今回は、私がただいま計画している春ニットの

「今季らしい」着こなしをご紹介しようと思います。
 
まずはトラサルディのコットンニット。
これはカーキ色の9分丈パンツと
ジャコメッティのグルカサンダル、
そしてエルメスのスカーフをコーディネート。
少しリゾートテイストを感じさせる、
リラックスしたナチュラルカラー系でまとめたいです。
パンツはシンプルにチノパンを合わせてもよいのですが、
あまりすっきりしすぎるとナードなニオイが強くなるので
写真のように素材感が強いものがよさそうです。
 
 
 
続きましては、カシュカのリネン、コットン、シルクニット。
このミックス加減は私のような小太りのオッサンが着ると
80年代のたけし警報が発令してしまうので、取り扱いには注意!
ベージュのチノパンとかは避けて、
ネイビーソリッドのシルクウールパンツをプラス。
ネイビー系でさわやかにまとめるのが鉄則でしょう。
ちなみにこちらのリブ付きタックパンツは
意外にもポール・スミスのもの。
実は最近改めて注目しているのです。
しかしこういった着こなしは、日焼けしていたほうが
格好よく決まりそうですね。
 
 
そして最後に、トゥモローランドのニットベスト。
これはキュートさを抑えるために、打合せの深い
ウミット・ベナンのダブルブレストブレザーを使い、
柄が露出する部分を調節します。
そして洗いざらしのコットンパンツと
チャーチのシングルモンクを合わせて、
ちょっぴり英国トラッドテイスト漂う着こなしに。
 
 
ポイントは、春ニットのリラックス感を活かすべく
気持ちゆったりめのシルエットで統一していること。
しかし私の体型(168㎝・70kg)では、全身ルーズにすると
あまりビシッと決まりません。なのでパンツのシルエットはどれも
裾をギュッと絞ったペグトップ型や裾リブつきを選んでいます。
うまくいってるかはわかりませんが、
これで着こなしにメリハリ感を与えようという魂胆ですね。
 
 
それにしても、こうざっと見て行くと、
シルエットや素材感のはしばしに
80年代後半〜90年代モードの薫りがプンプン。
ちょっと前までバカにしていたバブルスタイルが
無性に格好よく見えてきています。
ということで、最近はもっぱらインターネット放送で
当時のトレンディドラマをチェックする毎日です。
 
石田純一のニット肩掛け! 
陣内孝則のビッグショルダー! 
田村正和の3タックパンツ!
そして嗚呼、KONTA・・・(涙)。
 
当時の俳優さんやミュージシャンの
バブルスタイル、今再び新鮮なのですよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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