美しい「横顔」に磨きをかけて新登場!

メルセデス・ベンツの華麗なるクーペ 

後継モデル(C123型/1977~85年)を経て、「ミディアムクラス→Eクラス」を名乗るようになってからも、クーペモデルは一貫してBピラー(前後ドアの間の柱)を排したハードトップのデザインを継承し、「Sクラス」に代表される荘厳なイメージの強かったメルセデス・ベンツにおいて、若々しさとスポーティ感を求めるユーザーに支持されてきた。

「コンパクト」の時代から変わらぬ美しさ

初代(W114型)「C250クーペ」。「Sクラス」よりもカジュアルな印象が強い。
初代(W114型)「C250クーペ」。「Sクラス」よりもカジュアルな印象が強い。
こちらはC123型のクーペ。全長約4.6mで、現在の感覚では確かに「コンパクト」といえる。
こちらはC123型のクーペ。全長約4.6mで、現在の感覚では確かに「コンパクト」といえる。

車線変更も自動で行なう!

Bピラーを排したデザインは健在。後席は2名乗車だ(サルーンは3名)。
Bピラーを排したデザインは健在。後席は2名乗車だ(サルーンは3名)。

そして2017年5月、最新型の「Eクラス クーペ」の日本導入が始まった。ベースとなるサルーンのボンネットから後ろを専用デザインとし、流麗なルーフラインが強調された、ひときわ優雅なモデルだ。もちろんBピラーはなく、加えて窓枠も排したデザインは、広いガラスエリアによる開放感という効果ももたらしている。また、古くから安全装備に力を入れてきたブランドだけに、ドライバーを保護する先進技術も積極的に取り入れている。「Eクラス クーペ」には"インテリジェントドライブ"と呼ぶ、自動運転機能が装備されているのだ。いわゆる自動ブレーキと先行車追従式アダプティブ・クルーズコントロールを組み合わせたシステムで、高速道路を走行中にウィンカーを操作するだけで車線変更までも自動で行なう。比類なき美しさ、"カーペットライド"と称される滑らかでしっかりした乗り味、優れた耐久性に加え、安全装備にもぬかりのない「Eクラス クーペ」は、どんなライフスタイルにも似合い、長く使っても飽きない。たとえていうなら、それはロレックスのスポーツウォッチのような総合力の高さだ。紳士が選ぶうえで、これほど確実で選択肢はない。

センターコンソールには大画面モニターが鎮座し、その下にはタービンエンジンを模したというエアコン吹き出し口が整然と並ぶ。
センターコンソールには大画面モニターが鎮座し、その下にはタービンエンジンを模したというエアコン吹き出し口が整然と並ぶ。

〈メルセデス・ベンツ E300 クーペ スポーツ〉
全長×全幅×全高:4855×1860×1430㎜
車両重量:1760~1790kg
排気量:1991cc
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:180PS/5500rpm
最大トルク:370Nm/1300~4000rpm
駆動方式:2WD
トランスミッション:9AT
価格:835万円(税込)
問い合せ メルセデスコール  TEL:0120-190-610

この記事の執筆者
TEXT :
櫻井 香 記者
2017.6.29 更新
男性情報誌の編集を経て、フリーランスに。心を揺さぶる名車の本質に迫るべく、日夜さまざまなクルマを見て、触っている。映画に登場した車種 にも詳しい。自動車文化を育てた、カーガイたちに憧れ、自らも洒脱に乗りこなせる男になりたいと願う。