連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People
明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する「Precious」連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、アメリカ・ニューヨークのジュエリーブランド「LULU FROST(ルル・フロスト)」の創設者リサ・サルツァーさんにインタビュー。
大学在学中にジュエリーブランドを設立し、発表したコレクションが世界中のセレブリティから人気となり、一躍、注目を浴びる存在に。そんなサクセスストーリーを歩んでいた一方で、コロナ禍や離婚・出産という壁に直面したというリサさん。厳しい状況の中で、ある考えに到達したという彼女の人生哲学と、今後の展望について詳しくお話をうかがいました。
【New York】次なる成長は、枝葉を落としてこそ。ローカルを見つめるジュエリーデザイナー
アメリカの名門8大学「アイビーリーグ」のひとつ、ダートマス大学在学中にジュエリーの道を志すことを決意。21歳にして “LULU FROST” を立ち上げたリサさん。彼女を一躍時の人にしたのが、N.Y.の老舗ホテル「The Plaza Hotel」で使われていたルームナンバーをオークションで落札し、新たなジュエリーに生まれ変わらせた『Plazaシリーズ』。世界中のセレブリティの間で話題になり、アーティストとして注目を浴びる存在に。そんなサクセスストーリーを歩んでいた彼女が、壁に直面したのはコロナ禍のときだった。
「世界に広がっていたビジネスは縮小を余儀なくされ、スタッフに解雇を通知するという苦渋の決断も。同時期に離婚も経験し、生活基盤がグラグラに揺らいでいた時期でした。不安を抱えるなかで支えとなったのが、父の趣味であり、10代から同行していた登山です。タフであること、努力すること、男性中心の世界で対等でいること。それらを実践して逆境をサバイブするメンタリティを学んだのです」
厳しい状況のなかで到達したのが「会社の成長は樹木のようなもの。伸ばした枝葉はさらなる発展のために落とさなければならないこともある」という考えだった。同時期にシングルマザーとして出産したこともあり、ホームタウンであるロングアイランドのハンティントン地区へUターン。新生「LULU FROST&CO.」をオープンした。精神の成熟を反映したコレクションと、目利きとしてセレクトしたローカルアーティストのアイテムが並び、オープン以来、評判を呼んでいる。
「もはやファッションは都市部だけで発展していくものではないと感じています。地元の作家を取り上げて活性化を図るビジネスモデルは、今後世界に広がるでしょう。そのために必要なのが、鋭い思考力と柔軟な交渉力、さらに自分を信じる力です。今は息子とのふたり暮らしを堪能しながら、新しい創造の世界へ、思いを巡らせているところなのです」
◇リサ・サルツァーさんに質問
Q 朝起きていちばんにやることは?
私を起こしに来る息子をギュッとハグするのが日課。
Q 人から言われてうれしいほめ言葉は?
「LULU FROST&CO.」にいらした方に、「自宅みたいに心地よい」と言われたのがすごくうれしかった。
Q 急にお休みがとれたらどう過ごす?
息子と美術館に行って一日遊んで過ごしたい。
Q 仕事以外で新しく始めたいことは?
キックボクシングかな。新しいエクササイズに挑戦したいんです。
Q 10年後の自分は何をやっている?
今の場所で今のビジネスをじっくり育てている。もしくはよりよいものを探して旅に出ているかもしれません。
Q 自分を動物に例えると?
ジャガーがスピリットアニマルです。速くて賢くて、そして強い。私自身もそうありたいと思っています。
- PHOTO :
- Masahiro Noguchi
- EDIT&WRITING :
- 本庄真穂、喜多容子・木村 晶(Precious)
- 取材 :
- Junko Takaku

















