年齢を重ね、立場も上になった今、ビジネスマナーもアップデートする必要があるのではないでしょうか。自信にあふれ、洗練された、一目おかれるスタイル。女性らしい気配りができ、知的で、優雅なふるまい。そのためにおさえておくべき「ビジネスルール」をN.Y.在住の国際イメージ・コンサルタント、日野江都子さんに教わります。
20年以上にわたって、日米のトップエグゼクティブを指導してきた厳しくも愛情に満ちたその言葉で、プレシャスキャリアに向けて、真のエグゼクティブとなるための外せないポイントを、シリーズでお届けします。第4回目は「ワンピースの使い分け」がテーマ。
ビジネスシーンで着るワンピースは、昼の場合はスーツの延長=ジャケット×ワンピースのセットアップが基本です。それを理解したうえで、場面や目的に合わせて応用しましょう。たとえば人の上に立つ女性ではなく、「参加者のひとり」であることが役割の場合は、シャープ感を抑えるのも大人の余裕。夜の華やかな席には、素材に光沢感や透け感など、昼には用いない華やかさを意識することが大切です。
「ワンピースにはおっていいのは、昼はジャケット、夜はストールのみ」
ビジネス関連の席に、ワンピース×ニットカーディガンという組み合わせの女性を多く見かけますが、これは要注意! ニットというのは、どんなに高価であっても普段着。オフィシャルな場にはふさわしくないことを覚えておきましょう。ちなみにジャケットでは堅苦しい、でも二の腕を出したくないというのなら、はおりものが必要のない、袖付きワンピースを選びましょう。
ピシッとしたビジネス感より、女性らしさが求められる席には、堅いスーツよりも、やわらかな印象のワンピースのほうがふさわしいことも。色はベーシックを基本に、ご自身の顔色が品よく映えるものを選んで。ちなみに、淡色ワンピースに黒靴では、足が重たく見えてアンバランスです。潔く靴を同トーンにそろえることをおすすめします。特に、ベージュやグレーのパンプスは、応用力も抜群です。
「リトルブラックドレスは、夜のイベントのために」
リトルブラックドレスは、N.Y.女性のマストハブ、特に夜の定番といっても過言ではありません。仕事上の立場もありますが、夜はデコルテ周りが開いたデザインや、夜の照明に映える上品で艶やかな素材で、華やかに見せる工夫が必要です。そして、手元に持つものは最小限に。ここにも大人の女性の知性がしっかり表れます。ちなみに仕事の延長だからと、ビジネススーツのままでは、その場にふさわしくない、残念な人になります
ビジネスシーンで着るリトルブラックドレスは、シンプルなデザインを選べば間違いありません華やかな席にアルコールがあれば、気もゆるみがちです。最後まで仕事である緊張感がキープできるデザインを意識して。小物は、上質なストールとクラッチ、艶やかなハイヒールがあれば完璧です。
- TEXT :
- 日野江都子さん 国際イメージコンサルタント
- BY :
- 『Precious10月号別冊付録』小学館、2016年
公式サイト:Real Cosmopolitan Inc.
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- クレジット :
- 【Precious2016年10月号掲載時スタッフ】構成/兼信実加子