17世紀に英国国王チャールズ2世が衣服改革宣言をして以来、紳士が着るべきスーツは上着とジレ、パンツで一組、つまり「スリーピース」と決まっていた。しかし戦争時、布地の節約に迫られたことや、社会全体のカジュアル化、環境の変化などの理由で、ジレが次第にスーツから省略され、ツーピースが主流を占めるようになった。

定番の英国スタイルをより正統に見せるスリーピーススーツ

襟付きのジレがポイント!流行り廃りのない永遠の定番スタイル

レンガ色の柄子の生地は英国製。クラシック仕様だが、はおるような軽い着心地に〝リングヂャケット〟の職人技が光る。スリーピース¥180,000〈リングヂャケットマイスター〉・シャツ¥36,000・タイ¥21,000〈リングヂャケット ナポリ〉・チーフ¥7,800〈ドレイクス〉・靴¥120,000〈ジョージ クレバリー〉/以上リングヂャケット マイスター 206 青山店
レンガ色の柄子の生地は英国製。クラシック仕様だが、はおるような軽い着心地にリングヂャケットの職人技が光る。スリーピース¥180,000〈リングヂャケットマイスター〉・シャツ¥36,000・タイ¥21,000〈リングヂャケット ナポリ〉・チーフ¥7,800〈ドレイクス〉・靴¥120,000〈ジョージ クレバリー〉/以上リングヂャケット マイスター 206 青山店 ※税抜き参考価格

昨今、スーツのトレンドがクラシック回帰へと流れる中、その流れに絶好のデザインとしてスリーピースが注目を浴びている。ジレを加えたことで着こなしをより正統的に、全体の印象をまとまって見せることができるからだ。襟付きのジレならば、効果はさらに大きい。

狭いVゾーンは合わせるネクタイを強調でき、上着を脱いでもジレがあれば端正な佇まいをキープできる。上着、ジレ、パンツと、それぞれ単独でも着られる汎用性をスリーピースは持っている。

まさに現代の洒脱なジェントルマンの最強スーツ。今、スリーピースを着ない手はない

※2018年秋号掲載時の情報です。

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2018年秋号より
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クレジット :
撮影/唐澤光也(RED POINT) スタイリスト/大西陽一 文/小暮昌弘
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