「ザ・グレンリベット ウィンチェスターコレクション50年 ヴィンテージ1967」とは、どんなウィスキーなのか。まずはネーミングからその実体をひもといていこう。
「ザ・グレンリベット」は、ご存知のように、シングルモルト・ウイスキーの原点として世界中のモルト愛好家から愛され続ける誇り高き銘柄。
「ウィンチェスターコレクション」の「ウィンチェスター」とは、ザ・グレンリベレットの味わいを守り続ける蒸留所の現在の最高責任者(マスターディステイラー)、アラン・ウィンチェスター氏を指す。スコッチ業界で働き始めて今年で43年目というキャリアの持ち主だ。
シングルモルトの頂点に君臨するザ・グレンリベットの貴重なヴィンテージウイスキーが日本に上陸!
そして、「50年 ヴィンテージ1967」が意味するのは、スペイサイド地方のグレンリベレット(リベット谷)に建つザ・グレンリベットの蒸留所内で1967年から50年間にわたり眠っていたウイスキーである、ということだ。
「ザ・グレンリベット ウィンチェスターコレクション50年 ヴィンテージ1967」日本登場の発表イベントは、5月27日、暮れなずむ東京を一望できるザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町 36階「OASIS GARDEN」と35階「The Bar illumiid」で行われた。その席上で、初来日したアラン・ウィンチェスター氏がヴィンテージ1967の製造プロセスを次のように語ってくれた。
1967年、当時のマスターディステイラーであったロバート・アーサーがとても貴重なシェリー樽とバーボン樽を選び、そのウイスキーを樽詰めにして蒸留所に眠らせました。その後、歴代のマスターディステイラーによって入念に管理され、受け継がれてきました。わたしはその7代目となります。
そして50年が経ち、香りや味わいが最もピークに達したタイミングでボトリングしたのが、今回発売の「ザ・グレンリベット ウィンチェスターコレクション50年 ヴィンテージ1967」なのです。(アラン・ウィンチェスター氏コメントより)
香り味わいともにピークに達したタイミングでボトリングされた、最高峰シングルモルト・ウイスキー。その気になる、テイスティングノートは……。
<香り>アプリコットジャムや、熟したピーチ、焦がしたアーモンドの微かな香りを感じるリッチでフルーティーなフレーバー。
<味わい>ベルベットのような滑らかな舌触りのなかに、オレンジとミルクチョコレートのような甘い味わい。
<フォニッシュ>長く、繊細でデリケートな甘い余韻。
この極めて貴重なウイスキーが入ったボトルとギフトボックスは、「ザ・グレンリベット」の歴史と、半世紀もの時代の変遷を象徴するような特別なものになっている。
デザインを手がけたのは、多くの受賞歴をもつベッサン・グレイ氏。彼女は「ザ・グレンリベット」の蒸留所があるスペイサイドに何度も足を運び、その自然の中に身を置いたという。そこから感じ取った、自然風景、蒸留や熟成といったウイスキー作りの工程を、モダンで静謐なデザインとして表現している。
イベントの最後に発表されたのが、特別なボトルキープ・プラン。日本国内発売のうちの1本が、ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町のオーセンティック・バー「The Bar illumiid 」でのボトルキープとして1名限定で発売されるというものだ。
そのプランのために、世界的デザイナーの小市泰弘氏がオリジナルチェアをデザイン。さらに、伝統の江戸切子のオーダーメイドペアグラスを製作。たった1名の方だけが、「The Bar illumiid」の極上の空間に置かれた自分だけの椅子とグラスで、「ザ・グレンリベレット ウィンチェスターコレクション50年 ヴィンテージ1967」を堪能できる。
その発売価格は¥7,000,000。すべてのシングルモルトの原点として愛されるザ・グリンベレットだから実現した、他に類を見ないセットプランといえる。
発売スタートは7月1日(月)から。手を挙げるか、その行方を見守るか。ともかく、世界中のモルト愛好家に継がれる物語になるにちがいない。
ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町「The Bar illumiid 」でのボトルキープ1名限定発売
- ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町 TEL:03-3234-1136
- <セット内容>
・「ザ・グレンリベット ウィンチェスターコレクション50年 ヴィンテージ1967」1本
・小市泰弘氏デザインによるオリジナルチェア1脚
・江戸切子ペアグラスオーダーメイド1組
価格:¥7,000,000(消費税・サービス料13%別)
発売開始:2019年7月1日(月)~
発売場所:ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町「The Bar illumiid 」
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- TEXT :
- 堀 けいこ ライター