贈り物は難しい。贈る側の好みや価値観を強く反映させることで、受け取る側を困惑させてしまうことがある。だからといって、受け取る側の使い勝手が良いようにと、商品券などを贈ることは、現金を渡すのと同様にどこか味気なく、そこに贈り手の思いを感じさせることは難しくなってしまう。数値で換算可能となった時点で、ギフトの「質」が喪われてしまうのだ。
贈り手の思いを反映させる、生地選び
トレンド感あるシャツやスーツのスタイルも魅力
相手へのオリジナルで特別な思いを表明しながら、受け取った側が使える贈り物とは。アイデアのひとつとして有効かもしれないのが、2018年11月にオープンしたトゥモローランド日本橋髙島屋S.C.店、そしてトゥモローランド丸の内店で展開している「ONE & ONLY」パーソナルオーダーギフトサービスだ。
まず、シャツまたはスーツ、ジャケットから、アイテムをセレクト、次にそのアイテムをつくるための生地を見本の中から選び、専用のギフトボックスに収めて贈る。受け取った側はその生地をもってトゥモローランドのメンズショップ(京都BAL店を除くメンズ全店で対応可能)に行けば、パターン・オーダーまたはセミ・オーダーで服をつくることができる。つまり、生地とともにトゥモローランドでのオーダーメイドを贈るギフトがこの「ONE & ONLY」である。贈る側の思いが実際の生地として反映されながら、受け取る側は自身に合わせた服を手にいれることができる。
いわゆる「生地付きお仕立券」は、老舗のテーラーやシャツ店、百貨店などでも展開しているサービスであり、それ自体決して珍しいわけではない。ただ、例えば贈り主が女性の場合、そうした店舗や売り場はかなり敷居が高く、不案内だ。彼女自身が普段利用し、メンズのコーナーにも気軽に入ることができるトゥモローランドのような店ならば、よりリラックスしてギフトと向き合えるはずだ。それは若い男性にとっても同様かもしれない。普段同店でトレンドのカジュアルウェアを求めるような感覚とともに、オーダーメイドができる、というわけだ。
この「ONE & ONLY」、間近に迫ったバレンタインのギフトとしてもちろん有効だが、男性諸兄においては、例えば来たる春に新たな船出を迎える後輩や友人たちに向けた餞別として、検討してみるのはどうだろうか。
受け取る側の若い感性に配慮しながらも、120番手双糸のブロードやネイビーのウーステッドの生地などを通して、紳士の世界への歓迎の意を表明することができるかもしれない。
問い合わせ先
- トゥモローランド 日本橋髙島屋S.C.店 TEL:03-3270-7550
- 住所:東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋髙島屋S.C. 新館2F
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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