「PENTAX KP」は、高性能なAPS-C サイズCMOS イメージセンサーと、画像処理エンジンを搭載した、スリムでコンパクトなデジタル一眼レフカメラだ。日常のスナップからハードなアウトドアシーンまで幅広く使えることから、大人のワンデイトリップ用としてコアな人気を誇っている。今回登場する「PENTAX KP J limited」は、こうしたKPユーザーの熱い支持を受けて実現したファクトリーカスタムモデルだ。
開発にあたりリコー社内でJ limitedプロジェクトを発足。1%でも、熱烈に支持して愛してくれるユーザーが存在してくれるのなら、その人たちのために造ろうを旗印に、いくつになっても遊び心を忘れない情熱あるメンバーが集結しスタートを切った。
自分の使う道具に対し、相棒としての信頼感を求めるユーザーに向け、プロジェクトに共感したメーカーと協力。大量生産では不可能な、高品質で手間のかかる加工や特別色の塗装、パーツ変更などを行い、受注生産方式で、1台1台丁寧に組み上げるかつてないファクトリーカスタムモデルとなった。
受注生産でカメラ好きのこだわりをカタチに
大量生産では不可能なパーツや加工を凝縮!リコーイメージング「PENTAX KP J limited」
選び抜かれた最高のパーツを惜しげもなく搭載!
本機の大きな魅力となっているのが、オリジナルデザインのカスタムウッドグリップだ。北米産のウォールナットを削り出し、9層のコーティングを施した気合を感じる仕上がり。製作には120年の歴史をもち高級車の木製ハンドルも手がけているミロクテクノウッドが協力し、職人の手仕上げによるスペシャルグリップを完成させた。本体カラー「Black & Gold」には手吹き仕上げによるグラデーションが美しいRed SPカラーを、「Dark Night Navy」には高級墨で染色し、通常の黒色を超えた黒銀色に仕上げたSumi Blackカラーのグリップを用意している。
マウント部の表面加工にはシチズン時計の表面硬化技術「デュラテクトDLC」を採用。ダークグレー色をベースにした精悍な輝きが、通常のマウントとはまったく異なる上質感を放っている。さらに、ペンタプリズム部には、スタンダードとは異なる印象の着脱式トップカバーも用意。面の組み合わせにこだわったデザインは、光の当たり方によって大きく表情が変わり、唯一無二の存在感を演出する。金属の塊から削り出した専用のホットシューカバーで固定するタイプなので、容易く着脱もできる。
また、モードダイヤルのU5には、人気写真家の吉村和敏氏監修による、吉村氏が風景撮影を行う位のカメラセッティングを再現したスペシャルモード設定PH-mode Yoshimuraを登録。撮影する楽しみを深めている。すべて受注生産で、出荷目安は受注後、約4週間程度。6月30日までの受注分は、2019年7月31日に届く予定だという。
いい道具とは使うごとに愛着が増し手になじんでいくものだ。「PENTAX KP J limited」は、この理想をカタチにし、撮る者を成長させる傑作カメラといえるだろう。
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- TEXT :
- 安藤政弘 ライター