写真左から/トム フォード ビューティ サンタル ブラッシュ オード パルファム スプレィ 、シャネル N°5 オー プルミエール、シャネル レ ゼクスクルジフ ジャージーオードゥ トワレット


仕事ができて私生活も充実している女性は、気持ちの切り替えが上手な人。オンオフのスイッチを思うままに操り、その時、そのシーンにおいて最高レベルで魅力と実力を発揮できる…そんな女性に憧れつつも、切り替えが苦手な私は香りの力を借りることにしています。朝用、夜用、休日用と、香りのクローゼットにはそれぞれ使命を担った3つのフレグランスがスタンバイ。

朝、元気を起動させるためにまとうのはシャネルの『N°5オープルミエール』。『N°5』のエレガンスを水彩画のタッチでみずみずしく表現した香りは、ジャスミンが光のシャワーのように降り注ぎ、細胞ひとつひとつを気持ちよく目覚めさせてくれます。同時にそれは、その日に出会う人たちとのコミュニケーションを意識して選んだ香り。辺りの空気を浄化してしまうほど清々しく透明度の高い香りに乗せて、「私」という個性を魅力的に伝えられたら、と願っての選択です。

夜は一転、日常から遠く離れた場所へと心を運んでくれる幻想的な香りで気持ちをスイッチ。トム フォード『プライベート ブレンドコレクション』には旅をイメージした香りが多いのですが、エキゾティックなスパイスと花々の甘さとウッディの渋みが渾然一体となった『サンタル ブラッシュ』はまるで夢の国にエスケープするよう。官能的なのにサラリとドライな印象は会食の席でも邪魔になりません。

そして休日には心にそっと寄り添って、私だけの聖域をつくりだしてくれるエフォートレスな香りをパートナーに。『レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル』の『ジャージー』はリラクゼーションのアロマを放つラベンダーが主役。心地よいのに、たまらなく優雅。シャネルのシルクジャージーのように洗練とコンフォートが奇跡的に共存、ぽっかりと空いた時間さえ価値ある時間に変えてくれます。

 

この記事の執筆者
美容編集者として30年のキャリアをもつ。インターナショナル誌の副編集長を長く務めた経験を生かし、ファッション、ライフスタイル、カルチャーといった広い視野から女性の美と生き方について考察。女性誌やウェブ等への執筆や広告のディレクションを手掛ける。 好きなもの:イヌ科の動物、とくに柴犬、パリ的なもの、食べること、「明日は何を食べようか」と考える時間、こってりした食事、しっとりしたスイーツ、リトルブラックドレス、香り、国内外の市場、ボリス・ヴィアン、動物モチーフの小物や雑貨、フェリーニの映画、粘土細工、ピラティス
クレジット :
撮影/戸田嘉昭(パイルドライバー) 文/松澤章子