、早くまた熊本に行きたいよ!

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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