【目次】
「スタイルを確立させる3つのルール」
1989年生まれのマリア・バルテチコ(Maria Barteczko)は、ドイツのエッセンを拠点に活動する、スタイリスト、ビジュアルプロデューサー、アートディレクター。彼女のスタイルを形づくるのは、次の3つのルール。
【1】「ベーシックカラー」モノトーンやベージュなどのミニマル配色
コーディネートの土台となっているのは、モノトーンやベージュなどの「ベーシックカラー」。奇をてらわずとも、計算された配色バランスが洗練を漂わせます。
【2】「ビッグシルエット」がもたらすモードな空気感
彼女の装いの最大の特徴といえば「ビッグシルエット」。ジャケットやシャツ、パンツなどのオーソドックスなアイテムも、余白たっぷりの形に更新しインパクトをもたらして。
【3】「ミニボブ×アイグラス」がトレードマーク
潔い「ミニボブ」と存在感のある「アイグラス」は、彼女のアイコンともいえる組み合わせ。シンプルな装いでも埋もれない理由は、顔周りに明確な個性があるから。
「きれいめ」大胆な余白でモダンさを演出
マリア流の「きれいめ」スタイルは、シルエットの再構築がポイント。ジャケットやシャツ、スラックスといったクラシカルなアイテムも、あえて大きく余白を取ることで一気にモダンな表情へ。抜けを感じさせるバランスが魅力です。
さりげなくストライプ柄をアクセントに
モノトーンで構成するチェスターコート、シャツ、スラックスのクラシカルな装いは、程よくゆとりのあるシルエットにして余裕感を。シャツのストライプ模様がさりげないアクセントに。
ビッグサイズに更新してインパクトを演出
格好よいチャコールグレーのスーツは、ビッグサイズにアップデートしインパクトを生み出して。ブラウンのスエード小物を添え、親しみやすさをプラス。
余白のある形が爽やかさを引き立てる
水色シャツとベージュパンツの爽やかな配色は、いずれもオーバーサイズにしてゆとりを生み出し、通気性のよさを確保して爽やかさをアップ。黒小物で引き締め、メリハリを意識しました。
ニュアンスカラーをぼんやりさせない
ベージュを基調とした柔和な着こなしは、ストライプ模様のセットアップがあれば縦長効果が加わり、ぼんやりして見えません。黒バッグでカラーコントラストをつけるのもお忘れなく。
躍動感のあるフリルヘムのシャツを指名
定番のモノトーンコーディネートが絵になるのは、フリル×イレギュラーヘムのデザインシャツを取り入れているから。スーパーワイドなパンツを迎え、迫力を加算。
ピルボックス帽をアイキャッチに
白シャツ、黒スーツ、白黒のバイカラーローファーを組み合わせたシックな装い。これだけでも完結しますが、旬のピルボックス帽をアイキャッチにして無難を脱却。
視線を奪う赤を上下に置いて
プレーンな黒のジャケットと、ツヤのあるベージュパンツ。素材に変化をつけながら、オーバーサイズにこだわって個性を確立。さらに上下に散らした鮮烈な赤が、遠目にも好作用。
深みのある配色で辛口に
セージグリーンのポロシャツに、モスグリーンのジャケットを重ね、グラデーションにして奥行きをメイク。ストイックな黒レザーパンツが辛口なムードを高めます。
優しい色合わせもスタイリッシュに
白とベージュで作る透明感漂うコーディネートも、彼女らしいビッグシルエットならスタイリッシュさが漂います。シャツのレイヤードや裾がすぼまったパラシュートパンツが効き、凝った見た目に着地。
オーバーサイズ×スニーカーが好作用
凛としたブラックコーディネートは、オーバーサイズのスーツと、外し役のスニーカーが作用してこなれた印象に。差し色バーガンディが大人の余裕を漂わせます。
モノトーンを軽やかに着こなす
さりげない裾のレースが印象的な黒パンツに、クリアグルカサンダルと黒のかごバッグをプラスし、モノトーンを軽やかに更新。潔いミニマル配色で洗練をキープ。
寒色×暖色でメリハリ付け
知的なネイビースーツも、マリアの手にかかればエフォートレス。余白のある形に、都会派なレザービーチサンダルを添えリラックス。寒色ネイビーと対になる、赤のプルオーバーが好アクセント。
フィッシュネットパンプスで力を抜く
ビターブラウンのレザージャケットとグレースラックスという緊張感のある組み合わせは、ゆったりシルエットにして肩肘張らない装いへ。フィッシュネットパンプスは、洒落感もリラックスムードも両立できる頼れる一足。
ぬくもり灯る赤ニットを差し色に
レザーコートと、ボリュームソールのグルカサンダルで重厚感のある着こなしへ。赤のニットプルオーバーでぬくもりをプラスし、親近感をミックスすれば気張って見えません。
ニットを巻いて重心を引き上げる
ベーシックカラーを使ったオーバーサイズコーディネートは、ニットプルオーバーをストールのようにひと巻きすることで、視線を上に集めてスタイルアップ。
スカーフを投入しエレガンスをひとさじ
コートの袖をさりげなくブラウジングしたり、ベルトのW使いでビッグシルエットに緩急をつけて。首元にスカーフをあしらい、エレガンスをひとさじ。
ジレを使ってすらっと見せる
スーパーワイドなパンツが膨張しないよう、黒を基調としつつ、ジレを掛け合わせIラインをメイク。バッグとスニーカーの白で、軽やかさを叶えて。
くすみブルーで爽やかさと大人らしさを実現
ベージュのトレンチコートとくすみブルーの上下で作るワントーンコーディネート。ストライプ柄のイージーパンツを採用し、ワントーンの間延びを解消。モードな黒小物が装いを凛と引き締めます。
軽快さと重厚感をミックス
彼女らしいオーバーサイズのスーツは、淡いベージュを選びぱっと明るい表情へ。リネン素材のジレが軽快さを盛り上げます。対極にあるような、重厚感のある黒バッグを引き締め役に。
意外性のあるトラックジャケットを合わせる
知的さと軽やかさを併せ持つ、ビッグサイズのライトグレースーツ。クールな装いに、あえてアクティブなトラックジャケットを組み合わせ、モノトーンを表情豊かに仕上げて。
構築的な白アイテムを効かせて
パワーショルダーのジャケット、パファーサンダルという構築的な白アイテムを投入すれば、ベーシックアイテム、カラーの装いもモードな面持ちに。
配色で上品さをキープ
ビッグシャツ、ゆとりのあるスラックス、ビーチサンダルのコンフォートスタイルは、エクリュとキャメルに任せて上品さをキープ。
ハンサムな夏のモノトーンスタイル
ぴたっとフィット感のあるタンクトップと、格好よいグルカサンダルが効くハンサムな夏のモノトーンスタイル。ビッグサイズのロゴバッグと黒縁メガネがアイキャッチに。
アクセサリーにこだわり装いをアップデート
ベージュと白のニュアンスカラーコーディネートに、シルバーのチャンキーネックレス、ターコイズブルーのバッグを投入し、物足りなさを解消しながら装いをスタイリッシュにアップデート。
余白をもたせレディを身近に
すらっとしたリトルブラックドレスとヒールサンダルの組み合わせにも、適度な抜け感を添えるのがマリア流。肩肘張らないオーバーサイズのジャケットが、レディなスタイルを身近に引き寄せます。
「カジュアル」デニムやスニーカーを格好良く
デニム、スニーカーなどのフラットシューズを使った「カジュアル」スタイルも、マリアの手にかかれば洗練された印象に。ベーシックカラーでまとめながら、ビッグシルエットで余裕感を演出。シンプルでありながら印象に残るのは、確立されたスタイル哲学があるからこそ。
白のナイロンブルゾンを主役に
シャカシャカとした白のナイロンブルゾンを主役に据え、モノトーンの着こなしを軽やかに更新。上品なキルティングレザーバッグを小脇に抱え、こなれ感をアピール。
シルバースニーカーでキレよく誘導
白Tシャツとライトブルーワイドデニムのカジュアルワンツーに溶け込む、マウンテンパーカ。カーキとグレージュのアースカラーが落ち着いた印象を実現。仕上げにシルバースニーカーを添え、キレよく整頓。
しなやかな色合わせならルーズにならない
パーカとゆったりパンツのリラックスカジュアルは、ベージュとビターブラウンのしなやかな配色なら、けっしてルーズに傾きません。重厚感のあるバッグも都会派ムードに貢献。
白のキャップがあるだけで見違える
トップス、スーツ、小物をすべてブラウンで統一したワンカラーコーディネートは、スニーカーとキャップを加えカジュアルミックスに。白のキャップが切れ味のよさをもたらし、アクティブな印象に。
重ね着×ダメージジーンズで単調にさせない
カットソーとVネックニットを重ね着したり、ダメージジーンズを選び単調さを防止。淡いワントーンに黒小物を効かせ、シンプルコーデにメリハリをオン。
清楚なワンピースをカジュアルダウン
清楚な黒のシャツワンピースを、パンツとスニーカーによってカジュアルダウン。同じカラーで繋ぎ、一体感をもたらして。差し色の赤キャップが黒と共鳴し、モード感まで漂って。
モノトーンは色の位置にこだわって
黒と白の定番モノトーンは、上半身に黒を置いて引き締め、下半身に白を迎えて軽快さを演出。ローテクスニーカーやかごバッグやクリーンさを醸します。
ベージュとブラウンを差して柔らかく
汎用性の高い白のシャツとパンツセットアップは、レース刺繍と余白のある形がエアリーなムードを盛り上げます。ベージュとブラウンの差し色で上品にアレンジ。
深みのあるカラー小物を投入
ベーシックカラーの装いがマンネリしないように、オーバーサイズでインパクトを出し、さらにレザージャケットの光沢を頼りに奥行きをプラス。カジュアルな小物は、バーガンディやくすみブルーをセレクトして大人らしさをキープ。
レザーコートを重ねれば引き締まる
キャップ、ロンT、イージーパンツを白でリンクしたコンフォートスタイルも、ぴりっとスパイシーな黒レザーロングコートと合わせればスタイリッシュ。
キャップとアイグラスで顔周りをコンパクトに
パワーショルダーのグレーロングコート、黒のパンツと小物を合わせたシックなコーディネート。コートにボリュームがあるので、キャップとアイグラスで顔周りをコンパクトに整えバランスアップ。
シルバーイヤリングを加え、都会的に昇華
わずかに色味を変えた白のニットプルオーバーとデニムパンツのカジュアルスタイルに、黒の小物を添え潔くミニマルに。ぷっくりとしたシルバーイヤリングと存在感のある黒縁メガネがあれば、物足りなさを感じる心配もありません。
ファーコートをストリートに味付け
グラマラスなファーコートに、ストリートな味付けを。グレーパーカを忍ばせ奥行きを生み出しつつ、ニットキャップとスニーカーを掛け合わせアクティブさをミックス。
冬のオールブラックを軽やかに
冬のオールブラックも、スポーツミックスにすれば重くならず軽やかな印象に。ふっくら膨らんだパファーコートに、キャップとスターラップレギンスを合わせメリハリシルエットを形成。
ストライプ×ショート丈のシャツがちょうどいい
ビッグシルエットのカジュアルコーディネートも、ショート丈×ストライプ模様のシャツを採用すればおのずとバランスアップ。ネイビーとグレイッシュブルーの落ち着いたカラーも都会的な空気感を放ちます。
動きをつけてモノトーンを更新
黒を軸にしたモノトーンコーディネートは、空気を含ませるようにジャケットを肩掛けし、さらにサイドライン入りパンツを指名し動きをつけて。モノトーンに溶け込むシルバーバッグが奥行きを実現。
短めジャケットを選択
ビッグシルエットで統一したデニムスタイルも、ジャケットはあえて短め丈を選択。ウエスト位置を高く見せれば、ゆったりボトムとの対比が生まれ自然とスタイルアップ。
色数を抑え洗練をキープ
クラシカルなブラックスーツに、あえてスニーカーとキャップを投入。テイストミックスで肩の力を抜きつつ、色数を抑えることで品格はそのまま。
目を引くアイテムで視線を分散させる
ベージュや黒といったベーシックカラーでまとめながら、視線を引くアイテムを戦略的に投入してビッグシルエットの着こなしにメリハリを。肩掛けスウェットと、定番色のなかで威力を発揮するピンクスニーカーがポイント。
視線が縦に流れるようにカラー小物を投入
余白たっぷりのニュートラルカラーをベースに、グリーンの小物をリズミカルに配置。上下に分散させることで視線が縦に流れ、ワイドシルエットでも重心が下がりすぎません。
横と縦のラインを重ね間延びさせない
ジレとボーダーカットソーのレイヤードで、奥行きを確保。横に走るボーダーがリズムを生み、Vラインのジレが縦ラインを強調してくれるから、ブラックコーディネートでも間延びしません。
緊張感とゆるみを共存させる
端正なテーラードジャケットに、ロゴ入りのスウェットパンツとソックス×ラバーサンダルを合わせたミックススタイル。緊張感とゆるみを融合させ、コントラストを描いて。
清楚なシャツとスラックスを軸にする
ビッグシルエットでもルーズに見えないのは、清楚なシャツと落ち感のある上質素材のスラックスが軸にあるから。フラットサンダルもバッグと同じレザー素材を選ぶと、ラフに転ばず余裕を感じさせるバランスに。
柔らかなワントーンが上品さに繋がる
カジュアルアイテムで構成する装いながら、ライトグレーとベージュの柔らかなワントーンでまとめることで、クリーンさをキープ。足元とキャップのブルーで着こなしを彩って。
縦の流れを意識してすらっと見せる
フィット感のある黒のノースリーブトップスとハイウエストのワイドデニムを繋げ、縦の流れをきわ立たせて。ラフィア素材のバッグとライトブルーのボトムが共鳴し、清涼感抜群。
マリア流フェミニンも余白が鍵
ゆったりとした黒ワンピースに、同色のハイカットローテクスニーカーを合わせ、肩の力を抜けばフェミニンも甘さに傾きすぎません。ブラウンのチェーンバッグとゴールドフレームのアイグラスを加え、しなやかさをアシスト。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香

















