17世紀に英国国王チャールズ2世が衣服改革宣言をして以来、紳士が着るべきスーツは上着とジレ、パンツで一組、つまり「スリーピース」と決まっていた。しかし戦争時、布地の節約に迫られたことや、社会全体のカジュアル化、環境の変化などの理由で、ジレが次第にスーツから省略され、ツーピースが主流を占めるようになった。
定番の英国スタイルをより正統に見せるスリーピーススーツ
襟付きのジレがポイント!流行り廃りのない永遠の定番スタイル
昨今、スーツのトレンドがクラシック回帰へと流れる中、その流れに絶好のデザインとしてスリーピースが注目を浴びている。ジレを加えたことで着こなしをより正統的に、全体の印象をまとまって見せることができるからだ。襟付きのジレならば、効果はさらに大きい。
狭いVゾーンは合わせるネクタイを強調でき、上着を脱いでもジレがあれば端正な佇まいをキープできる。上着、ジレ、パンツと、それぞれ単独でも着られる汎用性をスリーピースは持っている。
まさに現代の洒脱なジェントルマンの最強スーツ。今、スリーピースを着ない手はない
※2018年秋号掲載時の情報です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2018年秋号より
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- クレジット :
- 撮影/唐澤光也(RED POINT) スタイリスト/大西陽一 文/小暮昌弘