日本が世界に誇る写真家、木村伊兵衛は、生涯ライカを愛用したことで知られている。スナップの名手アンリ・カルティエ・ブレッソンもまた、ライカの愛用者だった。世界になを馳せたカメラマンの傍らにはいつも、ライカがあった。ライカを持てば、あなたも歴史的瞬間を撮れるチャンスがくるかもしれない。
機械類に目がないもので
スマホのカメラはどんどん性能がよくなっている。日常のメモや記録、スナップ写真には今や欠かせない機能だ。しかし、趣味としての写真となると、やはり専業メーカーののデジタル一眼レフやコンパクトの敵ではない。
決定的なのはフィルムカメラのフィルム、絵画におけるキャンバスに当たる撮像素子のサイズで、そこが、F1車と軽自動車ぐらいの差があるのである。
撮影者の腕とヴィジョンがそこまでのレベルでないのなら、それもF1車と同じく宝のナントカではあるが……。まあ、他人様にお見せしないのなら不問としようか。
ライカのカメラがなぜ、男たちを虜にしているのかがお分かりだろうか? あなたも偉大なカメラマンたちと同様に、名機をその手にしてみてはいかがだろうか。
※価格は2016年春号掲載時の情報です。
- TEXT :
- 林 信朗 服飾評論家
- BY :
- MEN'S Precious2016年春号『東京ジェントルマン50の極意』より
- クレジット :
- 撮影/戸田嘉昭(パイルドライバー/静物)