さて、今回は私のピッティ〜ミラノ出張における、消費活動をご紹介します。

上に掲げたタイトルの言葉は、私の尊敬するデザイナーさんの至言。

特に今回は超絶ユーロ安もありまして、

買い物モードにも余計拍車がかかった次第です。

まずはこちら。

一見ベーシックなグッチのビットローファーに見えますが、さにあらず。

実はこれ、前回のブログでもご紹介しました。

フィレンツェのグッチミュゼオ限定なんです!

インソールにはばっちりMUSEOと刻印が。

しかもこりゃすごい、ビットがシルバーと

ゴールドのコンビ!

木型もクラシックなビットローファーにかなり近い

エレガントなものですし、革質も非常に柔らか。

モカ縫い部分のシワも泣かせます。

このGUCCI MUSEO、

博物館としての機能の他に

カフェ&レストラン、ブックショップ、スーベニール、

そしてこんな限定アイテムも多数置いています。

(メンズよりはレディース中心ですが)

基本的に年中無休ですし、日本人のスタッフも働いています。

フィレンツェにお越しの際は必見ですよ!

そしてビットローファーを購入後は、

私がフィレンツェ出張の際は必ずチェックする某ヴィンテージショップ。

(店名等情報は私の昨年のブログをご覧ください)

ここで私は、痛恨の大失敗を犯してしまったのです・・・。

それはこの1着。何がすごいかっていうと、

40s(店主自己申告)の

マッキントッシュ製エルメス!

サイズばっちり!

ネイビーのボディ×白襟のフレンチトラッド的デザイン

劣化一切なし!

そしてプライスは驚愕の・・・

330EU!

恐らく今まで残っていたのは、かなり広いアームホールの

せいだったと推察されますが、今後ビッグシルエットには

大注目していることもありまして、個人的にはデメリット皆無。

こりゃ迷うことなく買い!だったでしょう!

金ボタンにはエルメスの刻印がしっかり施されているのですが、

その刻印がちょっとつぶれているあたり、

ヴィンテージならではの風格を感じさせました。

私、コイツの情報を手に入れるや否やお店へと向かったのですが、

道すがらちょうど一緒になったのが

元リラックスやLEON編集部に在籍した、

フリーファッションディレクターの

森口徳昭くん。

雑誌の編集からバッグのデザイン、

タレントさんのスタイリングなど、現在大活躍中のデキる男です。

(ビジュアルは写真下参照)

私、あくまで素敵なお店を紹介しようと思い連れて行ったのですが、

森「山下さん、僕これ着てみてもいいですか?」

山「うん、いいよー」

森「山下さん、これ僕に似合いますかね?」

山「い、いーんじゃない?似合うよ」

森「山下さん、僕これ買ってもいいですか?」

山「い、いーよ、ぜ、全然、か、買っちゃいなよ・・・」

・・・先輩の余裕を見せてしまいました。

というか森口徳昭、なかなか食えない男です(笑)。

まあこれほど素晴らしい名作・・・

お目にかかれただけでも幸運と言えなくもないか・・・

そもそもファッション編集者の仕事って、人に勧めることだしね・・・

なんて自分を慰めつつ・・・(涙)。

森「山下さん、ありがとうございました!」

去って行く森口くんの背中を見つめながら、

「買わずに後悔より買って後悔」

タイトルにも掲げた座右の銘を再び噛み締めて、

いざ決戦の地、ミラノ!!

へと続く! 

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
TAGS: