男の真の格好よさが表れるのはフォーマルな装いである。そしてフォーマルをマスターせずして、真のお洒落は完結しない。そのことを念頭に、正統スタイルからアレンジスタイルまで、フォーマルの着こなし術を徹底解説する。
■正礼装のテールコート
厳格なルールに則った最も格式が高い夜会服
招待状に「ホワイトタイ」と記述があれば、テールコート着用のドレコードを指す。夜の正礼装として変わることがない、万国共通のスタイル。
■準礼装のタキシード
格式の高いパーティにふさわしい普遍的装い
テールコートの着用がふさわしい場はごく限られることから、最近では準礼装から正礼装に格上げされた感もあるタキシード。招待状に「ブラックタイ」と明記があれば、正統タキシードの着用が求められている。着こなしは黒と白だけでまとめることがルール。ボウタイとカマーバンドは黒無地のセットにする。オーソドックスに徹することが、パーティの主催者や列席者への配慮となる。大人の男として、一式をそろえておくべきスタイル。
■略礼装のタキシード
アレンジを効かせた現代感覚のフォーマル
かしこまった催しではない場合、正統なタキシードでは堅苦しく見えることも。その場合には、あえてルールを破った着こなしで臨み、伊達男の本領を発揮しよう。あのウィンザー公が黒ではなく、ミッドナイトブルーと呼ばれる濃紺のタキシードを着用したことは伝説。こちらは公を連想させるモヘア×ウールのミッドナイトブルー! 赤と紺のボウタイが現代的なアレンジ技になる。
■略礼装のジャケパン
巧みなドレスダウンが洒脱感を盛り上げる
カジュアルなパーティなら、フォーマルを自分流にアレンジしてドレスダウンするのがドレスコード。黒のベルベットジャケットにグレースラックスを合わせれば、ドレス感がありつつも、肩の力が抜けた印象に。ボウタイの代わりに大判のシルクスカーフを巻けば、大人の男の色香が漂う。ベルベットのスリップオンも今どきのお洒落感を演出する絶妙なアレンジ術。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2012年冬号「必読!フォーマルの強化書」より
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- クレジット :
- 撮影/熊澤 透(人物)、小池紀行(パイルドライバー/静物) スタイリスト/梶谷早織 ヘア&メーク/MASAYUKI(the VOICE)モデル/Cuba 構成/鷲尾顕司(ViVid)