「フランス レストランウィーク」の発起人はアラン・デュカス氏
フランスのガストロノミーがユネスコ無形文化遺産に登録された2010年。同年アラン・デュカス氏をはじめとする15名の著名シェフが発起人となってフランスで誕生したのが、「Tous au Restaurant(皆でレストランに行こう)」だ。
世界に向けてフランス料理を発信することを目的にしたこのレストランイベントは、2011年日本での開催が決まり、今年で9年目を迎える「フランス レストランウィーク」の始まりとなる。
今年は全国のフレンチレストランが2,500円、5,000円、8,000円のいずれかの価格で限定コースメニューを提供。17日の開催期間中に5万人以上もの人が足を運ぶビッグイベントに成長している。
毎年参加する店舗は増えており、今年は650店以上が名を連ねる予定だ。
気になる今年のテーマは「トレ・ボン!日本のテロノワール」。日本に根付く食材、特にそれぞれのレストランがある地域の食材を使ったフレンチを提供する。例えば長野県の「白馬リゾートホテル ラ・ネージュ東館」では白馬のそば粉や信州サーモン、沖縄県の「紺碧ザ・ヴィラオールスイート レストラン エタデスプリ」は県産の山羊といった具合だ。
その食材を知悉するシェフがどんな風に表現するのか、期待したい。
「フランス レストランウィーク 2019」事務局代表がイベントへの思いを語った記者会見
今秋のイベントを前に5月には、同イベントが注目する15名のフォーカスシェフたちが熱い思いを語る記者発表が在日大使館で開催された。
在日フランス大使館経済部経済参事官オリビエ・ジネプロ氏は「美食は私達のライフスタイルや伝統の一部です。フランスと日本をつなぐ、確かな架け橋であるとともに、私達のインスピレーションを創造する源です。食材の魅力を最大限に引き出すフランス料理のシェフの繊細な技術と、日本の豊かなテロワールの出合いは、ますます多くの方を惹きつけていくでしょう」とコメント。
記者会見後にはレセプションが開かれ、フォーカスシェフによるフィンガーフードが振る舞われた。
味わいはもちろん、見た目にも楽しいフィンガーフードの数々に「フランス レストランウィーク 2019」期間中、シェフが手がける料理に期待が高まる。
「フランス レストランウィーク 2019」関連イベントも
「フランス レストランウィーク 2019」に先がけて、関連イベントも開催される。
2019年7月〜9月にかけての8日間、「ラ・ターブル・ドゥ・ダイナースクラブ@ミーレ」が行われる。これは表参道にあるドイツのプレミアム家電ブランド「ミーレ」のサロンで、フランスと日本の地方都市で活躍する人気シェフによるスペシャルダイニングが楽しめるというもの。
さらに「フランス レストランウィーク 2019」スタート前日の9月19日(木)には「ガラディナー|一夜限りの日仏シェフの饗宴」が今年の開催を祝う。当日はフランスと日本で活躍する7名のシェフとパティシエが、創造性豊かなスペシャルディナーを供す。
日本におけるフランス料理の発展を願う全国のシェフたちの情熱と牽引力により 日本最大級のレストランイベントに成長した「フランス レストランウィーク」。 フランス料理ファンは秋がやってくるのを心待ちにしよう。
問い合わせ先
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「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2019」
開催期間:2019年9月20日(金)~ 10月6日(日) 17日間
一般予約開始日:2019年 9月3日(火)10:00~
※ダイナースクラブ会員には先行予約特典あり。
予約方法:直接レストランへ電話 または「フランス レストランウィーク 2019」公式サイト経由で「一休.comレストラン」のオンライン予約
- TEXT :
- 津島千佳 ライター・エディター
- PHOTO :
- 黒石あみ