エラが張っていて顔が四角く見えるベース型。気になるエラを目立たせない方法はあるのでしょうか?青山にある美容室・ROIのデザイナー小西浩純さんは、「毛先を自在に散らしてエラを隠せばいい」と言います。

「エラ付近の毛束を動かして目線をそらせることが大切。ベース型の場合、髪型によっては顔が大きく見えてしまいますが、エラを隠すことでほっそり小顔な印象になります。毛先は内巻きと外巻きのミックスが基本。ミックスすることで毛流れがランダムになり『作り込んだ感』も出ません。自然体のラフさを演出しながら輪郭をカバーすることができます」(小西さん)

ベース型のボブスタイルで気をつけることを伺うと、「顔まわりをアイロンで巻く時は、フェイスラインから浮かせず沿わせるように巻くのがポイント。後ろに流しながら毛先を浮かせるように巻くと、隠したいエラがむき出しになってしまいます」と教えてくださいました。

「巻く時はミックス巻きに」「フェイスラインに沿わせるように巻く」、この2点を守ることが成功への近道!それでは早速、ベース型をほっそり小顔に見せるテクニックをご紹介します。

■髪型:ミックス巻きを駆使すれば、顎のラインがすっきりシャープに!

ベース型のボブ代表:緒方未歩さん(38歳/会社員)の場合

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

緒方さんのHAIR CHART

  1. やわらかさ(柔→硬)★★★★
  2. ボリューム(少→多)★★★★
  3. 髪の太さ(細→太)★★★★★
  4. うるおい(乾→潤)★★★
  5. 白髪の量(多→少)★★★★

おさまりが悪く、広がりやすいという緒方さんの髪質。

「ベースは肩ラインのボブスタイル。トップと表面はふわっとした印象になるようにカットしながら、毛先や襟足はボリュームが出ないように調整すると、エラは目立たないのに顔の型は綺麗になります」(小西さん)

■スタイリング: エラを隠すように毛先をフェイスラインに沿わせて巻くことが重要

「フェイスラインを出すように髪を巻くとエラが強調されるので、顔に沿わせるように巻くのが正解。巻く時は必ず内巻きと外巻きのミックスでフェイスラインを上手に隠してください」(小西さん)

スタイリング前
スタイリング前

■1: 内側の髪の中間から毛先をミックス巻きにする

アイロンは26mmを使用。ざっくりと毛束をとって、中間から毛先に向けてアイロンを滑らせるように巻く。顔まわりは外巻き、次の束は内巻きと、交互に巻くのがコツ。表面の髪を留めておくとやりやすい。
アイロンは26mmを使用。ざっくりと毛束をとって、中間から毛先に向けてアイロンを滑らせるように巻く。顔まわりは外巻き、次の束は内巻きと、交互に巻くのがコツ。表面の髪を留めておくとやりやすい。

■2: 髪を持ち上げながらワックスを揉み込む

手のひらにワックスをなじませたら、トップと表面の髪を持ち上げるようにして揉み込む。ワックスの量は親指の爪くらいの量を目安にして。
手のひらにワックスをなじませたら、トップと表面の髪を持ち上げるようにして揉み込む。ワックスの量は親指の爪くらいの量を目安にして。

■3: 指で毛束をつまみながら整える

鏡を見ながら全体のシルエットを整える。とかすのではなく、指でつまんで束感を作るようなイメージで。
鏡を見ながら全体のシルエットを整える。とかすのではなく、指でつまんで束感を作るようなイメージで。

〈ベース型ボブ スタイリングのコツ3か条〉

  1. ■顔まわりはフェイスラインに沿わせるように巻く
  2. ■アイロンで巻く時は内巻きと外巻きをミックスする
  3. ■ワックスはツヤの出るものを選ぶ

「ワックスは中間から毛先にかけてしっかりと揉み込んで。ツヤ感のあるワックスを選ぶと仕上がりがみずみずしく、パサつきや広がりも気になりません」(小西さん)

ROIのデザイナー小西浩純さん。2歳になる女の子のおとうさんでもある小西さん。「可愛すぎて、休日はべったりです(笑)」
ROIのデザイナー小西浩純さん。2歳になる女の子のおとうさんでもある小西さん。「可愛すぎて、休日はべったりです(笑)」

問い合わせ先

ROI
住所/東京都港区南青山5-7-21-B1F
TEL:03-6434-1168
営業時間:月~金 12:00~21:00/土・日・祝 10:00~19:00
定休日:水曜・第三火曜

アンティーク調で落ち着いた雰囲気の店内。丁寧なカウンセリングで40代の髪悩みに真摯に向き合ってくれる。
アンティーク調で落ち着いた雰囲気の店内。丁寧なカウンセリングで40代の髪悩みに真摯に向き合ってくれる。
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
古谷利幸〈F-REXon〉
EDIT&WRITING :
青木 笑