以前のブログでお伝えしていた、

平林洋服店のビスポークスーツが

ついに完成しました!

今回はその出来映えをさっそくご紹介。

撮影で見た、カチョッポリの

オリーブグリーンのコットン生地に惚れ込んで。

そしてイタリアの洒落者詩人、ガブリエーレ・ダヌンツィオの

着ていたコットンスーツに憧れて。

これに今、私が気になっているスタイル、シルエットを

平林さんにお伝えし、表現してもらったスーツが・・・

これだ!

・・・・・いいっ!!

ラペルの柔らかなカーブとか、

箱ポケットの雰囲気、

背中のアクションプリーツ、

この丁寧にかがられたボタンホール・・・。

そこかしこに平林さんの丁寧な仕事ぶりと確かな技術、

そして素晴らしいセンスが遺憾なく表現されています。

そしてパンツは2プリーツ、ワタリ幅広めにして裾幅は17センチと

急勾配なシルエットを描く、ペグトップスタイル。

(生地の色目はこれがもっとも現物に近いです)

かくしてそれを着用したらば・・・

 

クラシックなのに
どこかエキセントリック。
 
編集部尾崎曰く、『後ろから見るとかなり"右"だね』
という、見事な現代版ダヌンツィオスーツが完成したのです!
 

ミリタリーの印象が強いオリーブグリーンですが、

カチョッポリのこの生地なら強すぎない。

まろやかな印象になりますね。

色褪せたときの風合いも楽しみです。

着こなしのイメージは

シャルベのドゥエボットーニタブカラーシャツと

クアトロピエゲの芯なしパープル/グリーンのストライプタイ

・・・といったところでしょうか?

とにもかくにも本格的な春の到来が待ち遠しい、

そんな1着なのでした。

平林洋服店/ABITO

東京都渋谷区恵比寿2-2-16

☎03ー6450ー2254 ※完全予約制

abito@shore.ocn.ne.jp

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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