ミニマルな世界観で大人の男女問わず人気を博しているのがジル サンダーだ。デザインソースはベーシックだが少しひねりを効かせたデザインや素材使いは、一見するとベーシックに見えて実はベーシックにあらず。だからこそ、ほかと被ることも少なく飽きがこない。長く愛用したいアイテムだからこそ、ジル サンダーのようなアイテムがふさわしい。
無駄を削ぎ落としたジル サンダー流ベーシックスニーカー
極厚ソールを使用したボリューミーなスニーカー
スムースカーフレザーを使用したオフホワイトのアッパーを覆っているようなソールがインパクトのあるスニーカー。ヒール高4cmのミリタリーのトレーニングシューズを彷彿とさせるソールが大胆不敵。実はこのソール、職人によるハンドメイドでの接着というから驚きだ。足元にボリュームをもたせるなら、ダッドスニーカーも良いがこんなシンプルな見た目のスニーカーの方がよりエレガントだろう。
素材感で魅せるモノトーンスニーカー
通常スニーカーに使用される革はカーフレザーが一般的だが、こちらのスニーカーはアッパーの素材にゴートレザーを使用。しっとりとした落ち着きのある質感が他のスニーカーにはない印象だ。ソールにはあえてブラックのクレープソールを採用することで、アッパーとソールの2つの素材感を楽しむことができる。見た目はシンプルなように見えるが、実は手の込んだシンプルではないスニーカーとなっている。
シンプルなコーディネートには素材感で脱ベーシックを
ポリエステルとナイロンをブレンドしたライトウェイトなブルゾンに、クリースの入ったキレイめパンツを合わせたワントーンの清潔感あるスプリングスタイル。こんな洗練されたスタイルに派手なスニーカーは邪道だ。品良くトーンを揃えた足元は、素材感を立たせることで大人らしく仕上がる。
以上、ジル サンダーのスニーカーを紹介した。コーディネートで見ていただいてわかるように、すんなりとハマるがベーシックになりすぎないのが肝である。このさりげなさが大人の遊び心といえよう。一度履いてしまえば、そのクセのあるスニーカーの虜となるだろう。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男
- STYLIST :
- 河又雅俊
- EDIT&WRITING :
- 河又雅俊