ASUSのデュアルスクリーンノートPCといえば、表裏がディスプレイになった「ASUS TAICHI21」を思い浮かべる人も多いだろう。今回登場した『ASUS ZenBook Pro Duo』もまた、ノートPCに新たなる革新をもたらす、ASUSの気骨を実感できるモデルであることに間違いがない。
かつてないノートPC革命!
メインディスプレイとScreenPad Plusで多様なタスクを快適に!「ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV」
実機を使った最初の驚きは、2画面ともに画質が高いことだ。15.6インチのメインディスプレイに採用する3840×2160ドットの4K有機ELパネルも凄いが、「ScreenPad Plus」も14インチとサブとしては大きく、3840×1100ドットの4K液晶ディスプレイが搭載されている。
画面比率は16:4.6と、16:9のメインに比べ横長。光沢のあるメインに対しScreenPad Plusはアンチグレアが施されている。いずれもタッチ操作が可能で、、付属のスタイラスペン「ASUS Pen」を使った手書き入力にも対応している。
気になる2画面の連携でもかつてない独自性を発揮。メインディスプレイに表示されたウィンドウのScreenPad Plus側への移動や、上下の画面のウィンドウを入れ替えはもちろん、ひとのウィンドウを2画面にまたがってシームレスで表示することも簡単だ。
2画面の連携で仕事、プライベートで使い方が大きく広がる
ScreenPad Plusのタッチ操作でアプリを起動したり、手書き入力用のデバイスとして使用するなど、ユーザーの目的に合ったさまざまな使い方が可能だ。
「ScreenPad Plusに資料を表示しメインディスプレイで企画書を作成する」などビジネスでの活用も快適で、思い切ってScreenPad Plusを音楽プレーヤーとして使うことで、メインの作業に集中できるという効果も実感した。また、1024段階の筆圧検知に対応している付属のASUS Penも、ペーパーライクな書き心地で、ペンタブのような使用感。
上部にScreenPad Plus、さらにテンキー機能付きのタッチパッドを搭載したことで、パームレストは割愛されたが、付属のパームレストを置けば、手首にテンションをかけずに入力ができる。一方のメインディスプレイは有機ELディスプレイを採用しているため、階調表現は申し分がなく、表示の難しい黒もグッと締まり、いつものストリーミング動画も別格ともいえる美しさで再現された。
広色域にも対応し、Adobe RGB 100%、 sRGB 133%、DCI P3 100、Display HDR 500に準拠。PANTONEの認証済みで、オリジナルデータに忠実な色表示を可能にしているので、クリエイティブな使い方にも十分対応する。
スペックもモンスター級で上位の「UX581GV CPU」には、インテルのCore i9 9980HK、「UX581GV 9750」にはCore i7 9750Hを搭載。いずれもメモリは 32GBでストレージには高速で大容量の1TBNVMe SSDを搭載。グラフィックスには NVIDIAの GeForce RTX 2060を採用する。無線LANにはより高速で通信の安定感を増したWi-Fi6が使われる。ノートPCの新しい使い方を模索する点で、近年まれにみる革新的なモデルといえるだろう。
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- TEXT :
- 安藤政弘 ライター