定番お菓子には付き物の、キャラクター。特に「坊や」と名のつくキャラクターは、長年親しまれています。
例えば、グリコの「ビスコ」のマスコットキャラクター「ビスコ坊や」、カルビーの「ポテトチップス」のマスコットキャラクターの通称「ポテト坊や」。
どちらもおなじみのキャラクターですよね。そこで今回は、ふたつの坊やの知られざる真実に迫ります!
定番お菓子のキャラクター!「ビスコ坊や」と「ポテト坊や」の知られざる真実
■1:グリコ「ビスコ」の「ビスコ坊や」
グリコの「ビスコ」には、パッケージに男の子がビスコを食べようとしている絵が描かれています。この男の子は「ビスコ坊や」という名前。ビスコ坊やのプロフィールや誕生についてなどを江崎グリコの担当者にお聞きしました。
「ビスコの発売は1933年。当時、まだまだ子どもの栄養不良が課題だった時代に、おいしく食べられて栄養が補給できるビスケットとして誕生したのがビスコです。ビスコは『酵母入りビスケット』の略称『コービス』をさかさまにして『ビスコ』と命名されました。
そのビスコのパッケージに描かれたキャラクターとして、ビスコを食べながら微笑んでいる子ども、ビスコ坊やが誕生しました」
そして現在のビスコ坊やは、実は「5代目」なのだそう!
「初代のビスコ坊やは、ドイツのポスターを参考にしたためか、少し日本人っぽくない顔をしています」
「髪型や表情はその後も、時代に合わせて少しずつ変わってきました」
「現在の坊やに変わったのは2005年のこと。幼児の顔写真を数百枚集めて、現代の子どもの顔の特徴などを徹底研究して現在の坊やに固まりました」
ビスコ坊やのお客さんからの評判
ビスコ坊やは、お客さんからはどんな風に思われているのでしょうか?
「『ビスコといえばビスコ坊や!』という方も多く、おかげさまで大変ご愛顧いただいています。キャンペーンなどでビスコのオリジナルグッズをつくることもあるのですが、ビスコ坊やを使用したグッズも『可愛い』と、例年大人気です」
■2:カルビー「ポテトチップス」の「ポテト坊や」
続いては、カルビーのポテトチップスでおなじみの「ポテト坊や」。カルビーの担当者に聞いてみると、なんとポテト坊やという呼び名は正式な名前ではなく、しかも、名前は特にないのだそう!
ここでは通称・ポテト坊やのプロフィールと誕生秘話をカルビーの担当者にお聞きしました。
「通称『ポテト坊や』と呼ばれていますが、正式な名前はありません。ポテトチップスを発売したのは1975年ですが、ポテト坊やは発売翌年の1976年からポテトチップスのパッケージに登場しています。今は亡き、イラストレーターの原田 治さんにデザインしていただきました」
ポテト坊やは、「カルビーポテトチップス」「ポテトチップスギザギザ」「ポテトチップスクリスプ」「サッポロポテト」などじゃがいもを使用した商品のパッケージに登場しているのだとか。
ちなみに、たくさんの商品に登場しているものの、ポーズはすべて同じだとか! ちょっとしたトリビアですね。
ポテト坊やのお客さんからの評判
「名前が無いことに驚かれるお客様は多いです。また『カルビーポテトチップス』といえば『ポテト坊や』という風に、対をなしていると思われているお客様が多いようです」
いかがでしたか? どれも親しみやすい存在ですよね。次に彼らを見かけたら、ぜひ今日紹介された内容を思い出してみてくださいね。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石原亜香利