男臭いコーディネートに代表されるのが、コードバンやカーキを使った着こなしだ。しかし、同じ素材や色使いでもアイテムやシルエットを変えるだけで、そんな男臭い格好であっても、大人らしい品のあるスタイルに早変わりする。着こなしのパターンがなく困っている方、その男臭さが苦手な方でも取り入れやすい、コーディネート例を紹介する。
シンプルながらも洗練された上級コーディネート
コードバンの独特な艶感が、男らしいエレガントを表現する
華奢なイメージに見えがちなタッセルローファーも、素材がコードバンとなれば別。アメリカのタンナー「ホーウィン社」のシェルコードバンを使用した、オールデンの「563」は、その独特な光沢感に加え、甲を覆う2本のヘヴィーステッチが男らしい。履き込むことで入るシワやエイジングは、コードバンでしか味わえない楽しさがある。外観だけでなく、足に馴染んだときの極上の履き心地の良さやクッション性の高さがあるからこそ、何十年と多くの顧客から支持を得ている。
イタリアブランドの美シルエットだからカーキでも野暮にならない
ミリタリー系のパンツだと、シルエットは太く、どうしても野暮になりがち。そこは美シルエットなイタリア系ブランドを選ぶのがいいだろう。ここで紹介しているブランド「イカイ」は、シヴィリアのデザイナーであったサウロ氏による2018年立ち上げのパンツ専業ブランドだけに、シルエットは申し分ない。足元にかけてのテーパードシルエット、カジュアルすぎないスラントポケット、そしてストレッチの効いた穿き心地のよさ。同じカーキ配色でも、これだけで充分に大人らしい足元を演出できる。
素材感を生かしたジャケット選びが着こなしのポイント
カーキのパンツとコードバン靴のコーデを活かすなら、プレーンなネイビーやブラックなどの定番ジャケットでは味気ない。ヘリンボーン柄に茶系のペーンをのせた英国ライクなツイードのジャケットや、コーデュロイのシャツといった起毛系素材のアイテムを合わせることで、さらっとした下半身とのバランスをとることが大切。全体的にトーンを落とすことで男らしくもエレガントを兼ね備えたスタイルが完成する。
以上、カーキ色を取り入れたコーディネートを紹介した。ブームであってもなくともカーキが着たい!そう思う方も多いはずだ。1年中使えるからこそ、どこかでコーディネートに変化を与えてみるのがいいだろう。
※価格はすべて税抜きです。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男
- STYLIST :
- 河又雅俊
- EDIT&WRITING :
- 河又雅俊